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第4章
再会そして修行
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「久しぶりだね。竹中と双葉...
どうやら付き合う事が出来たみたいで良かったよ~
おめでとう」
「「...やっぱりそうだったんだね」」
ナギアの正体が、死んでしまった友達である夜乃 凪という事がわかった竹中と双葉の2人は真剣な表情でナギアに近づくと、竹中は笑顔のナギアの頬を殴り胸ぐらを掴んで引き寄せた。
「何でお前は...俺らを突き飛ばして轢かれてるんだよ!」
「...二人分の体重を突き飛ばすのって結構大変なんだよ。2人が死ぬくらいなら、いなくなっても悲しむ人の少ない僕が死ぬほうが良いと思った」
「ちょっといい?」
ナギアが悲しそうな表情で答えると、双葉がナギアの胸ぐらを掴んで離さない竹中の肩を叩き、ナギアを下ろしてもらうと、双葉はナギアの頬を思いっ切りひっぱたいた。
「夜乃君が死んで悲しむ人の気持ち考えた事あるの?
例え悲しむ人の数が少なくても、私達は悲しかった!」
双葉は目の端から溢れる涙を拭くことをせず、ナギアを睨みつけて言った。
竹中もよく見ると溢れそうな涙を必死に抑えているようだった。
「...ありがとう。
竹中達と過ごした日々が楽しかったんだ。
たった1か月だけだったのに、こんな僕と仲良くしてくれた2人に死んでもらいたくなかった...
僕の今までの事を話すね」
ナギアは夜乃 凪として生きていた頃にあった出来事の一部とこの世界に転生した事等を話し始めた。
竹中と双葉の2人は、ナギアの話を聞いて声も出ないほど驚いていた。
「...僕の今ままでは、こんな感じだよ。
悪神の方は倒したから悪い事をするものもいなくなったよ。
庇って死んだ事で2人を傷つけてしまった事は、本当にごめんね。だけど、大切な友達を目の前で失うのが怖かったんだ...」
「「夜乃(君)」」
ナギアは2人に謝るため頭を下げると、地面に水滴がポツポツと落ち始めていた。
「1番最初に言わないといけなかった事を言えてなかったな...
あの時、俺と双葉を助けてくれてありがとう。
あの後、夜乃が言ったように双葉と付き合う事になったんだ」
「本当にありがとう。
こうしてお礼を言えるとは思って無かったよ...」
「...僕も、また2人に会えるとは思ってなかったよ」
「あの...師匠?
私達は今の話聞いてしまいましたが、大丈夫ですか?」
少し悪くなっていた空気が良くなったところで、ずっと待たされていたドーイ達はナギアに話しかけた。
「ドーイさん達だったら聞かれても大丈夫かな。
じゃあ修行を始めようか!
2人はどうする?参加する?」
「「見学で」」
「わかった。じゃあ観客席作るよ」
ドーイさん達のナギアの修行への態度を思い出した竹中と双葉は、見学すると言うとナギアはすぐに観客席を作りその場に転移させた。
「じゃあ始めようか~」
2人が観客席に座ったことを確認すると、ナギアは笑顔でドーイ達の方に振り返るのだった。
ドーイ side
いつからだろう?ナギア君を師匠としか呼べなくなったのは...
師匠が笑顔でこちらに振り返ると、私達の全身から血が抜けていくような感覚に襲われた。
「...よし、この訓練場に特殊な空間を張っといたよ!
魔法撃ち放題、体力自動回復、痛覚無効、精神回復、ついでに死ぬような攻撃を食らった場合頭上に死んだ回数を表示しとくようにしたよ~」
師匠の相変わらずの無茶苦茶な事を聞きながら、頭上を見ると「0」と黄色い数字が浮かんでいた。
「じゃあ最初は、ウォーミングアップとして大型魔物倒してみようか~」
師匠は手を大きく広げると、私達の目の前に突然、首が2つの黒龍が現れた。
「じゃあ始めようか~
あっ...一つ言い忘れてた事があったよ。
1分毎に一体ずつ増やしていくからよろしく!」
師匠の衝撃の言葉に私達は抗議する間もなく、戦闘は始まるのだった...
「はぁ...はぁ......がはぁ...」
「お疲れ~」
私達は1時間程戦い続けて、やっと全ての龍を倒した。
追加された龍の数は総計60匹を越え、魔力が使い放題という言葉を思い出して何とか倒したのだ。
「うーん、これで50回以上死んじゃう何てダメだよ!
次は避ける修行ね!」
師匠は「ファ〇ネル」と言うと訓練場のあらゆる場所から金属の塊のような物が現れ浮かんでいた。
「これ使う機会なかったから丁度いいね~
飛んでくるビームを20分間避けてね!
目安は最低でも死んだ回数を10以内にしようか。死んだ回数をリセットして......じゃあ始め!」
師匠の合図と共に、金属の塊は、私達の目で追うのがやっとの速度で辺りを飛び回り始めた。
「ほらほら集中しないと、何百回も死んじゃうよ?」
師匠はニヤニヤと笑いながら私達に注意をしてきたが、私達はその言葉に疑問を抱き頭上の数値を見ると「10」と表記されていた。
それから私達は、師匠の修行の種類を10,20,30と続けていった。
精神回復と体力自動回復の効果が空間に張られているため、疲れることもなかった。
私達はいつ終わるかもわからない修行をひたすら続けるのだった。
「そうそう、この空間は外より時間の流れが速いんだよ~
外の1分はこの空間では3時間になるだよ~
だから、沢山修行ができるね!」
どうやら私達の地獄は始まったばかりのようだった......
======================
どうも!こんにちは
お気に入り数が4600越えました!
ありがとうございます!
