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第四部
第二十三章 形代、静かに流る 其の四
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◆◇◆
如月も終わり、閏二月を迎えた。
あの寒かった夜のあとは一気に暖かくなり、すでに桜が美しい姿を見せている。
静の軆はこの月も律儀に紅い血を吐き出した。
(やはり駄目か……)
静は嘆息した。そう思うと、水になってしまった我が子が恋しい。
(また授かるかしら……)
秀忠が静を抱くことはそう度々ない。いや、近頃はほぼないと言ってよかった。
このところの秀忠の激務を見ている静は、秀忠がまた自分を抱くなど想像もつかなかった。
(まぁよい。それならそれで、旦那様に一途にお仕えするだけじゃ。)
静は、空を見上げ、にっこりと微笑んだ。
春だと言うのに、秋のようなうろこ雲が流れてゆく。
(今ごろおかしな雲じゃな。)
静はふと、そう思った。
勝姫の婚礼が延び、江はさらに支度を増やした。江は母親として、御台所として細かく指図をし、奥の者たちはあれこれとその支度を進めていく。
静は、艶やかな絹織物を仕立てるたび、勝姫の美しさや江の優しさを感じ取っていた。
無論、羨ましさがないと言えば嘘になるが、見性院の元で聞いた大名の姫君の定めを思い出すと、勝姫に幸せになってほしいと願い、針を動かすのであった。
秀忠や江はなにかと頭を悩ませ、忙しい毎日であったが、静たちは忙しいとはいえ、与えられた仕事をこなし、穏やかに日々を送っていた。
◆◇◆
「旦那様? 旦那様っ!」
由良の尋常ではない声がした。
(旦那様?)
異変を感じて静が駆けつける。部屋子達もあちこちから顔を出し、各々慌てて由良の元へと集った。
額に手を置いた大姥局が由良に抱えられている。
「ああ…、大事ない。」
主人は弱々しい声で、部屋子達を安心させようとした。
「大事ないなどと。お顔が真っ青でござりまするぞ。」
藤が叱るように言い、由良に変わって大姥局の体を支えた。
「歩けまするか?」
「ああ…」
静と小夜が大急ぎで床の準備をしたところへ、大姥局は寝かされた。
「旦那様……」
静や小夜が心配そうに呟く。
「案ぜずともよい…。由良、あとを頼むぞ。」
「はい。」
少し休めば治る。誰もがそう思っていた。
倒れた大姥局自身も。
「誰ぞっ!誰ぞおらぬか!!」
半刻ほどのち、由良の緊迫した声がした。穏やかな声しか知らない静は、それが由良の声とは一瞬わからなかった。
皆、同じように驚いたのだろう。そこかしこから返事があり、顔が覗いた。
「旦那様がお辛そうじゃ。藤、そなたは御医師様を呼んでまいれ。小夜、静、そなたたちは水を汲んで参れ。冷たいのをな。」
「はいっ。」
「はいっ。」「はい。」
「浅茅、そなたは民部様にご報告を。ただし、まだ上様にお知らせすることのないようお願いせよ。」
「はい。」
「蕗殿、薬を煮る火鉢の用意を。」
「承知。」
てきぱきとした由良の指示に、それぞれが顔を固くしたまま素早く動いていった。
「静、こちらじゃ。」
小夜はいつもと違う方向へ進んだ。
「こちらの井戸の方が冷たい。深いゆえ、みな滅多なことで使わぬのじゃが。」
静には初めての井戸であった。
木々に囲まれた中にある井戸は、小さく苔むしているが、小夜が言う通り釣瓶の縄は長い。
桶を水の中に下ろし、水を汲む。
深い水面から桶はなかなか姿を表さず、静と小夜は交代しながら幾度か縄を引いた。
やっと汲み上げた水は冷たく、心地よい。
「早う旦那様の元へ。」
静が思わず呟くと、小夜が黙って頷いた。
小夜と共に局に戻ると、浅茅がすぐに手拭いを濡らし、赤い顔をした主人の額に置く。
医師が難しい顔をしながら、脈をとっていた。
「風邪にございましょう。お年がお年ゆえ、酷うなっているようにございます。」
「風疫の疑いは?」
片足立てて大姥局の側に座っていた由良が、医師に確認した。
