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第五部(最終)
第二十六章 時代(とき)、胎動す 其の一
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路地裏を駆ける犬さえも、どこか忙しないような師走である。人間どもの慌ただしさを尻目に、猫たちが屋根の上でのんびりと丸まっていた。
静は見性院の元、ゆっくりと動きながら、新年の仏への設いと、武家の設えを学んでいた。あまり目立たないお腹を時々抱えたり、さすったりしながら体を動かしている。
「静、茶の相手をしてくれぬか。」
見性院が「休め」という言葉の代わりに声をかける。いくらか心配そうな顔をしている見性院を安心させるように、静が「はい。」と微笑んで老尼の元へと来た。
「体が辛うはないか?」
「はい。大事のうございまする。」
毎日のように繰り返される見性院の言葉に、静もにこやかに返事をする。
間近に見える本丸を見ると切なく思うが、静は穏やかに過ごしていた。
(このような宝物をいただいたのじゃ。)
愛しそうに微笑んで、静はお腹を撫でる。ウニョリと赤子が動く。
「静、よい笑い顔じゃ。」
静の笑顔を見、見性院も心穏やかに微笑む。
「見性院さまや大姥局さまのおかげでございます。」
「うむ。大姥殿が下がったら、ここから出るのが寂しいのう。」
「もったいないお言葉にございます。」
ちいさな溜め息をついた見性院に、静が恐縮して微笑んだ。
「まぁ、大姥殿の拝領屋敷もすぐそこじゃ。行き来をすればよい。私も早う赤子に会いたいでな。」
「はい。」
見性院が湯飲みを取るのを見て、静も香り豊かな茶を口に含んだ。
「それでな、静。そなた、年が明けたらすぐ、一度、栄嘉殿のところへ里帰りなされ。」
「神尾にでございますか?」
「そうじゃ。このように世を捨てた尼のところにも年明けの挨拶に来る者が多いでの。」
「承知いたしました。」
急な申し出に静も少し驚いたが、見性院さまのご迷惑にならないようにと思い、静は小さな声で了解した。
比丘尼屋敷にお腹の大きい者がおれば、好奇の眼で見られるに違いない。いらぬ噂が立つかもしれぬ。見性院はそう思っていた。
大晦日の夜の帳が降りた頃、鐘の音がどこからともなく響き始めた。 新年の始まる音である。
静たちは年の湯を済ませ、仏間での勤行も済ませ、年越しの膳を囲んでいる。
疲れたら無理せず眠るようにと言われながら、我が子が無事に生まれることを真っ先に歳神様に祈念したいと思い、静は賑やかな話の輪の中で夜明けを迎えた。
空が明るさを帯び、紫だってたなびく雲が朱色に変わる。見性院を中心に、静と尼僧たちは、東の縁側に立ち、徐々に増す明るさを見つめた。
歳神を招くために角に刺した楪がキラリと煌めく。紅く大きく昇り始めた太陽に、皆が黙って手を合わせた。
「今年もよろしゅうお導きくださいませ。」
ご来光を拝んだあと、年始の挨拶を済ませた静は、そう結んでゆっくりと礼をした。
「栄嘉殿によろしゅうな。駕籠の人足たちには『急かずともよい』と言うてある。気を付けてな。」
「はい。ありがとうござりまする。」
見性院の優しい微笑みに、静も微笑み返し、風呂敷包みを手に取った。
時々休みながら、静の乗った駕籠は神尾邸へと帰る。
「元旦から申し訳ない。」
と恐縮する静に、人足たちは、
「ご祝儀をたんともらってんでやす。気にしねぇでくだせぇ。」
と人懐っこく笑った。
「正月早々仕事があるなんてぇ、今年はきっと食いっぱぐれねぇで済みやんす。」
「違ぇねぇ。」
軽口を叩きながら、息をあわせて滑るように人足たちは駕籠を担ぎ、静は、うとうととしていた。
そっと降ろされたのを感じて、目を覚ます。
「着きましたぜ。」
