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第五部(最終)
第二十六章 時代、胎動す 其の五
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最後に、この自分の想いを誰かが読み取ってくれることを願って、「志津」と入れる。
お美っちゃんが言ってたっけ。
アタシの『みつ』っていう名は決まってたんだけど、おじいさまは『満』にしたくて、おとっつぁんは『光』にしたかったんだって。でも、おっかさんが、『美』っていう字をどうしても使いたくって『美津』になったんだって。
「静」ではなく「志津」。
誰かに謎を解いてほしいための示唆であり、静にとっては、文そのままが本心からでない証であった。
静は、文の中になんとか、
秀忠の身を案じていること
御台所と上様の仲がよく、お優しいこと
親子、できれば男の子とずっと過ごすこと
そして、この文は信松尼と書いたこと
その信松尼にずいぶん世話になっていること
を書き込んでいた。
「書けたか。どれ。」
信松尼が机の上から、パッと祈願文を取った。
うやまつて申きくわんの事
南無ひかわ大めうしん 當こくのちんしゆとしてあとを此国にたれたまひ しゆしようあまねくたすけたまふ
ここにそれかし いやしきみとして太しゆの御 をもひものとなり 御たねをやとして當四五月のころりんけつたり
しかれども御たいしつ との 御こゝろふかく ゑいちうにをることをゑす。
今しんしよう せんにのいたわりによつて みをこのほとりにしのふ。それがしまつたくいやしき身にしてありかたき御てうあいをかうむる。
神はつとしてかゝる御たねをみこもりながら住所にさまよふ。
神めいまことあらばそれかしたいないの御たねなんしにして あん産守こしたまひ ふたりとも生をまつとふし、御うんをひらく事をえ 大くわんしやうしゆなさしめたまはば しんくわんのことかならすたかひたてまつりましく候なり
慶長十六年二月 志津
( 敬って申し祈願の事
南無氷川大明神、当国の鎮守としてあとをこの国にたれ給ひ、衆生あまねく助け給ふ。
ここに某、卑しき身として太守の御 をもひ者となり、御胤を宿して当四、五月の頃、臨月たり。
しかれども御台しつ 殿 御心深く、営中に居ることを得ず。
今、信松せん尼のいたわりによって、身をこのほとりに忍ぶ。某、全く卑しき身にして、有り難き(信松禅尼様の)ご寵愛を被る。
神罰として、かかる御胤を身ごもりながら、住所にさ迷う。
神明、真あらば、某、体内の御胤男子にして、安産守護し給ひ、二人とも生を全うし、御運を開くことを得、大願成就なさしめ給はば、心願のこと、必ず違ひ奉りましく候なり
慶長十六年二月 志津)
「静、そなたもなかなかではないか。『御台所』を『御台』と呼び捨てにするとは。」
信松尼がいたずらっぽい微笑みで静を誉める。
「あ、慌てましたゆえ。後から気づきました。」
静は、目を伏せながら、失敗を悔いるように身を縮める。
「『大願成就』か。やはり、上様のもとに戻ること諦めてはおらぬのじゃな。それでこそ、武家の女子じゃ。」
信松尼は、黒目がちの目をキョロリと動かし、微笑んだ。
静もにっこり笑った。
◆◇◆
春の木漏れ日を浴びながら、長い参道を信松尼と共に歩く。
手と口を清め、神殿へと進む。
きらびやかさはないが、威厳に満ちた神殿には荘厳な空気が満ちていた。
静が香を焚き染めた安産祈願文を信松尼に渡す。
信松尼が神殿の中へと歩を進めた。静は、不浄とされる身重のため外で控える。
まもなく祈祷の声が聞こえてきた。
静も頭を下げて、一心にお願いをする。
敬ってお願い申し上げます。
氷川大明神様、この武蔵の国に古くから鎮座され、この国の生きとし生けるすべてのものをお助けくださいますことに、感謝申し上げます。どうか、私のこともお助けいただきますようお願い申し上げまする。