「周りにそのような人が居られませぬし、巷でも流行っておりませぬゆえ、風疫ではないと存じまする。」
「そうですか。」
「しかし、風邪は万病の元にござりますれば、ご油断なきよう。」
「はい。」
一度ホッとした由良が、キリリと顔を引き締めて、返事をする。
同じように一度ホッとした部屋子達の顔が、医師の忠告に再びキリッと引き締まった。
大姥局がうっすらと目を開ける。医師と由良に目配せをして、苦しげな息の下から小声で二人に命じた。
「上様が…近づかないように…せよ。」
「はい。旦那様。」
由良が返事をし、医師が頷くのを見て、大姥局は安心したように目を閉じた。
「皆、御用に戻れ。静、そなたはここで縫い物をしてくれるか。」
「はい。」
「薬もかけてあるゆえ、時々様子を見るようにな。」
「承知いたしました。」
「なんぞあったら、私か藤を呼ぶのだぞ。」
「はい。」
由良の指図で、皆がまた散り散りに動いた。
静は、近くで大姥局の様子を見ていられるのがありがたかった。
大姥局の額の手拭いを、静は頻繁に代える。時々苦しそうな息をする主人が心配でたまらなかった。
(旦那様……)
手拭いを代えるついでに、火鉢にかかっている薬を混ぜる。
独特の匂いが、部屋の中に漂った。
(早うようなりますように。)
そう念じながら薬を混ぜる。静にとって、大姥局は今やなくてはならない人であった。
(まだまだ教えていただきたいことがありまする。旦那さま……)
由良の指示を仰いで薬を飲ませ、咳込む背を撫でさすり、額の手拭いを換え、静はかいがいしく主人の看病をした。
「静、そなたは宿直があるだろう。替わろう。」
他の部屋子がそう申し出ても、静は大姥局の近くを離れなかった。
「静、そなたが倒れたら、旦那様がまた案じられるぞ。」
「そうじゃ。みな旦那様を案じておるゆえ、私たちにもお世話させてくれ。」
口々にそう言われて、やっと静は大姥局の側を離れた。
「静。」
「はい。お由良さま。」
宿直に備えて、少し眠ろうとした静が、由良に呼び止められる。
静は、部屋の奥で片足立てて座っている由良の前に座した。
「案ずるほどではないと思うが、そなたは旦那様の側についておったゆえ、上様のお近くにあまり行かぬようにしなされ。」
「はい。」
「それと、旦那様が臥せっていることは、上様にはくれぐれも内密にな。」
「はい…」
いつもはっきり返事をする静が小さく返事した。
「いかがした?」
「お知らせしなければ、上様はいつものように旦那様のお顔を見にお出でになりませぬでしょうか。」
静は心配そうな顔で由良に尋ねる。
「そうなのじゃがのぅ。かといって、お知らせすれば、お見舞いにいらっしゃると思うのじゃ。」
「さようでございますね。」
同じように由良も思っていたのであろう、困ったように顔をしかめて答え、静も同じように困った顔をした。
「御台様から言うてもらうのが筋じゃろうが、そうなると行き違う気がしての。」
由良はひとつ、溜め息をつく。
「何故にござりまするか?」
「御台様は、旦那様を随分大事にしてくださるが、やはり上様には敵わぬ。そして、上様は御台様は旦那様を少々煙たく思うておられるとお考えのようでな。御台様がお報せになってもそれが真か、ここへ確かめに参られそうにも思うのじゃ。」
もうひとつ、由良は溜め息をついた。
「そんな。それぞれを思うておられまするのに。」
静は真顔で思わず声に出した。そのまっすぐな思いに、由良がふっと微笑む。
「そうじゃな。思いが強すぎると、人は時として見誤ってしまうということじゃ。」
由良が、姿勢を正して静を見た。
「改めて民部様へはお知らせしたゆえ、お聞き及びになるやもしれぬが、静、機会があれば、そなたからもお伝えしてみてくれぬか。」
「はい。」
「少しお疲れが出て臥せっている。案ずることはありませぬが、しばらくご挨拶はご遠慮いたしまする。と。」
「承知いたしました。」
「頼んだぞ。」
きれいな礼をした静に、由良は念を押す。