静が降りるのをガッチリした人足が手をとって助けた。
「お体、大事ねぇでやんすか?」
「お陰さまで。」
「ようござんした。尼僧様に『無事送り届けた』ってご報告できやんす。」
「よろしゅうお伝えくださりませ。ありがとうござりました。」
静が人足たちに頭を下げる。
「なんの。」
人足たちは誇らしげに笑い、「ほんじゃ。」と軽やかに走っていった。
◇◆
松が飾られた門をくぐると、ほのかに梅の花の香りがする。
玄関を開けると、よちよち歩きの糸が、「ぶー。」と声をたてながら、廊下をふらふらと歩いていた。
「お糸ちゃん?」
驚きながら、優しく微笑んで、静は思わず「おいで」と手を伸ばす。糸が玄関へ歩く気配に、美津が慌てて追って来た。
「お糸!……お静ちゃん!」
娘の先に静を見つけ、美津は娘を抱えて駆け寄る。
「明けましておめでとうございまする。義姉上様。」
静がにっこりと美しく挨拶をした。
「明けましておめでとう。お静。」
美津もすまして丁寧に挨拶を返した。顔を会わせて微笑む。
襖が少し開き、武家の子らしく髷を結った小さな顔がひょっこりと姿を見せた。
「あーっ!叔母上!」
栄太郎が襖を開けて駆け出す。
「栄太郎どの。覚えていてくれましたか。」
真っ直ぐに自分に近づく幼子に、静は微笑みながら、胸が熱くなった。
「栄太郎、ご挨拶は?」
美津が母親らしく栄太郎を促す。
「あけましておめでとうございまするっ。」
「あけましておめでとうございまする。」
男の子らしく、ハキハキと元気のよい声に、思わず笑いそうになりながら、静も丁寧に新年の挨拶をした。
その夕、神尾の家に藤五が呼び出された。
すでに柾吉たちは集っている。祝い疲れもなく、みな賑やかだった。
藤五を呼びに行った松吉が、一足先に戻ってきた。
「松吉っつぁんも座って座って。」
美津が静の横に松吉を座らせた。
「子供、できたんだって?」
がっしりと日焼けした弟に、静が微笑んだ。
「うん。明日にでも連れてくる。槙で槙吉ってんだ。」
照れたように頭をこする松吉は、小さな頃と変わらなかった。静がうんうんと頷く。
「槙か。いい名ね。」
「うん。真っ直ぐ育つといいなと思って。」
松吉の顔が父の顔になった。静のえくぼが深くなる。
「松吉がおとっつぁんか…」
「おかしいよね。」
「ううん。やっと一緒になったんだもの。お八重ちゃんも槙坊も大事にね。」
「うん。」
静のお腹の中がグムニュと動いた。静が微笑み、お腹にそっと手を置く。
「ごめんよっ。」
玄関で威勢のいい声がしたかと思うと、ずかずかと廊下を歩く音が響いた。
「静が帰ってきてるって?」
皆が集っている客間に、藤五が顔を見せる。
「あっ、親方。お忙しいのにお呼び立てしてしまって。」
静が声をかけると同時に、「大爺様~。」と栄太郎が嬉しそうに近づいた。
上座へ座り、栄太郎を膝に乗せた藤五の前に、静は進み出る。
「おう、達者だったかい?なんか、えれえ別嬪になったな。」
次々来る新年の挨拶に付き合ったのだろう、すでに顔を上気させ、藤五はご機嫌であった。
「ありがとうございまする。恙無く年も明け、親方には、ますますご健勝にお過ごしくださいますよう……」
静が手をつき、新年を寿ぐ口上を述べる。
「おいおい、堅っくるしい挨拶は抜きにしねぇ。」
口上の途中で、藤五は煙たそうな顔で手を振った。
「はい。親方。明けましておめでとうございます。」
「おぅ。おめでとう。で、なんか用かい?」
栄太郎の相手をしながら、早口で藤五が訊く。
「親方に見届けていただきたいと思いまして」
静が、しゃんと背筋を伸ばした。
*******
【師走】12月。この年の12月初旬は太陽暦1月20日ごろ
【大晦日】一年の最後の日。当時は、夜が一日の始まりのため、大晦日の日が暮れたら、すでに新年の意識があり、一晩中起きて、朝日(歳神様)を迎えた。
