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試験後
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はぁ、凄く疲れる試験だった。やっぱり私には冒険者業の方がしょうに合ってる。何よりワクワク感が無い、楽しくないのだ。本気でぶつかり合って相手を殺す覚悟でやらなければ人間の限界は分からないし成長もしない...と私は思っている。限界を経験する事で前回よりも少しその限界が広がるのだ。自論だけどね。
さて、そろそろクリスの方も終わったはずだ。
私は訓練場2の近くまで歩いてクリスを待つ事にした。
「あ、リア!待っててくれたの?」
試験を終えて出てきたクリスが笑顔で駆け寄ってくる。
やっぱうちの子可愛い
『試験も終わったし腹ごしらえでもしに行こうじゃないか』
「ねぇねぇ、僕の事忘れてない?」
げっ貴族....
『僕は君と食事をする仲ではない』
「ハハッ、リアトリス君はハッキリ言うねぇ...じゃあ食事をする仲になればいいんだね?」
絶対面倒臭いコイツ...しょうがない食事くらい一緒に行ってやるか。
『わかった、わかったよ。君と食事をすればいいんだね?』
「その言い方は気になるなぁ…僕はただ君達と友達になりたいだけなんだけどな~まぁそれは置いといて、早速君達のオススメのお店に連れてって貰おうじゃないか!」
はいはい...このお調子者め...誰がお貴族様の友達になんてなるもんか。私の癒しの時間を奪いやがって...絶対許さん。
雑談をしながら歩いているとクリスが事前に調べてくれた肉とチーズが美味しいお店に着いた。席に着くと店員がメニュー表を持ってきてくれた。なになに...
【メニュー】
チーズ鍋,ステーキ,ハンバーグ,バゲット,サラダ,オニオンスープ,ゆで野菜,ケルポッタ,リスップ,豆のスープ
『チーズ鍋とステーキと茹で野菜とオニオンスープを頼む』
『イースは何が食べたい?』
「えっと...僕はよく分からないからリアのおまかせでお願い...」
『分かった。で、お貴族さまは?』
「トゲのある言い方だなぁ...もはや差別なんじゃない?僕もおまかせでー」
『すみません、追加でオニオンスープ2つとステーキ1つ、それとサラダも』
しばらくすると料理が届いた、美味しそうなチーズの香りにジューシーな肉の音。私は前世からチーズにお肉を絡めて食べるのが大好きだったので、このメニューを見た時に楽しみで仕方がなかった。面倒臭いお貴族様もいるが無視すればいい。誰も私の食事の邪魔はさせないとそう誓った。早速私はお肉を1口サイズに切りチーズのたっぷりと入った鍋にお肉をディップした。たっぷりと入ったチーズ鍋からお肉を持ち上げると見事にチーズでコーティングされたお肉がでてきた。ヨダレがダラダラ出そうなのを必死に堪えて私は熱々のそれを口の中に入れた。
『美味い!!最高!!美味だ!!』
私は思わずそう叫んでしまった...
「そんなに美味しかったの?僕も食べたい!!」
キラキラした目で私の後に続いたクリスに可愛さと庇護欲を覚えた。まるで兄の行動を真似する弟だな...美味しい食事に可愛い相棒...最高だ
「美味しい...何これ...美味しすぎるよリア!どうやってこの組み合わせを思いついたの?最高!」
「へぇ、そんなに美味しいなら私も食べてみたい...」
そう言ってエフも真似をしてチーズでコーティングされた肉を口に運んだ。
「お、美味しい...さすがリアトリス君!!これは最高だよ!!」
『当たり前だろ?お肉には塩コショウかチーズって相場が決まってるんだ。』
そう言いつつも褒められて悪い気はしない。
その後もユリウス一行はあーだこーだ言いながら美味しい昼を過ごしたのであった。
さて、そろそろクリスの方も終わったはずだ。
私は訓練場2の近くまで歩いてクリスを待つ事にした。
「あ、リア!待っててくれたの?」
試験を終えて出てきたクリスが笑顔で駆け寄ってくる。
やっぱうちの子可愛い
『試験も終わったし腹ごしらえでもしに行こうじゃないか』
「ねぇねぇ、僕の事忘れてない?」
げっ貴族....
『僕は君と食事をする仲ではない』
「ハハッ、リアトリス君はハッキリ言うねぇ...じゃあ食事をする仲になればいいんだね?」
絶対面倒臭いコイツ...しょうがない食事くらい一緒に行ってやるか。
『わかった、わかったよ。君と食事をすればいいんだね?』
「その言い方は気になるなぁ…僕はただ君達と友達になりたいだけなんだけどな~まぁそれは置いといて、早速君達のオススメのお店に連れてって貰おうじゃないか!」
はいはい...このお調子者め...誰がお貴族様の友達になんてなるもんか。私の癒しの時間を奪いやがって...絶対許さん。
雑談をしながら歩いているとクリスが事前に調べてくれた肉とチーズが美味しいお店に着いた。席に着くと店員がメニュー表を持ってきてくれた。なになに...
【メニュー】
チーズ鍋,ステーキ,ハンバーグ,バゲット,サラダ,オニオンスープ,ゆで野菜,ケルポッタ,リスップ,豆のスープ
『チーズ鍋とステーキと茹で野菜とオニオンスープを頼む』
『イースは何が食べたい?』
「えっと...僕はよく分からないからリアのおまかせでお願い...」
『分かった。で、お貴族さまは?』
「トゲのある言い方だなぁ...もはや差別なんじゃない?僕もおまかせでー」
『すみません、追加でオニオンスープ2つとステーキ1つ、それとサラダも』
しばらくすると料理が届いた、美味しそうなチーズの香りにジューシーな肉の音。私は前世からチーズにお肉を絡めて食べるのが大好きだったので、このメニューを見た時に楽しみで仕方がなかった。面倒臭いお貴族様もいるが無視すればいい。誰も私の食事の邪魔はさせないとそう誓った。早速私はお肉を1口サイズに切りチーズのたっぷりと入った鍋にお肉をディップした。たっぷりと入ったチーズ鍋からお肉を持ち上げると見事にチーズでコーティングされたお肉がでてきた。ヨダレがダラダラ出そうなのを必死に堪えて私は熱々のそれを口の中に入れた。
『美味い!!最高!!美味だ!!』
私は思わずそう叫んでしまった...
「そんなに美味しかったの?僕も食べたい!!」
キラキラした目で私の後に続いたクリスに可愛さと庇護欲を覚えた。まるで兄の行動を真似する弟だな...美味しい食事に可愛い相棒...最高だ
「美味しい...何これ...美味しすぎるよリア!どうやってこの組み合わせを思いついたの?最高!」
「へぇ、そんなに美味しいなら私も食べてみたい...」
そう言ってエフも真似をしてチーズでコーティングされた肉を口に運んだ。
「お、美味しい...さすがリアトリス君!!これは最高だよ!!」
『当たり前だろ?お肉には塩コショウかチーズって相場が決まってるんだ。』
そう言いつつも褒められて悪い気はしない。
その後もユリウス一行はあーだこーだ言いながら美味しい昼を過ごしたのであった。
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