74 / 132
第三部
第二十章 月、清かに冴える 其の三
しおりを挟む
翌朝、栄嘉は帰っていった。
「嘉衛門を許してくれ。家を思うてのことじゃった。じゃが、気にせずともよいぞ。ゆっくり休んで、思う通りにすればよい。誰にもそなたを責めさせぬ。」
打ち沈んだ静に、そう言い残して。
体の重さは無くなってきたが、その分、心が重い。なにか気を紛らわせられないか、静は起きて身を整えた。
「義姉上さま、なにかお手伝いできることは。」
「あら、起きて大丈夫? 遠慮せず、ゆっくりおやすみなさいな。」
「でも……」
はっきりしない、静らしからぬ様子に、久は苦しみを見てとる。
「じっとしておられないのね。お富さんにそっくり。」
笑顔で言う久の言葉に、静の眉が恥ずかしそうにピクリと動いた。
「昨日はごちそうさま。山栗。子供たちが喜んで食べて、お静の分がなかったわね。」
「いえ、いいんです。傷むし。」
「お静ちゃん。」
久が静の肩に手をかけ、そう呼び掛けた。
「お静ちゃんは小さい頃からそうね。そうやって、みなに与えてしまうのね。私にはそんな辛抱しなくていいのよ。甘えてちょうだい。お美津みたいに。」
久は静を抱き寄せ、ポンポンと背を叩いた。
「ありがとう存じます。」
長身の久の胸近くで静の目が潤む。
「そうだわ。百人一首で手習いをしてたんですって?」
静から身を離した久は、嬉しそうな声をたてた。
「はい。義姉上さまのお手本で。」
「そうらしいわね。奇しいご縁ね。じゃぁ、カルタの字を書くのを、助けてもらっていいかしら。」
「はい。」
生真面目な顔で、静は小さく返事をした。
◇◆
いつもは久が書き写しをしている部屋なのであろう。三畳の小部屋に、筆や手習いの本が整然と置いてあった。
久が書きやすいいくつかの和歌を選んでいる間、静は久の傍らにある木札を見ていた。
『私の嫁になってくれませんか』そう言った才兵衛は、昼頃に戻ってきたのに、静には声をかけなかった。いや、静の姿を見つけるとあからさまに避けた。
(『思っていたような女じゃなかった』と思ったわよね。きっと。)
知られたことが恥ずかしく、才兵衛に申し訳ないと思ったが、静の女の心は傷つけられていた。
(でも、『お役に立てるなら』と、上様に身を投げ出したのは私自身。)
自業自得か……とも静は思う。やり場のない思いをどうしたらいいのか。ただ唇を噛んで静は耐えていた。
「書きやすそうなのに小裂を挟んでおいたから、お静の書きやすいのから書いてちょうだい。」
「はい。」
「無理はいけませぬよ。私のご用だから、私にも残しておいてね。」
久はいたずらっぽく笑い、静の気を楽にさせた。
一人になった部屋で、静はゆっくりと墨をする。
皆様と歌留多を楽しんだのはいつだっただろう……
お藤さまが「まだ負けませぬ」と言われたのはいつだったか。
上様からお教えをいただいたのは……。
百人一首集を前に思い浮かぶのは、城内での楽しかったこと。
そしてそれは、最後には秀忠へと繋がった。
好きな和歌を一首選べなかったとき、『まことそなたらしい』と笑顔で仰せになった上様。
いつもなんとなくピリピリと尖っている秀忠が、幾度か自分だけに見せた笑顔に、静の心が揺さぶられる。
(私がお慕いしているのは嘉衛門さまじゃ。和歌を読んで思い浮かんだのは嘉衛門さまではないか。)
静は、まるで自分が真がない人のように思われた。
嘉衛門の信じられぬような言葉があったとはいえ、慕う心がなくなるような、そんな浅い思いだったのか……。
静は、想いが深いゆえに嘉衛門の言葉に、より傷ついたと思い至らなかった。
嘉衛門の言葉が、静の想い出の中の嘉衛門をも拒絶しさせてしまったのに気づかないでいるのだった。
◆◇◆
翌日も静は木カルタを書いていた。
改めて和歌集を見ると、静は身につまされる。和歌の激しさ、せつなさが心の中に飛び込んでくる。
(和歌というのは、こうも激しいものだったのか……)
吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ
この和歌も、ただの漢字遊び、言葉遊びだと思っていた。
それが今では違う。
野分の日から心に吹き荒れる風は、私というものをすべて倒し、自分をなくしていきそうな気がする。
そんなふうに身に入ってくるのだ。
『ただ、例えばこの前に好きな女子と別れていたり、大事な人を亡くしていたりしているのを桜の花に重ね合わせたとしたら、どうじゃ?』
