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第四部
第二十五章 楪、照り輝く 其の八
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大姥局が安心したように、茶を入れる。
「千賀殿のお加減はいかがじゃ。」
「御案じいただくほどではありませぬ。」
「さようか。」
大姥局が丁寧にお茶を入れ、利勝へと差し出した。
「お婆さまの茶も久方ぶりですな。やはり、旨うございます。」
「そうか? 年期じゃ。」
大姥局も「ふふ」と笑って、湯飲みを手にした。
茶を一口飲んだ大姥局が昔語りをするように静かに口を開く。
「戦とならば、死に場所を求める武将が豊臣につこうな。豊臣を守るためではなく、豊臣も徳川も立てるために。」
利勝がギクリとした。
(このお婆さまは……)
大姥局の言う通りである。豊臣恩顧の武将も、今は徳川にも恩義を感じている。
そのような武将たちが出した苦渋の決断が、「豊臣につく。しかし戦となれば、真っ先に切り込み、華々しく散りましょう」と徳川方に密約するものであった。
そういう武将が実は一人や二人ではなかった。
すでに戦いは静かに始まっている。
大姥局が男であれば、家康の片腕となったであろうと、この期に及んで利勝は心底から実感した。
利勝が再び茶をすすり、次の言葉を待つ。
「大御所様がおられ、武将も兵も数が多い徳川が負けることは九分九厘なかろう。 けれど戦に必ずの勝ちはない。…ことに相手が死ぬる気でおるならなおさら。それは大御所様が一番よくご存じじゃ。 ……ご不安であろうのぅ……」
大姥局は実に淡々と話をする。
「どちらが勝つかは天の差配。大事ないとは思うがの。」
最後に利勝の目を見つめ、大姥局もまた湯飲みに手を伸ばした。
(大御所様が御不安? 徳川が負ける?)
利勝がハッとする。
そのようなことは今まで一度も頭に浮かばなかった。
付き従う大名の数、その大名が持つ兵の数、様々な戦を潜り抜けた大御所さまの差配……どれをとっても負ける要因などないと思っている。
しかし、それが奢りだと戒めようとしているのか?
確かに、必ず徳川が勝つとは限らぬ。少ない兵で大軍に勝った戦も多い。
豊臣が勝った時、お子達はどうなるのか……。
利勝の手が思わず顎を撫でた。
大姥局が利勝の考え込んだ様子に、また静かに口を開く。
「静の子はその争いに巻き込まれぬためにも、ここから離す。」
茶を飲みながらの淡々とした宣言であった。
ほのかに微笑んでいるような大姥局の言葉に、利勝はムンと唇をひきしめる。
どうあっても血が残るようにしておく。それが大名の次への支度なのか。私もそのために野に置かれたのだろうか。決して嫌われたわけではなく……。
利勝は我が身を省みる。そして、大姥局の言葉にどこか救われるような気もしていた。
秀忠にとって大姥局が母であるように、秀忠と共に育った利勝にとっても、大姥局は母であった。
チチチチチと小鳥が啼く。
大姥局が湯飲みを手に、微笑んでその方向を見た。
「私も、のんびり暮らしたい。」
利勝の悩むような顔に、大姥局はゆっくり声をかける。
「またそのような。」
老中が(らしくない)と苦笑いで伝える。大姥局が「うふ」と笑った。
「生まれたら知らせるゆえ、助けてくれぬか。」
「何なりと。」
ニンマリと笑いながら、強く優しい目で利勝は頷く。
「かたじけない。礼を申しまするぞ。」
皺の増えた顔が、心底ホッとしたように微笑み、軽く頭を下げた。
「何をおっしゃられますか。かな様。水くそうござりまするぞ。」
茶目っ気のある顔で、利勝が昔々の呼び方をする。
「おっほほほ、久方ぶりに聞いたの、その名前。自分がそのような名であることも忘れておった。」