【年の湯】一年の汚れを洗い流すために大晦日に入ったお風呂。
【元旦】一月一日の朝。慶長16年1月1日は太陽暦2月14日。
静は見性院の元、ゆっくりと動きながら、新年の仏への設いと、武家の設えを学んでいた。あまり目立たないお腹を時々抱えたり、さすったりしながら体を動かしている。
「静、茶の相手をしてくれぬか。」
見性院が「休め」という言葉の代わりに声をかける。いくらか心配そうな顔をしている見性院を安心させるように、静が「はい。」と微笑んで老尼の元へと来た。
「体が辛うはないか?」
「はい。大事のうございまする。」
毎日のように繰り返される見性院の言葉に、静もにこやかに返事をする。
間近に見える本丸を見ると切なく思うが、静は穏やかに過ごしていた。
(このような宝物をいただいたのじゃ。)
愛しそうに微笑んで、静はお腹を撫でる。ウニョリと赤子が動く。
「静、よい笑い顔じゃ。」
静の笑顔を見、見性院も心穏やかに微笑む。
「見性院さまや大姥局さまのおかげでございます。」
「うむ。大姥殿が下がったら、ここから出るのが寂しいのう。」
「もったいないお言葉にございます。」
ちいさな溜め息をついた見性院に、静が恐縮して微笑んだ。
「まぁ、大姥殿の拝領屋敷もすぐそこじゃ。行き来をすればよい。私も早う赤子に会いたいでな。」
「はい。」
見性院が湯飲みを取るのを見て、静も香り豊かな茶を口に含んだ。
「それでな、静。そなた、年が明けたらすぐ、一度、栄嘉殿のところへ里帰りなされ。」
「神尾にでございますか?」
「そうじゃ。このように世を捨てた尼のところにも年明けの挨拶に来る者が多いでの。」
「承知いたしました。」
急な申し出に静も少し驚いたが、見性院さまのご迷惑にならないようにと思い、静は小さな声で了解した。
比丘尼屋敷にお腹の大きい者がおれば、好奇の眼で見られるに違いない。いらぬ噂が立つかもしれぬ。見性院はそう思っていた。
大晦日の夜の帳が降りた頃、鐘の音がどこからともなく響き始めた。 新年の始まる音である。
静たちは年の湯を済ませ、仏間での勤行も済ませ、年越しの膳を囲んでいる。
疲れたら無理せず眠るようにと言われながら、我が子が無事に生まれることを真っ先に歳神様に祈念したいと思い、静は賑やかな話の輪の中で夜明けを迎えた。
空が明るさを帯び、紫だってたなびく雲が朱色に変わる。見性院を中心に、静と尼僧たちは、東の縁側に立ち、徐々に増す明るさを見つめた。
歳神を招くために角に刺した楪がキラリと煌めく。紅く大きく昇り始めた太陽に、皆が黙って手を合わせた。
「今年もよろしゅうお導きくださいませ。」
ご来光を拝んだあと、年始の挨拶を済ませた静は、そう結んでゆっくりと礼をした。
「栄嘉殿によろしゅうな。駕籠の人足たちには『急かずともよい』と言うてある。気を付けてな。」
「はい。ありがとうござりまする。」
見性院の優しい微笑みに、静も微笑み返し、風呂敷包みを手に取った。
時々休みながら、静の乗った駕籠は神尾邸へと帰る。
「元旦から申し訳ない。」
と恐縮する静に、人足たちは、
「ご祝儀をたんともらってんでやす。気にしねぇでくだせぇ。」
と人懐っこく笑った。
「正月早々仕事があるなんてぇ、今年はきっと食いっぱぐれねぇで済みやんす。」
「違ぇねぇ。」
軽口を叩きながら、息をあわせて滑るように人足たちは駕籠を担ぎ、静は、うとうととしていた。
そっと降ろされたのを感じて、目を覚ます。
「着きましたぜ。」
静が降りるのをガッチリした人足が手をとって助けた。
「お体、大事ねぇでやんすか?」
「お陰さまで。」
「ようござんした。尼僧様に『無事送り届けた』ってご報告できやんす。」
「よろしゅうお伝えくださりませ。ありがとうござりました。」