「しづ心なく花の散るらむ」の和歌を、上様はそのように教えてくださった。上様にも私のようなお辛い思いがあったのだろうか……。
(私はまだ、「和歌に心を沿わせる」ということが解ってなかったのかもしれぬ。)
「おまえさま」と呟いて、湧き上がった喜びや哀しみ。我が身を襲った悲しみとて、自分の中で小さな幸せに変えられたではないか。
今は、和歌に心を沿わせると辛い思いや切ない思いが体を切り裂くように巡る。
『我らは、和歌に心を沿わせることしかできぬ。頭で解ろうとするより、自分を映して感じればよい。』
上様はそう教えてくれた。しかし今、和歌に自分を映すと心は千々に乱れる。
静は昨夜、久が夫と話をするのを偶然聞いた。
助兵衛は、静が上様のお手付きになっているのを何より驚いていた。その声に静の足が止まったのである。
「あの器量で。」
助兵衛は思わず大声をたて、久に叱られていた。
そして、神尾の家での出来事を久が、かいつまんで教えていた。
「嘉衛門殿のいう通りじゃ。上様のお手がつくのは誉れではないか。」
嬉しそうな声でそう言っていた。さらに大きく久から叱られていたが。
それが当たり前のことなのであろうか……。
『運が向いてきたのやもしれぬ』。
嘉衛門はそう言った。それが武家の考えなのか?
それを受け入れるのが武家の娘としては当たり前なのか……。
誉れなのだろうか、身代わりで抱かれても。
御台様に似ているところがあるのは畏れ多いほどに嬉しい。
でも、だから抱かれるというのは誉れなのか……?
静はふぅーっと大きく息を吐き、木カルタへ向かい合った。
◇◆
その夜はヒンヤリと涼風が吹き、小望月が美しい姿を見せていた。
煌めくような月明かりに誘われて、静は月を見上げる。
(栄太ちゃんはまた歌を歌ってるかしら。私を思い出してくれているかしら。)
あと二日で仲秋の名月になる。
美しい月に、月を詠んだ和歌がいくつか思い浮かぶ。
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれいづる月の かげのさやけさ
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半の月かな
口ずさんで浮かぶのは、なぜか秀忠である。
月みれば ちぢに物こそ かなしけれ
我が身ひとつの 秋にはあらねど
「我が身ひとつの 秋にはあらねど、我が身ひとつ……」
静の手が自然にお腹へ伸びた。
たしか、あの日と同じ月……
秀忠に命ぜられた夜も確か小望月であった。
あの日も月の光に端正な秀忠の顔が浮かび上がっていた。
ーーあのときの赤子……。
お腹をさすると涙が溢れてきた。
ーーあのときのやや、あのときの。
静の口から、嗚咽が漏れ始めた。
清かな月の光の中に、赤子がいるような気がする。
ーー夢の中で見た煌めく光はこれだったのだろうか……。
(お許しくだされ、お許しくだされ、お許しくだされ……)
静の心は、ただその言葉で溢れかえった。
月が自分の身に迫ってくるような気がする。
(私はどうしたらいいんだろう……)
月の光の中、静の心は定まらずにいた。
「嘉衛門を許してくれ。家を思うてのことじゃった。じゃが、気にせずともよいぞ。ゆっくり休んで、思う通りにすればよい。誰にもそなたを責めさせぬ。」
打ち沈んだ静に、そう言い残して。
体の重さは無くなってきたが、その分、心が重い。なにか気を紛らわせられないか、静は起きて身を整えた。
「義姉上さま、なにかお手伝いできることは。」
「あら、起きて大丈夫? 遠慮せず、ゆっくりおやすみなさいな。」
「でも……」
はっきりしない、静らしからぬ様子に、久は苦しみを見てとる。
「じっとしておられないのね。お富さんにそっくり。」
笑顔で言う久の言葉に、静の眉が恥ずかしそうにピクリと動いた。
「昨日はごちそうさま。山栗。子供たちが喜んで食べて、お静の分がなかったわね。」
「いえ、いいんです。傷むし。」
「お静ちゃん。」
久が静の肩に手をかけ、そう呼び掛けた。
「お静ちゃんは小さい頃からそうね。そうやって、みなに与えてしまうのね。私にはそんな辛抱しなくていいのよ。甘えてちょうだい。お美津みたいに。」
久は静を抱き寄せ、ポンポンと背を叩いた。
「ありがとう存じます。」
長身の久の胸近くで静の目が潤む。
「そうだわ。百人一首で手習いをしてたんですって?」