私は、卑しき身でございますが、将軍様のお胤を宿し、上様の身を思いながら過ごしております。そして、四月か五月に月が満ちます。
私は、御台さまと御殿の上様の互いを思う御心が深いのに打たれ、城から下がりました。
今は、噂や病を避けるため、信松禅尼さまのご庇護の元、このあたりに忍び住んでいます。私は、本当に卑しい身分の娘なのですが、思いがけなく、武田の姫である信松禅尼さまから、充分すぎるほどのお世話をいただいております。
祈願文も信松禅尼さまと書きました。
上様と御台様が思い合っておられるのを知りながら、私は上様を愛してしまいました。そしてお胤を身ごもってしまったために、住む所をあちこちさ迷っています。
それが罰ならば、私は喜んで受けます。けれども、赤子には罰が当たりませんように。
氷川大明神さま、どうぞ、願いをお聞き届けくださいませ。
私のお腹の中の赤子を上様によく似た男子にしてください。
そして、安産できますようにお守りください。どちらかが死んでしまうなどないよう、是非是非お守りください。
そしてそのあとも運を開くように、母子で幸せに生きていけますように。親子二人で、いついつまでも幸せに暮らせることが成就しますように。
どうか、この心の願い、お間違えなくお聞き届けいただきますよう、よろしくお願い申し奉りまする。
静は、安産祈願文に込めた思いを、心の中でずっと念じた。
赤子が退屈そうに、足をバタバタさせている。
(やや、一緒にお願いするぞ。)
そう静が思うと、赤子の動きが静かになった。
(無事に生まれること、その先も親子二人で暮らせることをなによりも、なによりもお願いいたしまする。)
グッと目をきつく閉じ、合わせる手にも力を込め、静はただただ祈った。
祝詞の声が終わり、お祓いを済ませた信松尼が社殿から出てきた。
祈願文に変わり、お札を手に持っている。
「祈願文は無事お納めできた。お札をいただいたぞ。これで難が降りかかることはなかろう。」
「ありがとうございまする。心強うございます。」
姉を頼りにするように静がにっこり微笑むと、信松尼が優しく頷いて、少し照れ笑いをした。
再び二人で、長い参道を戻る。
所々の椿の木の下で、落ちた花が、丸い緋毛氈を作っていた。
大きな鳥居まで来ると、静は足を止め、今一度、見えない本殿へ向かって長く頭を下げる。
「静、そなたも赤子もきっと無事じゃぞ。」
信松尼が優しい声で微笑んだ。
「はい。」
あれこれ言いながら、信松尼が、自分と子をとても心配してくれているのが伝わる。
子を生めなかったからこそ、必要以上に案じてくださるのだと静は感じていた。
赤子がポコポコとお腹を蹴る。静が笑顔でふっくらしたお腹を撫でた。
「ややも礼をいうておりまする。」
「そうか。どれ。」
信松尼がお腹に手を当てると、グリグリグリと動いた。
「おお、激しいの。きっと男子じゃぞ。」
信松尼のおどけたような驚きに、静が「ふふ」と笑い、尼僧も笑う。
「信松さま、蓬を摘んで帰りましょう。ごま和えにいたしましょう。」
「腹が減ったのか?」
「はい!」
静が元気よく返事をすると、信松尼が仕方なさそうな慈しみの笑いを見せた。
「よいことじゃ。丈夫な赤子を生まねばな。」
「はい。」
祈願文は納められてしまった。けれど、神様はきっとお願いをきいてくださる。
だから、信松さまのいうとおり、まずは赤子をお腹の中で充分に育てなくては。
(今は、それだけを考えよう)
静は、穏やかな春の空を見上げた。
女二人は、あちこちに寄り道をしながら、帰途につく。
小さなすみれやたんぽぽが、そちこちで花を咲かせていた。
野の花を見ていると、赤子も気持ち良さそうにグニュグニュと動く。
「信松さま、お花を見てややが喜んでおりまする。」
「これは、女子かの……。いや、蓬を喜んでおるのかもしれぬ。やっぱり、母者に似た食いしん坊の男子じゃ。」
信松はどうしても男の子を望んだ。ただそれは悲壮感漂う感じではなく、静を元気づけるように愉しげで、つい、静も笑顔がこぼれた。
