マフィアの私が生まれ変わったら敵のマフィアになっていました！

潜入捜査～その8～

　一ヶ月後　私たちの組織が襲撃される3日前
　私たちは多くの任務をこなした。
「もうそろそろ、帰るぞ。」
嵐は荷物の整理をしながら言った。ここに来たときと同じ状態になっていった。深夜にはここを出るとのことだった。
「早かったね。もう帰らないと行けないの。以外と近くの市場の食材おいしかったのに。」
美都が言った。
「そうだね、食材がおいしかったから美都の料理もいつも以上においしかったよ。」
私も荷物をまとめながら言った。一時の沈黙のあと嵐が
「いい人材はいたか？」
と聞いてきた。私たちの組織は敵の組織でいい人材がいたらスカウトをすることがある。
「私はいなかったかな。」
美都は残念そうな顔をして言った。
「俺もだ。」
嵐もいい人材はいなかったみたいだ。
「由梨はどうだった。」
嵐が聞いてきた。私は少し悩んだがふと紡の顔が浮かんだ。そして
「私の所に紡っていう頭のいい人がいるよ。運動神経もよかった。」
なぜだろうか。いつもだったらどんなにいい人でもスカウトをしようと思わないのに。
「じゃあ、襲撃の間にでもスカウトをしてこいよ。」
嵐は私にスカウトするように言った。
「うん。」
何でこんなにも紡のことが気になるのだろう。そう考えているうちに片付けも終わって私たちは部屋をあとにした。