静から身を離した久は、嬉しそうな声をたてた。
「はい。義姉上さまのお手本で。」
「そうらしいわね。奇しいご縁ね。じゃぁ、カルタの字を書くのを、助けてもらっていいかしら。」
「はい。」
生真面目な顔で、静は小さく返事をした。
◇◆
いつもは久が書き写しをしている部屋なのであろう。三畳の小部屋に、筆や手習いの本が整然と置いてあった。
久が書きやすいいくつかの和歌を選んでいる間、静は久の傍らにある木札を見ていた。
『私の嫁になってくれませんか』そう言った才兵衛は、昼頃に戻ってきたのに、静には声をかけなかった。いや、静の姿を見つけるとあからさまに避けた。
(『思っていたような女じゃなかった』と思ったわよね。きっと。)
知られたことが恥ずかしく、才兵衛に申し訳ないと思ったが、静の女の心は傷つけられていた。
(でも、『お役に立てるなら』と、上様に身を投げ出したのは私自身。)
自業自得か……とも静は思う。やり場のない思いをどうしたらいいのか。ただ唇を噛んで静は耐えていた。
「書きやすそうなのに小裂を挟んでおいたから、お静の書きやすいのから書いてちょうだい。」
「はい。」
「無理はいけませぬよ。私のご用だから、私にも残しておいてね。」
久はいたずらっぽく笑い、静の気を楽にさせた。
一人になった部屋で、静はゆっくりと墨をする。
皆様と歌留多を楽しんだのはいつだっただろう……
お藤さまが「まだ負けませぬ」と言われたのはいつだったか。
上様からお教えをいただいたのは……。
百人一首集を前に思い浮かぶのは、城内での楽しかったこと。
そしてそれは、最後には秀忠へと繋がった。
好きな和歌を一首選べなかったとき、『まことそなたらしい』と笑顔で仰せになった上様。
いつもなんとなくピリピリと尖っている秀忠が、幾度か自分だけに見せた笑顔に、静の心が揺さぶられる。
(私がお慕いしているのは嘉衛門さまじゃ。和歌を読んで思い浮かんだのは嘉衛門さまではないか。)
静は、まるで自分が真がない人のように思われた。
嘉衛門の信じられぬような言葉があったとはいえ、慕う心がなくなるような、そんな浅い思いだったのか……。
静は、想いが深いゆえに嘉衛門の言葉に、より傷ついたと思い至らなかった。
嘉衛門の言葉が、静の想い出の中の嘉衛門をも拒絶しさせてしまったのに気づかないでいるのだった。
◆◇◆
翌日も静は木カルタを書いていた。
改めて和歌集を見ると、静は身につまされる。和歌の激しさ、せつなさが心の中に飛び込んでくる。
(和歌というのは、こうも激しいものだったのか……)
吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ
この和歌も、ただの漢字遊び、言葉遊びだと思っていた。
それが今では違う。
野分の日から心に吹き荒れる風は、私というものをすべて倒し、自分をなくしていきそうな気がする。
そんなふうに身に入ってくるのだ。
『ただ、例えばこの前に好きな女子と別れていたり、大事な人を亡くしていたりしているのを桜の花に重ね合わせたとしたら、どうじゃ?』
「しづ心なく花の散るらむ」の和歌を、上様はそのように教えてくださった。上様にも私のようなお辛い思いがあったのだろうか……。
(私はまだ、「和歌に心を沿わせる」ということが解ってなかったのかもしれぬ。)
「おまえさま」と呟いて、湧き上がった喜びや哀しみ。我が身を襲った悲しみとて、自分の中で小さな幸せに変えられたではないか。
今は、和歌に心を沿わせると辛い思いや切ない思いが体を切り裂くように巡る。
『我らは、和歌に心を沿わせることしかできぬ。頭で解ろうとするより、自分を映して感じればよい。』
上様はそう教えてくれた。しかし今、和歌に自分を映すと心は千々に乱れる。
静は昨夜、久が夫と話をするのを偶然聞いた。
助兵衛は、静が上様のお手付きになっているのを何より驚いていた。その声に静の足が止まったのである。
「あの器量で。」
助兵衛は思わず大声をたて、久に叱られていた。
そして、神尾の家での出来事を久が、かいつまんで教えていた。
「嘉衛門殿のいう通りじゃ。上様のお手がつくのは誉れではないか。」
嬉しそうな声でそう言っていた。さらに大きく久から叱られていたが。
それが当たり前のことなのであろうか……。
『運が向いてきたのやもしれぬ』。
嘉衛門はそう言った。それが武家の考えなのか?