静は水になった赤子のために、たんぽぽを摘む。そして、秀忠と江のために、寄り添って咲く優しげなすみれを摘んだ。
お美っちゃんが言ってたっけ。
アタシの『みつ』っていう名は決まってたんだけど、おじいさまは『満』にしたくて、おとっつぁんは『光』にしたかったんだって。でも、おっかさんが、『美』っていう字をどうしても使いたくって『美津』になったんだって。
「静」ではなく「志津」。
誰かに謎を解いてほしいための示唆であり、静にとっては、文そのままが本心からでない証であった。
静は、文の中になんとか、
秀忠の身を案じていること
御台所と上様の仲がよく、お優しいこと
親子、できれば男の子とずっと過ごすこと
そして、この文は信松尼と書いたこと
その信松尼にずいぶん世話になっていること
を書き込んでいた。
「書けたか。どれ。」
信松尼が机の上から、パッと祈願文を取った。
うやまつて申きくわんの事
南無ひかわ大めうしん 當こくのちんしゆとしてあとを此国にたれたまひ しゆしようあまねくたすけたまふ
ここにそれかし いやしきみとして太しゆの御 をもひものとなり 御たねをやとして當四五月のころりんけつたり
しかれども御たいしつ との 御こゝろふかく ゑいちうにをることをゑす。
今しんしよう せんにのいたわりによつて みをこのほとりにしのふ。それがしまつたくいやしき身にしてありかたき御てうあいをかうむる。
神はつとしてかゝる御たねをみこもりながら住所にさまよふ。
神めいまことあらばそれかしたいないの御たねなんしにして あん産守こしたまひ ふたりとも生をまつとふし、御うんをひらく事をえ 大くわんしやうしゆなさしめたまはば しんくわんのことかならすたかひたてまつりましく候なり
慶長十六年二月 志津
( 敬って申し祈願の事
南無氷川大明神、当国の鎮守としてあとをこの国にたれ給ひ、衆生あまねく助け給ふ。
ここに某、卑しき身として太守の御 をもひ者となり、御胤を宿して当四、五月の頃、臨月たり。
しかれども御台しつ 殿 御心深く、営中に居ることを得ず。
今、信松せん尼のいたわりによって、身をこのほとりに忍ぶ。某、全く卑しき身にして、有り難き(信松禅尼様の)ご寵愛を被る。
神罰として、かかる御胤を身ごもりながら、住所にさ迷う。
神明、真あらば、某、体内の御胤男子にして、安産守護し給ひ、二人とも生を全うし、御運を開くことを得、大願成就なさしめ給はば、心願のこと、必ず違ひ奉りましく候なり
慶長十六年二月 志津)
「静、そなたもなかなかではないか。『御台所』を『御台』と呼び捨てにするとは。」
信松尼がいたずらっぽい微笑みで静を誉める。
「あ、慌てましたゆえ。後から気づきました。」
静は、目を伏せながら、失敗を悔いるように身を縮める。
「『大願成就』か。やはり、上様のもとに戻ること諦めてはおらぬのじゃな。それでこそ、武家の女子じゃ。」
信松尼は、黒目がちの目をキョロリと動かし、微笑んだ。
静もにっこり笑った。
◆◇◆
春の木漏れ日を浴びながら、長い参道を信松尼と共に歩く。
手と口を清め、神殿へと進む。
きらびやかさはないが、威厳に満ちた神殿には荘厳な空気が満ちていた。
静が香を焚き染めた安産祈願文を信松尼に渡す。
信松尼が神殿の中へと歩を進めた。静は、不浄とされる身重のため外で控える。
まもなく祈祷の声が聞こえてきた。
静も頭を下げて、一心にお願いをする。
敬ってお願い申し上げます。
氷川大明神様、この武蔵の国に古くから鎮座され、この国の生きとし生けるすべてのものをお助けくださいますことに、感謝申し上げます。どうか、私のこともお助けいただきますようお願い申し上げまする。
私は、卑しき身でございますが、将軍様のお胤を宿し、上様の身を思いながら過ごしております。そして、四月か五月に月が満ちます。
私は、御台さまと御殿の上様の互いを思う御心が深いのに打たれ、城から下がりました。
