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城下町散策

城下町での私たちの設定

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特に何か特別なことも起きるはずなく、
とうとう今日がやってきた。
そう、レオンと城下町に行く日だ。

まず私が王宮に行き、そこでママが用意してくれた服に着替える。
そこから、質素な馬車で城下町の近くまで降りていく予定だ。
護衛はママが用意してくれるって言ってたのに、
お父様も何人か選んでいるぽかった。
本当に心配性だなぁ。

王宮につくと、待っていた侍女さんに
あれよあれよとお化粧室に連れて行かれ、
着替えにメイクに髪のセットetc。
終わったとき、私の雰囲気はいつもと
全然違うものになっていった。

ママが用意してくれた服は淡いピンク色の
ワンポイントにリボンがついているシンプルな
ワンピースだ。
いつも来ている服より何だか動きやすくて
楽な気がする。
メイクと髪型もセットしてくれた侍女さん曰く

「城下町の一般的な町娘の感じにいたしました。」

らしい。
確かにメイクはいつもより断然落ち着いているし、
髪は一部編み込んでいるだけで全体は降ろしてある。
この髪型も可愛いな。
また今度アリスにやってもらおう。

すると、私の準備が終わるのを見計らったように
コンコンと扉が叩かれた。

「ジュリアニア様、ご準備は
お済みでしょうか?」

「えぇ、今終わりましたわ。」

声的に知らない人だと思うし、ここは王宮だ。
多くの他の貴族の人がいるから、気心しれた人(レオンとかクリスとかママ)の前以外はちゃんと令嬢口調だ。
私だって振る舞おうと思えば、ちゃんと大公家の令嬢として振る舞えるのだ。

「レオン殿下と王妃殿下がお待ちです。
ご案内させていただきます。」

そう言われたので扉の外に出ると、老齢の侍女がいた。
見たことのない侍女さんだ。
すると侍女さんが丁寧に頭を下げて

「私、王妃様専属侍女のクルミと申します。
今後も王宮内でのジュリアニア様のご案内を
多く担当すると思います。
よろしくお願いいたします。」

と挨拶をしてくれた。
なので私も

「こちらこそ、よろしくお願いしますわ。」

と挨拶を返す。

「それでは、こちらへ。」

そう言って歩き出したクルミさんに
ついていく。
今まで会ったことはなかったけどママの
専属侍女だったのか。
私にとってのアリスと同じだな。

そうしてクルミさんについていくと、いつもは行かない場所に近づいていった。
正確にいうと、多分王宮の裏口の方だ。
裏口の方から王宮を出て城下町に向かうのかな。
するとクルミさんがとある部屋の前で立ち止まった。

「王妃殿下、レオン殿下、
ジュリアニア様をお連れいたしました。」

「ありがとう。入ってちょうだい。」

と部屋の中からママの声が聞こえて来た。
本当にこの部屋で良かったのか。
少しだけいつもと違う方向すぎて、どこにつれていかれるのかドキドキしてたけど。

部屋に入ると、ママとレオンと知らない女騎士?
ぽい人が1人いた。

「あら、マリンちゃん。
いつもと違う雰囲気だけど、何だか新鮮で
とても可愛いわ。
ねぇ、レオン?」

そう問いかけられたレオンだが、
さっきから私を見て固まったままで
何も言わない。
ママが

「レオン、どうしたの?」

と聞くとようやくハットしたようで、

「すみません。
あまりにもいつもと違う雰囲気でしたので、
驚いてしまって。
よく似合っていると思います。」

と言った。

「そうね。
私もここまで変わるとは思ってなかったわ。
あ、マリンちゃん。
この場には彼女とクルミ以外いないから、
いつも通りにしていいわよ。」

それにママも同意する。
変わったとは思うけど、
そんな驚かれるほど違うのかな?
自分では、よく分からないや。

ママの服装はいつも通りだったが、
レオンの服装はいつものThe王子様というような
服装ではなく、私と同じような質素な服だった。
まぁ、王子様のキラキラオーラは
全く隠せてないけど。
というか、これ王族とまでは思われなくても
絶対に貴族のお忍びとかだと思われるでしょ。
レオンに市民の真似は無理だったか。

「そんなにいつもと違うかな?
あ、レオンもいつもと全然違う服装だね。
似合ってるよ。
でも、ちょっとカッコ良すぎてとても
市民とは思ってもらえないと思うけど。」

「っ!?カッコ良すぎ!?
あ、ありがとうございます。
でも、それを言うならマリンもとても市民には見えないと思いますよ。」

「そうかな?それなら、どうすれば良いのかな?」

すると、今まで黙っていたママが

「そのことについて話があるの。
私もあなたたちを市民に見えるようにするには、
限界があると思ったの。
だから、もういっそのことお忍びで
城下町に来た仲の良い貴族の兄弟って
設定にしようと思ったのよ。」

と言ってきた。
なるほど、もう開き直って
お忍び貴族っていうことにするのか。

「そこで、彼女よ。
自己紹介をしてもらえるかしら?」

すると、さっきまで直立不動で立っていた
女騎士?が私とレオンの前に来て
膝をつき、手を胸に当てた。

「お初にお目にかかります、レオン殿下。
ジュリアニア大公家ご令嬢様。
私、第二騎士団所属ミラ・ヨルアラートと
申します。
以後お見知りおきを。」

ヨルアラート家は、確か騎士爵家だったはずだ。
ミラ様、ミラ様……
ヨルアラート家の次女がミラって名前だったような。
年齢までは分からないけど、見た感じ
15歳前後かな?
髪をポニーテールにして纏めている
サッパリ系の美人に見える。




~~~~~~~~~~~~

中途半端でごめんなさい。(´Д⊂ヽ
ちょっと長くなりそうなので、
一旦切ります。
関係ないですけど、今日私の誕生日です。(≧▽≦)

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