「某とて。」
大姥局が自分の名に柔らかな声をあげて笑い、利勝も「ふふ」と笑った。
「そうか。では、頼みまするぞ、大炊頭殿。」
姿勢をただし、改まった顔で大姥局が手をついた。
「承知つかまつった。」
大炊頭も将軍に頭を下げるように、ピシリとした姿勢で頭を下げた。
「ひとつ訊いてよろしゅうございまするか。」
顔を上げた利勝が大姥局を見つめる。
「なんじゃ。」
優しい微笑みで、大姥局は小首をかしげた。
「ご自分の子を置き、女としての幸せも置き、ひたすら上様に仕えて寂しゅうはありませなんだか。」
「寂しい? そうじゃな。寂しいこともあったかもしれぬ。あったかもしれぬが、忘れた。手のかかる子が多かったからの。」
遠くを見つめた大姥局の目が、最後は利勝を見ておかしそうに笑った。
「はて? それは上様のことですかな。」
皺を深めて顔中に笑顔を見せる乳母に、利勝も笑顔でとぼけてみせた。
大姥局が満足そうな溜め息を吐く。
「よい務めをさせてもろうた。」
「上様が、将軍となられずともそう思われましたでしょうや。」
「ああ。そう思う。悔いなどない。そなたは悔いておるのか?」
「いえ。お仕えできるのが長丸さまでよかったと思うております。これからも、しかとお仕えする所存にて」
きりりと姿勢をただした利勝の目に迷いはなかった。
家康の落とし胤であることより、秀忠を主として支えることに、利勝は自分を見いだしたのである。
大姥局が微笑みながらうんうんと頷く。
「甚三郎、よき殿御になられました。」
優しい瞳で大姥局は、心からもう一人の養い子を誉めた。
「ムハハハハ。さようでござろう?しかし、まだまだでござる。長生きして見届けてくだされ。」
いつも叱られていた大姥局に誉められたのが、嬉しく、照れ臭く、僅かに哀しく、利勝は大笑いをして見せる。
大姥局も笑顔になった。
「そうか。そうじゃな。この間は、上様が竹千代様に剣の稽古をつけておられた。よい父御になられようとしておる。」
「さようでしたか。」
仕事を成し終えたような満足そうな笑みに、利勝が相槌を打つ。
大姥局の頭に、竹千代の姿がふと浮かんだ。
「大炊頭殿、国松様の御養育、間違えてはならぬぞ。清にそなたからもよくよく申し上げてくだされ。」
再び真顔になり、大姥局は心を砕く。
「承知いたしました。」
大姥局の最後の願いに、利勝も真顔で返事をした。
チチチチチという鳥の声にチチ…チチチッと別の鳥が応えた。
「親子かの……夫婦かの。」
大姥局が優しく微笑む。
「利勝殿、よい娘を探してくれた。改めて礼を申しまする。」
老乳母が白髪頭をきれいに下げた。
「なんの。某は連れて参っただけ。おばば様のお導きがよかったのでございましょう。」
「これはこれは。利勝殿が誉めてくださるとは。」
大姥局が「くふふふふ」と笑う。
「周りを和ませる素直で賢き女子じゃ。ほんによき女子じゃ。」
慈しみ溢れる笑顔に利勝も微笑む。
「したが、いらぬ哀しみを与えてしもうた。」
静のこれまでとこれからを思い、大姥局は眉をひそめる。
(戦で上様に何かあれば、静は生きておらぬやもしれぬ。城の外で心穏やかにおるのがよかろう。)
静の「私の子」と言った激しさや、子を心待にする微笑みに大姥局は静の秀忠への思いを感じ取っていた。
そして、戦を知らぬ大工の娘を思いやる。
「残りもわずかじゃろうが、あとは静のために生きようと思う。のんびりとな。」
ささやかに微笑んだ大姥局に、利勝は大きな母を感じた。
チチチチ…チチチチチチチチ
鳥の鳴き交わす声が響いている。
「利勝殿、上様を、徳川を頼みまするぞ。」
以前のように威厳に満ちた声であった。
「はっ。承知つかまつった。」
育ててくれた母の声に、利勝は神妙に返事をした。