今は、噂や病を避けるため、信松禅尼さまのご庇護の元、このあたりに忍び住んでいます。私は、本当に卑しい身分の娘なのですが、思いがけなく、武田の姫である信松禅尼さまから、充分すぎるほどのお世話をいただいております。
祈願文も信松禅尼さまと書きました。
上様と御台様が思い合っておられるのを知りながら、私は上様を愛してしまいました。そしてお胤を身ごもってしまったために、住む所をあちこちさ迷っています。
それが罰ならば、私は喜んで受けます。けれども、赤子には罰が当たりませんように。
氷川大明神さま、どうぞ、願いをお聞き届けくださいませ。
私のお腹の中の赤子を上様によく似た男子にしてください。
そして、安産できますようにお守りください。どちらかが死んでしまうなどないよう、是非是非お守りください。
そしてそのあとも運を開くように、母子で幸せに生きていけますように。親子二人で、いついつまでも幸せに暮らせることが成就しますように。
どうか、この心の願い、お間違えなくお聞き届けいただきますよう、よろしくお願い申し奉りまする。
静は、安産祈願文に込めた思いを、心の中でずっと念じた。
赤子が退屈そうに、足をバタバタさせている。
(やや、一緒にお願いするぞ。)
そう静が思うと、赤子の動きが静かになった。
(無事に生まれること、その先も親子二人で暮らせることをなによりも、なによりもお願いいたしまする。)
グッと目をきつく閉じ、合わせる手にも力を込め、静はただただ祈った。
祝詞の声が終わり、お祓いを済ませた信松尼が社殿から出てきた。
祈願文に変わり、お札を手に持っている。
「祈願文は無事お納めできた。お札をいただいたぞ。これで難が降りかかることはなかろう。」
「ありがとうございまする。心強うございます。」
姉を頼りにするように静がにっこり微笑むと、信松尼が優しく頷いて、少し照れ笑いをした。
再び二人で、長い参道を戻る。
所々の椿の木の下で、落ちた花が、丸い緋毛氈を作っていた。
大きな鳥居まで来ると、静は足を止め、今一度、見えない本殿へ向かって長く頭を下げる。
「静、そなたも赤子もきっと無事じゃぞ。」
信松尼が優しい声で微笑んだ。
「はい。」
あれこれ言いながら、信松尼が、自分と子をとても心配してくれているのが伝わる。
子を生めなかったからこそ、必要以上に案じてくださるのだと静は感じていた。
赤子がポコポコとお腹を蹴る。静が笑顔でふっくらしたお腹を撫でた。
「ややも礼をいうておりまする。」
「そうか。どれ。」
信松尼がお腹に手を当てると、グリグリグリと動いた。
「おお、激しいの。きっと男子じゃぞ。」
信松尼のおどけたような驚きに、静が「ふふ」と笑い、尼僧も笑う。
「信松さま、蓬を摘んで帰りましょう。ごま和えにいたしましょう。」
「腹が減ったのか?」
「はい!」
静が元気よく返事をすると、信松尼が仕方なさそうな慈しみの笑いを見せた。
「よいことじゃ。丈夫な赤子を生まねばな。」
「はい。」
祈願文は納められてしまった。けれど、神様はきっとお願いをきいてくださる。
だから、信松さまのいうとおり、まずは赤子をお腹の中で充分に育てなくては。
(今は、それだけを考えよう)
静は、穏やかな春の空を見上げた。
女二人は、あちこちに寄り道をしながら、帰途につく。
小さなすみれやたんぽぽが、そちこちで花を咲かせていた。
野の花を見ていると、赤子も気持ち良さそうにグニュグニュと動く。
「信松さま、お花を見てややが喜んでおりまする。」
「これは、女子かの……。いや、蓬を喜んでおるのかもしれぬ。やっぱり、母者に似た食いしん坊の男子じゃ。」
信松はどうしても男の子を望んだ。ただそれは悲壮感漂う感じではなく、静を元気づけるように愉しげで、つい、静も笑顔がこぼれた。
静は水になった赤子のために、たんぽぽを摘む。そして、秀忠と江のために、寄り添って咲く優しげなすみれを摘んだ。
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