静ならうまく伝えるだろう。由良には、確信に似た思いがあった。
*******
閏2月1日=この年は太陽暦で西暦の3月25日にあたる
如月も終わり、閏二月を迎えた。
あの寒かった夜のあとは一気に暖かくなり、すでに桜が美しい姿を見せている。
静の軆はこの月も律儀に紅い血を吐き出した。
(やはり駄目か……)
静は嘆息した。そう思うと、水になってしまった我が子が恋しい。
(また授かるかしら……)
秀忠が静を抱くことはそう度々ない。いや、近頃はほぼないと言ってよかった。
このところの秀忠の激務を見ている静は、秀忠がまた自分を抱くなど想像もつかなかった。
(まぁよい。それならそれで、旦那様に一途にお仕えするだけじゃ。)
静は、空を見上げ、にっこりと微笑んだ。
春だと言うのに、秋のようなうろこ雲が流れてゆく。
(今ごろおかしな雲じゃな。)
静はふと、そう思った。
勝姫の婚礼が延び、江はさらに支度を増やした。江は母親として、御台所として細かく指図をし、奥の者たちはあれこれとその支度を進めていく。
静は、艶やかな絹織物を仕立てるたび、勝姫の美しさや江の優しさを感じ取っていた。
無論、羨ましさがないと言えば嘘になるが、見性院の元で聞いた大名の姫君の定めを思い出すと、勝姫に幸せになってほしいと願い、針を動かすのであった。
秀忠や江はなにかと頭を悩ませ、忙しい毎日であったが、静たちは忙しいとはいえ、与えられた仕事をこなし、穏やかに日々を送っていた。
◆◇◆
「旦那様? 旦那様っ!」
由良の尋常ではない声がした。
(旦那様?)
異変を感じて静が駆けつける。部屋子達もあちこちから顔を出し、各々慌てて由良の元へと集った。
額に手を置いた大姥局が由良に抱えられている。
「ああ…、大事ない。」
主人は弱々しい声で、部屋子達を安心させようとした。
「大事ないなどと。お顔が真っ青でござりまするぞ。」
藤が叱るように言い、由良に変わって大姥局の体を支えた。
「歩けまするか?」
「ああ…」
静と小夜が大急ぎで床の準備をしたところへ、大姥局は寝かされた。
「旦那様……」
静や小夜が心配そうに呟く。
「案ぜずともよい…。由良、あとを頼むぞ。」
「はい。」
少し休めば治る。誰もがそう思っていた。
倒れた大姥局自身も。
「誰ぞっ!誰ぞおらぬか!!」
半刻ほどのち、由良の緊迫した声がした。穏やかな声しか知らない静は、それが由良の声とは一瞬わからなかった。
皆、同じように驚いたのだろう。そこかしこから返事があり、顔が覗いた。
「旦那様がお辛そうじゃ。藤、そなたは御医師様を呼んでまいれ。小夜、静、そなたたちは水を汲んで参れ。冷たいのをな。」
「はいっ。」
「はいっ。」「はい。」
「浅茅、そなたは民部様にご報告を。ただし、まだ上様にお知らせすることのないようお願いせよ。」
「はい。」
「蕗殿、薬を煮る火鉢の用意を。」
「承知。」
てきぱきとした由良の指示に、それぞれが顔を固くしたまま素早く動いていった。
「静、こちらじゃ。」
小夜はいつもと違う方向へ進んだ。
「こちらの井戸の方が冷たい。深いゆえ、みな滅多なことで使わぬのじゃが。」
静には初めての井戸であった。
木々に囲まれた中にある井戸は、小さく苔むしているが、小夜が言う通り釣瓶の縄は長い。
桶を水の中に下ろし、水を汲む。
深い水面から桶はなかなか姿を表さず、静と小夜は交代しながら幾度か縄を引いた。
やっと汲み上げた水は冷たく、心地よい。
「早う旦那様の元へ。」
静が思わず呟くと、小夜が黙って頷いた。
小夜と共に局に戻ると、浅茅がすぐに手拭いを濡らし、赤い顔をした主人の額に置く。
医師が難しい顔をしながら、脈をとっていた。
「風邪にございましょう。お年がお年ゆえ、酷うなっているようにございます。」
「風疫の疑いは?」
片足立てて大姥局の側に座っていた由良が、医師に確認した。
「周りにそのような人が居られませぬし、巷でも流行っておりませぬゆえ、風疫ではないと存じまする。」
「そうですか。」
