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第4章

進む計画と両親にも報告

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宰相 side

「ようやく出来たか...
勇者達も良い感じに強くなってくれたお陰で、こいつの力も予想以上に強くなっているぞ」

「回収した魔物の死骸や魔核、様々な種族の死体や奴隷をいつもの部屋に押し込ませたから、準備はいつでも良いわよ。
それにしても、これが人型兵器...
見た目も中々イケメンに仕上げたのね」

「ありがとうございます。第二王女様...今はナータリャクラ国 王女とお呼びした方が良いですね。

はい、見た目は悪いよりは良い方が良いと思いましたのと、良い方が後々便利だと思いましてね」

「そうね、ブサイク顔よりイケメン顔の方が相手に与える印象も大きく変わるし、全てを成し遂げた後に看板約にもなるわね。
で、この兵器は、本当に世界征服出来るほどの実力はあるのかしら?
世界には魔王や精霊王、様々な場所に存在する主や他種族の王、そして、SSSランク冒険者 ナギア・ハールトークとリルリア・アルファティス...
他にも探せば強力な存在がいるかもしれないけど、この1体だけで倒せる?」

「王女様、こいつは人型兵器と言っても、ただの器に過ぎません。
王女様が用意してくださった贄を捧げ、上位の悪魔を召喚するのですよ。
上位の悪魔で強力な存在を呼び出し、この最強の器に入れる事で王女様の心配も無くなるでしょう」

「ふーん、上位の悪魔召喚...ね。
お伽噺の勇者がいたのだから信じるわ。貴方なら召喚できそうですしね。
やっぱり贄はもっと用意した方がいいかしら?」

「そうですね...
ナギア・ハールトークが攻めてこないようなので、もっと多めにお願いします」

「分かったわ。
...ナギアという冒険者って私は化け物並に強いと聞いているけど、貴方の研究を邪魔しないということは、それだけ余裕があるということなのかしら?」

「ふん、ただの馬鹿なのだろう。
いくら力を持った者とはいえ、ただの餓鬼だ。
勇者達の力を集結させ何倍にした肉体を得た上位悪魔の敵ではない。
油断している今のうちに、更なる強化に励むとしよう」

地下の研究施設はナギアとリルリア対策として、更なる魔法阻害の魔道具などが置かれるなどの強化されていた。
その場所で宰相と王女様の計画が進むのだった。





セルベル side

「ただいま、お父さん」

「うぉ!?
毎回いきなり現れるな...おかえり」

歳をとってもいつまでも家族を守れるように、家の外で剣術の修行をしていると、気配もなくナギアが後ろに立っていた。

自慢の息子であるナギアは普段、滅失の大陸にある家に住んでいるが、1週間に1回以上は俺達の心配をして様子を見に来るのだ。

デアトリーナ国の冒険者ギルドで、グライドやプリティス達に息子は様子を尋ねてくる時があるが、話す度に驚かれる。
...そういえば、受付嬢のシルフィもナギアに会いたそうだったな。


「リルリアちゃんが一緒じゃないということは、影なのか?」

「まぁね、メインはリアと一緒にリアの両親の方に行って説明している」

相変わらず、常識を覆すことを平然とやってるな。俺の知っている闇魔法の影の常識を塗り替えられそうだ。

「ん?...説明しているって事は何かあったのか?」

「うん、ちょっとまた面倒な事にね。
お母さんとネオナがリビングで待ってるから家の中に入ろ」

ナギアの後を追うように家に入りリビングに向かうと、ユリアとネオナがお茶を飲んで待っていた。
俺も椅子に座りナギアの用意してくれたお茶を1口飲んだ。

「お兄ちゃんどうしたの?」

「うん、ナータリャクラ国ってところから指名手配されてしまったんだ。だから、その事を伝えに来たんだ」

「なるほどね。今度は指名手配......え?」

「ちょっと待て。何をしたんだ?」

ユリアは納得したと思ったら、予想以上の事に困惑してしまったので、俺はナギアに何をしてしまったのか聞いた。
すると、ナギアは苦笑いしながら説明してくれた。
勇者達を召喚した国の事や宰相の企みの事、城の地下の研究施設と実験。そして最後に、身に覚えのない罪を着せられたことを教えてくれた。

「...こんな感じにナータリャクラ国で僕達は指名手配されてるんだ。
もし僕達のせいでお母さんとお父さん、ネオナに危険な目に遭うのが嫌だから伝えに来たんだ」

「私達の事は良いの。
あなた達の方が心配よ。大丈夫なの?」

「その辺りは大丈夫だよ。
僕達は街を歩く時は気配を消してるからバレる事もないし、名前だけしか広まってないと思うから、この姿を見ても気付かれる事は無いよ」

ナギアはそう言いながら、いつも通りの笑顔で笑って見せた。
気のせいだろうか?
...ナギアは歳をあまりとってない気がする。

「あぁ、そうそう。
美味しい魚が沢山とれたから料理作るね~」

「やったー!お兄ちゃんの料理だ~
毎回見た事の無い料理が出るから楽しみ~」

「待っててね~
お母さん。手伝ってくれない?」

「ふふ、分かったわ」

ナギアは自分達の状況を俺達に報告はするが、心配をさせたくはないらしい。
指名手配ぐらいなら、ナギアにとっては全く問題ないのだろう。


その夜、俺達の家にリルリアの両親も集まり、ナギアの作った今まで見た事の無い料理を頂くのだった...





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どうも!こんにちは

お気に入り数が5500越えました!
ありがとうございます!


書くことが段々無くなってきましたね...
そろそろ動かさなければと思ってます。
この辺りまで書くと
展開を予想されやすいんですよね(^^;
何か良いアイデアが浮かべばいいですね
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感想 586

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