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第4章
ナギアからの情報
しおりを挟む白羅 side
ナギアさんの発言で異世界に残りたいと思っている人達の目には喜ぶような色が浮かんでいた。
「地球でしっかり人生を終えてから来なよ」という発言で地球に帰った瞬間自殺とかしないと良いんだけど...
「言い忘れてたけど自殺は許されないよ。自分の命を捨てるという行為は、全てを捨てるということだ。
...転生したいと思ってる人に良い情報を与えるね。
転生するには今までの善行や不幸をポイント化し、一定以上あれば転生出来るらしいよ。この情報はメシルフィアネ様達からの情報だ。ここにいる人達だけの秘密だよ」
ナギアさんは口の前に指を立て「シー」っとやった。
...メシルフィアネ様って、僕達がこの世界にくる前に会った管理者という人か...え?管理者の人と知り合いみたいな感じなのに驚いているけど、そんな人からの情報を僕達に話しちゃって大丈夫なんですか!?
「ん?...なるほど、僕がこの情報を流しても大丈夫なのか心配してるんだね~
大丈夫だよ。防音・遠視・能力禁止・魔力断絶の結界を張ってるから他の人に聞かれることは無いよ。
もし聞かれても、その記憶を消すから大丈夫だよ~」
それなら安心か...
え?...記憶を消す?
思い出せないようにするとかじゃなくて消すのか...ナギアさんの言動レベルが上がってるよ...
「で、でも、その情報が本当だという証拠は無いですよね?」
クラスメイトの1人がナギアさんに尋ねると、ナギアさんはニヤリと笑った。
「そうだね。証拠なんて無いよ。
でも、もう察している人もいるから言うけど、僕は転生者だ。勇者達が通っている学校に入学してすぐに車に轢かれて死んだんだけど、裏で色々あったからこうして転生する事が出来たんだよ~
どう?説得力あるでしょ?」
ナギアさんは転生者である事を皆に伝えると、察していた者は「やっぱりそうか」と頷き、知らなかった者は凄く驚いていた...
あれ?...今、同じ学校って言った?
ちょっと待ってくれ......え?
「あれ?白羅君達に言ってなかったっけ?」
「え?...本当に同じ学校だったんですか?」
「そうだよ~。すぐに死んじゃったけどね」
「そ、そうですか...」
ナギアさんって意外と秘密が多いから、本当にこういう時はビックリする。
それにしても、転生者とは知っていたけど、まさか僕らの学校だったなんて...
「まぁ、そういうこと。
とりあえず、話している間に勇者達を連れ出す許可を貰ったから、修行場に行こうか」
「え?...急すぎませんか?
それに、まだ死にたく...じゃなくて心の準備が出来てない人もいると思うのですが?」
「おうおう、皆を不安にさせるような事を言うと酷いね~
何で僕の弟子は皆修行が怖いのだろうか?
まぁいいや。
警戒する力を持っておけば、戦闘にも役立つから損は無いよ。
楽しく異世界を見て回りたいなら数時間だけ受けてみなよ」
ナギアさんがそう言うと「数時間だけなら」大丈夫かなという生徒が出始めた。
...言った方が良いのだろうか?
ナギアさんなら時間操作出来てしまうことを言った方が良いのだろうか?
僕達が知っている限りだと2日間を2ヶ月分の時間まで延ばす事が可能だと把握している。しかし、ナギアさんの事だ。本気を出させたら、年...いや、何十年......もしかしたら何百年も可能なのではないだろうか?
「白羅君~
何を考えているのか分からないけど、さっき失礼な発言をしたから修行を増やすね!
あと昨日は言わなかったけど、白羅君の攻撃で悪魔を仕留め損なってたね......あの時は、連携も上手くやってたし斬った後の警戒行動が良かったから触れなかったけど、やっぱりあそこで仕留めきれなかったのは痛いから鍛えようね~」
ナギアさんはいつも通りの笑顔で話していたが、僕の心の中の恐怖心が震え上がり警報を鳴らし始めた。
ダッ!
気が付くと僕はナギアさんから逃げる為、扉へ走り出していた。
いつもより足が軽く感じステータスが何倍にも上がった後のスピードが出たが、今はそんな事を気にするよりもここから逃げ出したかった。
「はい、ダメ~
ドーイさん達よりは逃げる工夫をしたみたいだけど、速さが足りないよ。
じゃあ行くか~」
気が付くと僕は元の位置に戻されてナギアさんに首元を抑えられていた。
ナギアさんが喋り終わると僕の目の前の景色が切り替わるのだった...
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どうも!こんにちは
お気に入り数が5900越えました!
ありがとうございます!
まさかのリアルの方で傍迷惑な出来事がありましたね。
テレビとかで人事だと思っていた事が起こるとは...
(ワード出すとバレるので控えます)
お陰でやらなきゃいけない事が圧縮されて襲ってきます(´▽`;) '`'`'`
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