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常識の崩壊
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「経験人数を増やしたいんです。自分に自信が持てなくて。」
僕はこの子に出会ってから常識というものを覆されている。
知らない人からLINEのトークが来て、返信する子がいる。
そしてその人と電話で話して会おうとする気持ちがある。
さらに初回のデート場所をラブホテルと提案してくる。(美人局なら納得)
どうしたことか経験人数を増やしたいらしい。(ナンパ師のやりチンなら納得)
しかし、どう見たってLINEのアイコン画像の後ろ姿は女の子だし、電話で話した声だって可憐な可愛い声だった。
それがなぜ、経験人数につながるのか。
まったく理解できない。
僕「経験人数を増やす?それは美人局だからお金がほしいだけじゃなくて?」
まな「違いますよ笑。美人局じゃないって信じてください笑」
曲がりなりにも21年生きてきて、信じる素直さだけは僕の魅力だと自負していた。
返信速度や冗談ぽい感じも信じてよさそうだ。直感的にそう判断した。
でも、だとしたら何か別の理由が。
僕「じゃあなんで経験人数を増やしたいの?そこらへんのチャラい男ならまだしも、女の子でそういう感じの子初めてで理由を知りたいんだ。」
まな「そうだよね笑。私も自分以外でそんな子見たことない笑。自分に自信が持てなくって。実は元カレに振られたんです。」
僕「そうなんだ。自信がなくて元カレに振られたのか、元カレに振られたから自信がなくなったのか、どっちかわからないけど、なんでそれが経験人数を増やしたいになる?」
まな「元カレを見返したいんです。すごくモテる元カレで、イケメンだし女友達もたくさんいて、たぶん私の他にも何人かキープしてる子いたっぽいし。」
ぼく「そっか、それはつらいね。。」
まな「うん。別れるときもほんとは引き留めてほしかったのに、あっさり”わかった”ってもう次にあてがあったんだと思う。だからもっといい女になって、見返そうって。」
「正直、元カレがほぼ初めての彼氏で愛情のもっていき方というか、コントロールの仕方がよくわかってなくて、重くなっちゃってたんだと思うの。だから女を磨いてもっと魅力的な女性になっていきたいなって。」
思っていたよりもまともな理由というか、ほんとに女心を象徴するような理由で(自分自身は女心わからないけど)変に納得できた。しかもなんだか、アイドルとファンの関係じゃないけど、応援したいなって感情が芽生えてきてる自分に驚いた。
僕「それで経験人数を増やせば、女性として魅力が出ると思ったんだ?」
まな「うん。周りの友達にはとても言えないけどね笑今日はじめて誰かに打ち明けたかも笑。会ってくれる?」
僕「正直美人局はもう疑ってない。そして話を聞いてとてもまなちゃんの存在自体に興味を持ってる自分がいる。だから、一回会ってみたい。」
まな「よかった!じゃあよろしくね(*^^*)」
こうして僕たちは”初デート”をすることになった。
僕はこの子に出会ってから常識というものを覆されている。
知らない人からLINEのトークが来て、返信する子がいる。
そしてその人と電話で話して会おうとする気持ちがある。
さらに初回のデート場所をラブホテルと提案してくる。(美人局なら納得)
どうしたことか経験人数を増やしたいらしい。(ナンパ師のやりチンなら納得)
しかし、どう見たってLINEのアイコン画像の後ろ姿は女の子だし、電話で話した声だって可憐な可愛い声だった。
それがなぜ、経験人数につながるのか。
まったく理解できない。
僕「経験人数を増やす?それは美人局だからお金がほしいだけじゃなくて?」
まな「違いますよ笑。美人局じゃないって信じてください笑」
曲がりなりにも21年生きてきて、信じる素直さだけは僕の魅力だと自負していた。
返信速度や冗談ぽい感じも信じてよさそうだ。直感的にそう判断した。
でも、だとしたら何か別の理由が。
僕「じゃあなんで経験人数を増やしたいの?そこらへんのチャラい男ならまだしも、女の子でそういう感じの子初めてで理由を知りたいんだ。」
まな「そうだよね笑。私も自分以外でそんな子見たことない笑。自分に自信が持てなくって。実は元カレに振られたんです。」
僕「そうなんだ。自信がなくて元カレに振られたのか、元カレに振られたから自信がなくなったのか、どっちかわからないけど、なんでそれが経験人数を増やしたいになる?」
まな「元カレを見返したいんです。すごくモテる元カレで、イケメンだし女友達もたくさんいて、たぶん私の他にも何人かキープしてる子いたっぽいし。」
ぼく「そっか、それはつらいね。。」
まな「うん。別れるときもほんとは引き留めてほしかったのに、あっさり”わかった”ってもう次にあてがあったんだと思う。だからもっといい女になって、見返そうって。」
「正直、元カレがほぼ初めての彼氏で愛情のもっていき方というか、コントロールの仕方がよくわかってなくて、重くなっちゃってたんだと思うの。だから女を磨いてもっと魅力的な女性になっていきたいなって。」
思っていたよりもまともな理由というか、ほんとに女心を象徴するような理由で(自分自身は女心わからないけど)変に納得できた。しかもなんだか、アイドルとファンの関係じゃないけど、応援したいなって感情が芽生えてきてる自分に驚いた。
僕「それで経験人数を増やせば、女性として魅力が出ると思ったんだ?」
まな「うん。周りの友達にはとても言えないけどね笑今日はじめて誰かに打ち明けたかも笑。会ってくれる?」
僕「正直美人局はもう疑ってない。そして話を聞いてとてもまなちゃんの存在自体に興味を持ってる自分がいる。だから、一回会ってみたい。」
まな「よかった!じゃあよろしくね(*^^*)」
こうして僕たちは”初デート”をすることになった。
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