チュイ…という鳴き声と共に、鳥達の飛び立つ音がする。
大姥局が安心したように微笑み、空へと目をやった。
「千賀殿のお加減はいかがじゃ。」
「御案じいただくほどではありませぬ。」
「さようか。」
大姥局が丁寧にお茶を入れ、利勝へと差し出した。
「お婆さまの茶も久方ぶりですな。やはり、旨うございます。」
「そうか? 年期じゃ。」
大姥局も「ふふ」と笑って、湯飲みを手にした。
茶を一口飲んだ大姥局が昔語りをするように静かに口を開く。
「戦とならば、死に場所を求める武将が豊臣につこうな。豊臣を守るためではなく、豊臣も徳川も立てるために。」
利勝がギクリとした。
(このお婆さまは……)
大姥局の言う通りである。豊臣恩顧の武将も、今は徳川にも恩義を感じている。
そのような武将たちが出した苦渋の決断が、「豊臣につく。しかし戦となれば、真っ先に切り込み、華々しく散りましょう」と徳川方に密約するものであった。
そういう武将が実は一人や二人ではなかった。
すでに戦いは静かに始まっている。
大姥局が男であれば、家康の片腕となったであろうと、この期に及んで利勝は心底から実感した。
利勝が再び茶をすすり、次の言葉を待つ。
「大御所様がおられ、武将も兵も数が多い徳川が負けることは九分九厘なかろう。 けれど戦に必ずの勝ちはない。…ことに相手が死ぬる気でおるならなおさら。それは大御所様が一番よくご存じじゃ。 ……ご不安であろうのぅ……」
大姥局は実に淡々と話をする。
「どちらが勝つかは天の差配。大事ないとは思うがの。」
最後に利勝の目を見つめ、大姥局もまた湯飲みに手を伸ばした。
(大御所様が御不安? 徳川が負ける?)
利勝がハッとする。
そのようなことは今まで一度も頭に浮かばなかった。
付き従う大名の数、その大名が持つ兵の数、様々な戦を潜り抜けた大御所さまの差配……どれをとっても負ける要因などないと思っている。
しかし、それが奢りだと戒めようとしているのか?
確かに、必ず徳川が勝つとは限らぬ。少ない兵で大軍に勝った戦も多い。
豊臣が勝った時、お子達はどうなるのか……。
利勝の手が思わず顎を撫でた。
大姥局が利勝の考え込んだ様子に、また静かに口を開く。
「静の子はその争いに巻き込まれぬためにも、ここから離す。」
茶を飲みながらの淡々とした宣言であった。
ほのかに微笑んでいるような大姥局の言葉に、利勝はムンと唇をひきしめる。
どうあっても血が残るようにしておく。それが大名の次への支度なのか。私もそのために野に置かれたのだろうか。決して嫌われたわけではなく……。
利勝は我が身を省みる。そして、大姥局の言葉にどこか救われるような気もしていた。
秀忠にとって大姥局が母であるように、秀忠と共に育った利勝にとっても、大姥局は母であった。
チチチチチと小鳥が啼く。
大姥局が湯飲みを手に、微笑んでその方向を見た。
「私も、のんびり暮らしたい。」
利勝の悩むような顔に、大姥局はゆっくり声をかける。
「またそのような。」
老中が(らしくない)と苦笑いで伝える。大姥局が「うふ」と笑った。
「生まれたら知らせるゆえ、助けてくれぬか。」
「何なりと。」
ニンマリと笑いながら、強く優しい目で利勝は頷く。
「かたじけない。礼を申しまするぞ。」
皺の増えた顔が、心底ホッとしたように微笑み、軽く頭を下げた。
「何をおっしゃられますか。かな様。水くそうござりまするぞ。」
茶目っ気のある顔で、利勝が昔々の呼び方をする。
「おっほほほ、久方ぶりに聞いたの、その名前。自分がそのような名であることも忘れておった。」
「某とて。」
大姥局が自分の名に柔らかな声をあげて笑い、利勝も「ふふ」と笑った。
「そうか。では、頼みまするぞ、大炊頭殿。」
姿勢をただし、改まった顔で大姥局が手をついた。
