マフィアの私が生まれ変わったら敵のマフィアになっていました！

潜入捜査～その5～

　私たちは急いで部屋に戻った。部屋にはご飯を用意する美都がいた。
「美都！いい話を聞いたよ。」
「本当に？何何。」
飛びつきそうな勢いで返事をしてくれた。
「話すから、まずご飯を作ってくれ。」
「分かった！ちょっと待ってね、すぐに出来るから。」
美都は急いでご飯を作ってくれた。
熱々の白ご飯、切ったら肉汁が出そうなハンバーグだった。ハンバーグを箸で切ると肉汁が溢れてきた。そして口に入れるとお肉が崩れた。
「おいしい！」
「当たり前だよ。美都は一番料理が上手だからな。そのおかげで俺はいつもおいしいご飯を食べれる。」
私たちは美都が作ってくれたご飯を食べ終わった。
「「「ごちそうさまでした。」」」
皿を片付け、席に着いた。
「美都、いい話を聞いた。」
「何の？」
「嵐と合流したときに、聞いたんだ。私たちの組織を襲うことの話。」
「本当に！」
「うん、本当。ちょうど一ヶ月後の早朝に仕掛けるつもりみたい。詳しいことは明後日また話すみたい。」
私たちにとってはいい話だった。明後日作戦のことを聞いてから連絡を入れよう。
「明後日、由梨は美都と一緒に作戦のことを聞いてこい。俺は明後日、一日中任務を入れられているからな。」
「「了解。」」
「よし、寝るか。お休み。」
「「お休み。」」
私たちは、ベットに入って休んだ。
　「由梨、おいて行くよ。」
「由梨、遅いぞ。」
煌と世奈が呼んでいる。そうだ、二人とピクニックに行ったときの夢だ。懐かしいな。気がつくと私は天井に手を伸ばしていた。
「夢か。懐かしい夢を見たな。」
「おはよう、由梨。」
「おはよう、美都。もう朝ごはん出来てるよ。」
「うん、分かった。すぐに行くよ。」
私はベットを出た。
「おはよう、嵐。」
「おはよう、由梨。」
もう、あの頃には戻れないのだから今を生きよう、そう思った。