「しかし、風邪は万病の元にござりますれば、ご油断なきよう。」
「はい。」
一度ホッとした由良が、キリリと顔を引き締めて、返事をする。
同じように一度ホッとした部屋子達の顔が、医師の忠告に再びキリッと引き締まった。
大姥局がうっすらと目を開ける。医師と由良に目配せをして、苦しげな息の下から小声で二人に命じた。
「上様が…近づかないように…せよ。」
「はい。旦那様。」
由良が返事をし、医師が頷くのを見て、大姥局は安心したように目を閉じた。
「皆、御用に戻れ。静、そなたはここで縫い物をしてくれるか。」
「はい。」
「薬もかけてあるゆえ、時々様子を見るようにな。」
「承知いたしました。」
「なんぞあったら、私か藤を呼ぶのだぞ。」
「はい。」
由良の指図で、皆がまた散り散りに動いた。
静は、近くで大姥局の様子を見ていられるのがありがたかった。
大姥局の額の手拭いを、静は頻繁に代える。時々苦しそうな息をする主人が心配でたまらなかった。
(旦那様……)
手拭いを代えるついでに、火鉢にかかっている薬を混ぜる。
独特の匂いが、部屋の中に漂った。
(早うようなりますように。)
そう念じながら薬を混ぜる。静にとって、大姥局は今やなくてはならない人であった。
(まだまだ教えていただきたいことがありまする。旦那さま……)
由良の指示を仰いで薬を飲ませ、咳込む背を撫でさすり、額の手拭いを換え、静はかいがいしく主人の看病をした。
「静、そなたは宿直があるだろう。替わろう。」
他の部屋子がそう申し出ても、静は大姥局の近くを離れなかった。
「静、そなたが倒れたら、旦那様がまた案じられるぞ。」
「そうじゃ。みな旦那様を案じておるゆえ、私たちにもお世話させてくれ。」
口々にそう言われて、やっと静は大姥局の側を離れた。
「静。」
「はい。お由良さま。」
宿直に備えて、少し眠ろうとした静が、由良に呼び止められる。
静は、部屋の奥で片足立てて座っている由良の前に座した。
「案ずるほどではないと思うが、そなたは旦那様の側についておったゆえ、上様のお近くにあまり行かぬようにしなされ。」
「はい。」
「それと、旦那様が臥せっていることは、上様にはくれぐれも内密にな。」
「はい…」
いつもはっきり返事をする静が小さく返事した。
「いかがした?」
「お知らせしなければ、上様はいつものように旦那様のお顔を見にお出でになりませぬでしょうか。」
静は心配そうな顔で由良に尋ねる。
「そうなのじゃがのぅ。かといって、お知らせすれば、お見舞いにいらっしゃると思うのじゃ。」
「さようでございますね。」
同じように由良も思っていたのであろう、困ったように顔をしかめて答え、静も同じように困った顔をした。
「御台様から言うてもらうのが筋じゃろうが、そうなると行き違う気がしての。」
由良はひとつ、溜め息をつく。
「何故にござりまするか?」
「御台様は、旦那様を随分大事にしてくださるが、やはり上様には敵わぬ。そして、上様は御台様は旦那様を少々煙たく思うておられるとお考えのようでな。御台様がお報せになってもそれが真か、ここへ確かめに参られそうにも思うのじゃ。」
もうひとつ、由良は溜め息をついた。
「そんな。それぞれを思うておられまするのに。」
静は真顔で思わず声に出した。そのまっすぐな思いに、由良がふっと微笑む。
「そうじゃな。思いが強すぎると、人は時として見誤ってしまうということじゃ。」
由良が、姿勢を正して静を見た。
「改めて民部様へはお知らせしたゆえ、お聞き及びになるやもしれぬが、静、機会があれば、そなたからもお伝えしてみてくれぬか。」
「はい。」
「少しお疲れが出て臥せっている。案ずることはありませぬが、しばらくご挨拶はご遠慮いたしまする。と。」
「承知いたしました。」
「頼んだぞ。」
きれいな礼をした静に、由良は念を押す。
静ならうまく伝えるだろう。由良には、確信に似た思いがあった。
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