「承知つかまつった。」
大炊頭も将軍に頭を下げるように、ピシリとした姿勢で頭を下げた。
「ひとつ訊いてよろしゅうございまするか。」
顔を上げた利勝が大姥局を見つめる。
「なんじゃ。」
優しい微笑みで、大姥局は小首をかしげた。
「ご自分の子を置き、女としての幸せも置き、ひたすら上様に仕えて寂しゅうはありませなんだか。」
「寂しい? そうじゃな。寂しいこともあったかもしれぬ。あったかもしれぬが、忘れた。手のかかる子が多かったからの。」
遠くを見つめた大姥局の目が、最後は利勝を見ておかしそうに笑った。
「はて? それは上様のことですかな。」
皺を深めて顔中に笑顔を見せる乳母に、利勝も笑顔でとぼけてみせた。
大姥局が満足そうな溜め息を吐く。
「よい務めをさせてもろうた。」
「上様が、将軍となられずともそう思われましたでしょうや。」
「ああ。そう思う。悔いなどない。そなたは悔いておるのか?」
「いえ。お仕えできるのが長丸さまでよかったと思うております。これからも、しかとお仕えする所存にて」
きりりと姿勢をただした利勝の目に迷いはなかった。
家康の落とし胤であることより、秀忠を主として支えることに、利勝は自分を見いだしたのである。
大姥局が微笑みながらうんうんと頷く。
「甚三郎、よき殿御になられました。」
優しい瞳で大姥局は、心からもう一人の養い子を誉めた。
「ムハハハハ。さようでござろう?しかし、まだまだでござる。長生きして見届けてくだされ。」
いつも叱られていた大姥局に誉められたのが、嬉しく、照れ臭く、僅かに哀しく、利勝は大笑いをして見せる。
大姥局も笑顔になった。
「そうか。そうじゃな。この間は、上様が竹千代様に剣の稽古をつけておられた。よい父御になられようとしておる。」
「さようでしたか。」
仕事を成し終えたような満足そうな笑みに、利勝が相槌を打つ。
大姥局の頭に、竹千代の姿がふと浮かんだ。
「大炊頭殿、国松様の御養育、間違えてはならぬぞ。清にそなたからもよくよく申し上げてくだされ。」
再び真顔になり、大姥局は心を砕く。
「承知いたしました。」
大姥局の最後の願いに、利勝も真顔で返事をした。
チチチチチという鳥の声にチチ…チチチッと別の鳥が応えた。
「親子かの……夫婦かの。」
大姥局が優しく微笑む。
「利勝殿、よい娘を探してくれた。改めて礼を申しまする。」
老乳母が白髪頭をきれいに下げた。
「なんの。某は連れて参っただけ。おばば様のお導きがよかったのでございましょう。」
「これはこれは。利勝殿が誉めてくださるとは。」
大姥局が「くふふふふ」と笑う。
「周りを和ませる素直で賢き女子じゃ。ほんによき女子じゃ。」
慈しみ溢れる笑顔に利勝も微笑む。
「したが、いらぬ哀しみを与えてしもうた。」
静のこれまでとこれからを思い、大姥局は眉をひそめる。
(戦で上様に何かあれば、静は生きておらぬやもしれぬ。城の外で心穏やかにおるのがよかろう。)
静の「私の子」と言った激しさや、子を心待にする微笑みに大姥局は静の秀忠への思いを感じ取っていた。
そして、戦を知らぬ大工の娘を思いやる。
「残りもわずかじゃろうが、あとは静のために生きようと思う。のんびりとな。」
ささやかに微笑んだ大姥局に、利勝は大きな母を感じた。
チチチチ…チチチチチチチチ
鳥の鳴き交わす声が響いている。
「利勝殿、上様を、徳川を頼みまするぞ。」
以前のように威厳に満ちた声であった。
「はっ。承知つかまつった。」
育ててくれた母の声に、利勝は神妙に返事をした。
チュイ…という鳴き声と共に、鳥達の飛び立つ音がする。
大姥局が安心したように微笑み、空へと目をやった。
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