それを受け入れるのが武家の娘としては当たり前なのか……。
誉れなのだろうか、身代わりで抱かれても。
御台様に似ているところがあるのは畏れ多いほどに嬉しい。
でも、だから抱かれるというのは誉れなのか……?
静はふぅーっと大きく息を吐き、木カルタへ向かい合った。
◇◆
その夜はヒンヤリと涼風が吹き、小望月が美しい姿を見せていた。
煌めくような月明かりに誘われて、静は月を見上げる。
(栄太ちゃんはまた歌を歌ってるかしら。私を思い出してくれているかしら。)
あと二日で仲秋の名月になる。
美しい月に、月を詠んだ和歌がいくつか思い浮かぶ。
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれいづる月の かげのさやけさ
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半の月かな
口ずさんで浮かぶのは、なぜか秀忠である。
月みれば ちぢに物こそ かなしけれ
我が身ひとつの 秋にはあらねど
「我が身ひとつの 秋にはあらねど、我が身ひとつ……」
静の手が自然にお腹へ伸びた。
たしか、あの日と同じ月……
秀忠に命ぜられた夜も確か小望月であった。
あの日も月の光に端正な秀忠の顔が浮かび上がっていた。
ーーあのときの赤子……。
お腹をさすると涙が溢れてきた。
ーーあのときのやや、あのときの。
静の口から、嗚咽が漏れ始めた。
清かな月の光の中に、赤子がいるような気がする。
ーー夢の中で見た煌めく光はこれだったのだろうか……。
(お許しくだされ、お許しくだされ、お許しくだされ……)
静の心は、ただその言葉で溢れかえった。
月が自分の身に迫ってくるような気がする。
(私はどうしたらいいんだろう……)
月の光の中、静の心は定まらずにいた。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
幕府海軍戦艦大和
みらいつりびと
歴史・時代
IF歴史SF短編です。全3話。
ときに西暦1853年、江戸湾にぽんぽんぽんと蒸気機関を響かせて黒船が来航したが、徳川幕府はそんなものへっちゃらだった。征夷大将軍徳川家定は余裕綽々としていた。
「大和に迎撃させよ!」と命令した。
戦艦大和が横須賀基地から出撃し、46センチ三連装砲を黒船に向けた……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
陣代『諏訪勝頼』――御旗盾無、御照覧あれ!――
黒鯛の刺身♪
歴史・時代
戦国の巨獣と恐れられた『武田信玄』の実質的後継者である『諏訪勝頼』。
一般には武田勝頼と記されることが多い。
……が、しかし、彼は正統な後継者ではなかった。
信玄の遺言に寄れば、正式な後継者は信玄の孫とあった。
つまり勝頼の子である信勝が後継者であり、勝頼は陣代。
一介の後見人の立場でしかない。
織田信長や徳川家康ら稀代の英雄たちと戦うのに、正式な当主と成れず、一介の後見人として戦わねばならなかった諏訪勝頼。
……これは、そんな悲運の名将のお話である。
【画像引用】……諏訪勝頼・高野山持明院蔵
【注意】……武田贔屓のお話です。
所説あります。
あくまでも一つのお話としてお楽しみください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
夢のまた夢~豊臣秀吉回顧録~
恩地玖
歴史・時代
位人臣を極めた豊臣秀吉も病には勝てず、只々豊臣家の行く末を案じるばかりだった。
一体、これまで成してきたことは何だったのか。
医師、施薬院との対話を通じて、己の人生を振り返る豊臣秀吉がそこにいた。
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる