死んだのに異世界に転生しました!

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第4章

勇者の帰還方法

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ナギア side

『女子力で勝負!』

「女子力...良いでしょう。何をするんですか?」

『ふふふ、まずは料理対決よ!
どっちがナギア君の腹を鷲掴みに出来るか勝負よ!
ルールは特にないけど、使う食材は【エスポワ】で取れた食材のみ使用。その他の異世界から取ってきた食材は使ってはダメね』

「わかりました。早速始めましょう」


ティアディザスは前回リルリアに戦闘で負けたのが悔しかったのか、女子力対決という料理勝負を挑んだ。
そして、2人は料理をするための空間に移動したのかその場から消えてしまった。
何故だか分からないけど、僕まで巻き込まれてる気がする...

『やっぱりティアディザスがいないと、この場は静かになるわね』

「本当ですね。やっぱり居なくなると寂しいですか?」

『ふん、別に寂しくないわよ。
いないとちょっと落ち着かないだけよ』

「なるほど、これがツンデレか...(そうなんですね)」

『う、うるさいわね!
さっさと話を進めなさい!』

「おっと、心の声が漏れてました」

異空間の女神 ディメシウスという神様がどんな神様かを少しでも知るため、軽く談笑をしたナギアは話を進め始めた。

「勇者達が元の世界、召喚された元の時間軸に戻す事は可能でしょうか?」

『...元の世界に戻すための準備は始めているけど、1年程かかりそうなのよね。
それと、勇者達が召喚された時の時間に戻すとなると私の今の力では無理ね』

「やっぱり難しいですか...」

『ごめんなさい。
元は私が召喚する前に気づいて阻止すれば良かったのに...』

「今回は仕方ないですよ。
召喚した国は外から見られる事を警戒して、結界を張り巡らせていましたからね。
僕も『SSランクの魔物の核を取ってこい』という依頼を召喚国から指名された事がありました。
その依頼は断りましたが、あの時にもっと国の意図に気がついてればと今でも後悔してます。
ディメシウス様だけが責任を感じる必要は無いのですよ」

『そう言ってもらえると助かる』

『そうですよ。今回の件は私にも責任がありますからね』

「あっ、メシルフィアネ様」
『は!?...何でこちらに!?』

ディメシウス様と話していると、後ろの空間から違和感を感じ振り返った。
すると、空間が割れて声と共にメシルフィアネ様がやって来たのだった。

『ちょうどナギア君とディメシウスさんが会っている事を知ったので、勇者の件で話しているのではないかと思い、こちらに来ました。

ディメシウスさん、あの時も言いましたが、あまり気にしないで下さい。
召喚された地球の子供達には、異世界に召喚されて喜んでいる者の方が多いです。
元の世界に置いてきた家族に対する感情はありますが、皆さん頑張って帰る手段を探しています。

勇者達の命に関しては、ナギア君が付いているので心配はありませんよ』

『...ありがとうございます』

メシルフィアネ様の思いが伝わったのか、ディメシウス様はさっきより表情が明るくなった。

今初めて知ったけど、やっぱり異世界召喚されて喜んでいる人が多いんだね...
僕も初めて転生という形で、異世界に来た時は喜んだな~
あの時は起きてる間も寝ている間も修行してたね...やりすぎた気がするけど後悔はしていない!

「メシルフィアネ様、勇者達を召喚された時の時間に戻してあげたいのですが、出来ませんか?」

『残念ながら私も出来ません...
ですが、方法はありますよ』

「え?どういう方法ですか?」

『それはナギア君の《想像強化》を使えば可能だと思います。
既に自分の空間を創り出し時間をコントロールしてるのですから、応用させれば出来るでしょう』

『メシルフィアネ様、いくら何でも人の子であるナギア君に世界を包むくらいの魔力を使わせるのは不可能ですよ...』

「え?...それ位で大丈夫何ですか?
あれを応用したレベルで出来るのら出来そうです」

『ですね、いくら何でも出来るわけが.........は!?』

「ちょっと魔力増やしたり結晶化して溜めたりすれば、魔力が足りないということは無いと思います。
だけど、僕が【エスポワ】と【地球】のルートを繋げるのに関わったら、僕は自由に地球に行けるようになってしまいますよ?
今のところ行く気はないのですが」

『良いですよ。先に地球の神に伝えておけば問題ないでしょう。
ディメシウスさん、ナギア君と協力しながら、勇者達の帰還するゲートの準備をして下さい』

『.........は、はい、わかりました。
神すら倒す人の子とは聞いていたけど、私の想像以上の子だったわ...』

メシルフィアネ様の登場のお陰で、勇者達が地球へ帰れる道が開けてきた。
そして、ディメシウス様とメシルフィアネ様と話し合いながら、どうやって時間軸や空間をどう上手く繋げていくかの話も進み、今後の方針が決まった。
ディメシウス様は僕の方を見て凄く疲れた表情をしたが、気にしないことにした。


『では、勇者達の帰還ゲートは2人にお任せします。ナギア君も本当ならこちらで解決しなければいけないのに手伝って下さりありがとうございます』

「良いんですよ。
僕も友人を助けたいだけなので」

『あの2人のことですね。

...ナギア君ちょっとお願いしたい事があるのですが良いですか?』

「?...何でしょうか?」

『私と戦ってくれませんか?』

『え?メシルフィアネ様から......えぇぇ!!!』


ディメシウスの驚く声が木霊する空間の中、【エスポワ】の管理者 メシルフィアネはナギア・ハールトークに試合を申し込むのだった...






======================
どうも!こんにちは

勇者達の帰還方法が見つかりましたね
これで帰らせる準備が出来ました!

改めてナギアのチート《想像強化》はやばいですね!


そして
ナギアに勝負を挑んだメシルフィアネ様はいったいどうなるのか!?
(私はどの展開で進めるか迷ってます(^^;)
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