文字数の調整を毎回失敗しますね。
書きたかった内容が先延ばしにされていく...
すみませんm(_ _)m
どうやら付き合う事が出来たみたいで良かったよ~
おめでとう」
「「...やっぱりそうだったんだね」」
ナギアの正体が、死んでしまった友達である夜乃 凪という事がわかった竹中と双葉の2人は真剣な表情でナギアに近づくと、竹中は笑顔のナギアの頬を殴り胸ぐらを掴んで引き寄せた。
「何でお前は...俺らを突き飛ばして轢かれてるんだよ!」
「...二人分の体重を突き飛ばすのって結構大変なんだよ。2人が死ぬくらいなら、いなくなっても悲しむ人の少ない僕が死ぬほうが良いと思った」
「ちょっといい?」
ナギアが悲しそうな表情で答えると、双葉がナギアの胸ぐらを掴んで離さない竹中の肩を叩き、ナギアを下ろしてもらうと、双葉はナギアの頬を思いっ切りひっぱたいた。
「夜乃君が死んで悲しむ人の気持ち考えた事あるの?
例え悲しむ人の数が少なくても、私達は悲しかった!」
双葉は目の端から溢れる涙を拭くことをせず、ナギアを睨みつけて言った。
竹中もよく見ると溢れそうな涙を必死に抑えているようだった。
「...ありがとう。
竹中達と過ごした日々が楽しかったんだ。
たった1か月だけだったのに、こんな僕と仲良くしてくれた2人に死んでもらいたくなかった...
僕の今までの事を話すね」
ナギアは夜乃 凪として生きていた頃にあった出来事の一部とこの世界に転生した事等を話し始めた。
竹中と双葉の2人は、ナギアの話を聞いて声も出ないほど驚いていた。
「...僕の今ままでは、こんな感じだよ。
悪神の方は倒したから悪い事をするものもいなくなったよ。
庇って死んだ事で2人を傷つけてしまった事は、本当にごめんね。だけど、大切な友達を目の前で失うのが怖かったんだ...」
「「夜乃(君)」」
ナギアは2人に謝るため頭を下げると、地面に水滴がポツポツと落ち始めていた。
「1番最初に言わないといけなかった事を言えてなかったな...
あの時、俺と双葉を助けてくれてありがとう。
あの後、夜乃が言ったように双葉と付き合う事になったんだ」
「本当にありがとう。
こうしてお礼を言えるとは思って無かったよ...」
「...僕も、また2人に会えるとは思ってなかったよ」
「あの...師匠?
私達は今の話聞いてしまいましたが、大丈夫ですか?」
少し悪くなっていた空気が良くなったところで、ずっと待たされていたドーイ達はナギアに話しかけた。
「ドーイさん達だったら聞かれても大丈夫かな。
じゃあ修行を始めようか!
2人はどうする?参加する?」
「「見学で」」
「わかった。じゃあ観客席作るよ」
ドーイさん達のナギアの修行への態度を思い出した竹中と双葉は、見学すると言うとナギアはすぐに観客席を作りその場に転移させた。
「じゃあ始めようか~」
2人が観客席に座ったことを確認すると、ナギアは笑顔でドーイ達の方に振り返るのだった。
ドーイ side
いつからだろう?ナギア君を師匠としか呼べなくなったのは...
師匠が笑顔でこちらに振り返ると、私達の全身から血が抜けていくような感覚に襲われた。
「...よし、この訓練場に特殊な空間を張っといたよ!
魔法撃ち放題、体力自動回復、痛覚無効、精神回復、ついでに死ぬような攻撃を食らった場合頭上に死んだ回数を表示しとくようにしたよ~」
師匠の相変わらずの無茶苦茶な事を聞きながら、頭上を見ると「0」と黄色い数字が浮かんでいた。
「じゃあ最初は、ウォーミングアップとして大型魔物倒してみようか~」
師匠は手を大きく広げると、私達の目の前に突然、首が2つの黒龍が現れた。
「じゃあ始めようか~
あっ...一つ言い忘れてた事があったよ。
1分毎に一体ずつ増やしていくからよろしく!」
師匠の衝撃の言葉に私達は抗議する間もなく、戦闘は始まるのだった...
「はぁ...はぁ......がはぁ...」
「お疲れ~」
私達は1時間程戦い続けて、やっと全ての龍を倒した。
追加された龍の数は総計60匹を越え、魔力が使い放題という言葉を思い出して何とか倒したのだ。
「うーん、これで50回以上死んじゃう何てダメだよ!
次は避ける修行ね!」
師匠は「ファ〇ネル」と言うと訓練場のあらゆる場所から金属の塊のような物が現れ浮かんでいた。
「これ使う機会なかったから丁度いいね~
飛んでくるビームを20分間避けてね!
目安は最低でも死んだ回数を10以内にしようか。死んだ回数をリセットして......じゃあ始め!」
師匠の合図と共に、金属の塊は、私達の目で追うのがやっとの速度で辺りを飛び回り始めた。
「ほらほら集中しないと、何百回も死んじゃうよ?」
師匠はニヤニヤと笑いながら私達に注意をしてきたが、私達はその言葉に疑問を抱き頭上の数値を見ると「10」と表記されていた。
それから私達は、師匠の修行の種類を10,20,30と続けていった。
精神回復と体力自動回復の効果が空間に張られているため、疲れることもなかった。
私達はいつ終わるかもわからない修行をひたすら続けるのだった。
「そうそう、この空間は外より時間の流れが速いんだよ~
外の1分はこの空間では3時間になるだよ~
だから、沢山修行ができるね!」
どうやら私達の地獄は始まったばかりのようだった......
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どうも!こんにちは
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