静が人足たちに頭を下げる。
「なんの。」
人足たちは誇らしげに笑い、「ほんじゃ。」と軽やかに走っていった。
◇◆
松が飾られた門をくぐると、ほのかに梅の花の香りがする。
玄関を開けると、よちよち歩きの糸が、「ぶー。」と声をたてながら、廊下をふらふらと歩いていた。
「お糸ちゃん?」
驚きながら、優しく微笑んで、静は思わず「おいで」と手を伸ばす。糸が玄関へ歩く気配に、美津が慌てて追って来た。
「お糸!……お静ちゃん!」
娘の先に静を見つけ、美津は娘を抱えて駆け寄る。
「明けましておめでとうございまする。義姉上様。」
静がにっこりと美しく挨拶をした。
「明けましておめでとう。お静。」
美津もすまして丁寧に挨拶を返した。顔を会わせて微笑む。
襖が少し開き、武家の子らしく髷を結った小さな顔がひょっこりと姿を見せた。
「あーっ!叔母上!」
栄太郎が襖を開けて駆け出す。
「栄太郎どの。覚えていてくれましたか。」
真っ直ぐに自分に近づく幼子に、静は微笑みながら、胸が熱くなった。
「栄太郎、ご挨拶は?」
美津が母親らしく栄太郎を促す。
「あけましておめでとうございまするっ。」
「あけましておめでとうございまする。」
男の子らしく、ハキハキと元気のよい声に、思わず笑いそうになりながら、静も丁寧に新年の挨拶をした。
その夕、神尾の家に藤五が呼び出された。
すでに柾吉たちは集っている。祝い疲れもなく、みな賑やかだった。
藤五を呼びに行った松吉が、一足先に戻ってきた。
「松吉っつぁんも座って座って。」
美津が静の横に松吉を座らせた。
「子供、できたんだって?」
がっしりと日焼けした弟に、静が微笑んだ。
「うん。明日にでも連れてくる。槙で槙吉ってんだ。」
照れたように頭をこする松吉は、小さな頃と変わらなかった。静がうんうんと頷く。
「槙か。いい名ね。」
「うん。真っ直ぐ育つといいなと思って。」
松吉の顔が父の顔になった。静のえくぼが深くなる。
「松吉がおとっつぁんか…」
「おかしいよね。」
「ううん。やっと一緒になったんだもの。お八重ちゃんも槙坊も大事にね。」
「うん。」
静のお腹の中がグムニュと動いた。静が微笑み、お腹にそっと手を置く。
「ごめんよっ。」
玄関で威勢のいい声がしたかと思うと、ずかずかと廊下を歩く音が響いた。
「静が帰ってきてるって?」
皆が集っている客間に、藤五が顔を見せる。
「あっ、親方。お忙しいのにお呼び立てしてしまって。」
静が声をかけると同時に、「大爺様~。」と栄太郎が嬉しそうに近づいた。
上座へ座り、栄太郎を膝に乗せた藤五の前に、静は進み出る。
「おう、達者だったかい?なんか、えれえ別嬪になったな。」
次々来る新年の挨拶に付き合ったのだろう、すでに顔を上気させ、藤五はご機嫌であった。
「ありがとうございまする。恙無く年も明け、親方には、ますますご健勝にお過ごしくださいますよう……」
静が手をつき、新年を寿ぐ口上を述べる。
「おいおい、堅っくるしい挨拶は抜きにしねぇ。」
口上の途中で、藤五は煙たそうな顔で手を振った。
「はい。親方。明けましておめでとうございます。」
「おぅ。おめでとう。で、なんか用かい?」
栄太郎の相手をしながら、早口で藤五が訊く。
「親方に見届けていただきたいと思いまして」
静が、しゃんと背筋を伸ばした。
*******
【師走】12月。この年の12月初旬は太陽暦1月20日ごろ
【大晦日】一年の最後の日。当時は、夜が一日の始まりのため、大晦日の日が暮れたら、すでに新年の意識があり、一晩中起きて、朝日(歳神様)を迎えた。
【年の湯】一年の汚れを洗い流すために大晦日に入ったお風呂。
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