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第二夜

伍 茶々の願い

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「……あぁ…殿下……」 
「なんじゃ?」 
 秀吉は、茶々の膨らみを弄びながら、しっとりと汗ばんでいる茶々の広いひたいを撫でた。 
「ん?どうして欲しい?言うてみよ。」 
 膨らみをキュッと掴まれ、茶々の躰が悶えた。 
「…あぁ……」 
「母上にも父上にも甘えず辛抱して来たのでござろう?その分、儂には甘えるがよい。」 
「…殿下…」 
「茶々、そなたはよい子じゃ。よき女子じゃ。じゃから、遠慮せず甘えてよいのじゃぞ。遠慮せず、甘えよ。」 
 泣いた子を慰めるように、秀吉は茶々の額を、髪を優しく撫でる。そして、もう片方の手で、休まずに柔らかな膨らみを楽しんでいた。 
「お茶々を天下一の女子にしてやるでの。」 
「…あぁ…」 
「まずは、天下一、淫らな女子になるのじゃ。極上の女子に。」 
 秀吉は囁き、茶々に口づけをした。 
 男の舌は、女の舌を探り、柔らかに絡めとる。 
「…ん…」 
 また、とろりとした瞳を茶々が秀吉に返す。 

「さぁ、いかがしてほしい?言うてみよ。」 
「茶々の…」 
「茶々の?」 
「…餅を食べてくださいませ…」 
「こうか?」 
 茶々の襟元を少し開き、秀吉は蕾をペロリと舐めた。 
「…もっと…」 
「もっと?」 
「茶々を…心地ようしてくださいませ。」 
 耳までを真っ赤にして、茶々は小さな声でお願いした。 
「そうじゃ。それでよい。素直なよい子じゃ。よき女子じゃ。」 
 秀吉は、茶々の頭を撫でると、さらに胸元を開き、褒美に蕾をグイッと舐めた。茶々の蕾がプルンと揺れる。 
「…ん……」 
 躰の芯の火照りが、炎となって躰の隅々に流れていく。(もっと…)茶々はしとやかに身をくねらせながら、心の中で秀吉に催促をしていた。 

「茶々、『淫らに』と言うてみよ。」 
「…そのような…」 
 茶々は顔を隠し、イヤイヤと首を振った。 
「ん? そう望んでおるのであろう? 遠慮せず言うてみよ。」 
 気持ちを見透かされたようで恥ずかしく、茶々は首を振る。 

「お茶々…、言うてみよ。」 
 茶々の耳元で、また秀吉が囁く。茶々の身はそれだけでゾクゾクすることを覚えてしまっていた。 
 (…あぁ…はしたない…) 
 茶々がふるふると恥ずかしげに拒む。 

「誰にも聞こえぬ。…言うてみよ。」 
 秀吉の愛撫を求めて、躰が疼いている。その身をどうにかしてほしかった。 
「さぁ……お茶々…」 
 耳元のねっとりとした秀吉の囁きに、茶々は身を震わせる。胸がキュンと痛み、茶々はおずおずと口を開いた。 
「…茶々を」 
「茶々を?」 
「もっと…」 
「もっと?」 
 秀吉が恥ずかしげに口をつぐんだ茶々の小さな耳たぶを噛んだ。 

「…んん…」 
 茶々が思わず、自分の柔らかな膨らみに手を置いた。秀吉がニンマリとして、茶々の額を撫でる。 
「…さぁ、茶々…言うてみよ…もっと?」 
 茶々は耳元の囁きに、柔らかな吐息をつき、大きく息を吸った。 
「…もっと……淫ら…に……感じさせてくださいませ…」 
 茶々の躰がゾクンと疼いた。 

「そうじゃ。それでよい。感じるままに乱れるのじゃぞ。」 
「…はい…」 
「では、美味しそうな餅をいただくとするかの。」 
 秀吉は、自分の躯の前で、手を合わせた。 
「ほんに、白くてすべすべの餅じゃ。素晴らしい餅じゃ。」 
 ツンと美しく上を向いた膨らみに、秀吉はパクリと口をつける。そっと甘噛みをし、蕾をプルリと舐めとった。 
「はぁっ……」 
 茶々の満足そうな溜め息を合図に、秀吉の攻めが始まった。 
 弾力のある柔肌に舌を這わせ、ぷっくりと花開きそうな蕾を吸い、甘噛みし、舐める。 
「あっ…あぁ……うん……」 
 (もっと…あぁ…もっと……) 
 茶々は、秀吉の首に腕をかけ、愛撫を催促した 。
「茶々、いかがした? これでは足りぬのか?…ふふっ……そうか…」 
 秀吉の笑いに、茶々の躰はゾクゾクと悦んだ。 
 (どうしたのじゃ?私の躰は) 
 ぷくりとした蕾を、秀吉が強く吸い、もう片方の蕾を、キュッと引っ張る。 
「あぁっ! あぁ…んぅ……」 
 そのまま秀吉は、先程より少し強く茶々の膨らみをなぶる。 
「うん……はっぅん……あぁ、あっ…あぁ…殿下……」 
 躰中を悦びが駆け巡る。脚の間がジンジンとする。 
 そこは、昼間ずっと、じんわりとしていた。 

 (はしたない)と思うのに、『なぶってくださいませ』という言葉が浮かんでいた。 
 その言葉が浮かぶと、秀吉の『淫らな女子じゃ』の言葉が浮かぶ。 
 (私はそのように慎みのない女子ではない。初や江の手本にならねば。色になど溺れぬ。) 
 自分に言い聞かせながら、じんわりする疼きと戦っていた。 
 茶々の今日一日は、そのように過ぎていたのである。 

「茶々、茶々……そなたは淫らなよき女子じゃ……もっと乱れてくだされ…」 
 秀吉が、茶々の胸に顔を埋め、柔らかな膨らみを弄ぶ。 
「うぅん……あっ……殿下……」 
「なにも考えず、ただ感じよ。」 
「あぁん…はあぁ…あぁ…殿下……もっと…あぁ…もっと…あっ、はぁぅ、あぁ…うぅん…茶々をっ、茶々を……」 
「うん、うん、『茶々を?』」 
 秀吉が己の舌を固くし、茶々の蕾をツンツンをつついた後、ペロペロと舐めた。 
「…はぁ…あぁ…殿下…茶々を…なぶってくださいまし…」 
 茶々が細い腰をくねらせて、お願いした。 
「おお、よしよし。そうじゃ。そのように甘えよ。」 
 額を撫でてくれる秀吉に、愛しさを込めて茶々はほおずりをする。 
「茶々の願いはどんなことでも叶えてやろうぞ。の?」 
 秀吉が、茶々の着物の裾を開いた。たおやかなこうの香りと共に、女の香りが立ち上った。 
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