倉庫

異世界転生系

勇者×転生者

それはいつもの金曜日だった。

明日からの土日は最近発売されたゲームに費やすと決めていた。

(早く帰ってもうやっちゃおう！)

足早に教室を出るとふと、なぜか校庭が気になり窓に近づく。





-トン-


「え？」





背中に触れた感触はなんだったのか。




宙に浮く感覚を覚えた時にはもう遅かった。



(落ち、ーーーーー)


























「おぉ、成功した！」

「早く陛下へ知らせなければ！」



(ん…？)

目を開けるとゲームで見る神殿のような建物にいた。

(確か…窓から落ちて…)

確かに、何かに押されて窓から落ちたはず。

確実に死んだかと思った。

(俺…生きてる…？)

しかしここは一体どこなのだろうか。

なんとなく、神殿だと言うことは分かる。

今俺を取り囲んでいる人たちが神官と呼ばれるものだというのもなんとなく察せる。


でも、状況がよく分からない。


ただ一つ、可能性として考えられるとすれば…………














「異世界転生ってやつですか…？」