恋の紹介

ゆき

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最後のラブレター

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 冷たい風が吹く頃。私は、あなたが女の人と一緒に歩くのを見た。それは一度だけではなかった。その時に私は気づいた。あなたが浮気をしていることに。
 私は、離婚届を机に置いた。そして、一通の手紙も置いた。

あなたへ
 あなたは気付いているでしょうか。私が、あなたが浮気をしていることに気付いていたことに。
 はじめは見間違えかと思いました。けど、あなたが女の人と一緒に歩いているのを何回も見ました。浮気だと確信しました。
私との結婚生活は嘘だったのですね。あの楽しかった日々もすべて嘘だったのですね。
 あの女といることが楽しいのでしょうね。
私だけが傷つくのは公平じゃないので、女の人にあなたのことをすべて教えてあげました。そして、あなたは知らないでしょうけど、あなたの上司とは幼なじみなので、この事を話しました。幼なじみは怒っていたので、あなたのことをすべて任せることにしました。もしかしたら、今度会社に行ったらクビにされるかもしれませんね。
 今後、私の前に現れないでくださいね。これが最後のラブレターになるなんて、私も思いませんでした。さよなら。

私は、手紙の横に指輪を置いて出て行った。
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