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第4章
ドーイさんと試合
しおりを挟む竹中 side
「今日から1週間の間、勇者様らの訓練を担当する事になりました。SSランク冒険者パーティー『生き抜いた者』でございます。
よろしくお願いします」
俺達はドーイさん達の訓練を受けるため、ナータリャクラ国 冒険者ギルドの地下にある広い訓練場に朝9時頃集まった。
俺達のグループ以外はドーイさん達の実力を知らないため、誰だこいつ?という表情をしていた。
「まず、私達の強さを知らないと思うので、勇者様ら1グループ 対 私で試合をしましょう。
では、戦いたいグループは前に出てきてください」
ドーイさんは俺達に実力を見せるためなのか、勇者1グループを1人で相手すると言い出した。
赤いスケルトンを余裕で倒せる実力がある事を知っているが俺達のスキルはチートだらけだ。
本当にドーイさんは勝てるのだろうか...
「俺らのチームがやります!」
「私達はそこらの冒険者に負ける気は無いね」
「逆に俺らの強さを見せつけてやるぜ」
「うちらの能力は組み合わせれば敵なしよ」
「...油断はダメだよ。負ける気は無いけど」
ドーイさんと試合をすると言い出したのは、クラスメイトの運動が出来るオタクのグループだった。
試合に参加しない俺達は一度、訓練場を出て設けてある客席に座って試合を見学する事になった。
「ルールは簡単です。相手に参ったと言わせれば勝ちです。
訓練場には特殊な魔法が施されており、死なないようになってますので殺す気でやっても大丈夫ですよ」
「わかりました!」
「では、試合開始!」
試合が始まると生徒3人は左右別々に走り出すし、残った2人が魔法を唱え始めた。
「漆黒の鎖よ!我の目の前の敵を縛り苦しみをあたえよ!『ブラック・チェーン』!」
「『グラビィティ・バインド』」
厨二病の様な詠唱とともに禍々しい鎖がドーイさんに迫るが、ドーイさんは剣を振り下ろして鎖を粉々にした。
鎖を粉々にされた生徒は驚きの余り放心状態になっていたが、もう一つの魔法を発動した生徒も、何故か目を丸くしてドーイさんを見ていた。
「確かに相手の動きを封じようとする事は良いことだけど、身体能力を上げている人には効果が薄いですよ」
瞬間、ドーイさんはその場から消えると最初に魔法を放った2人の首元に剣を添えていた。
客席で見ていた俺や他のクラスメイトは、ドーイさんが一瞬で動いた事に驚いた。
「「...参った」」
降参した2人が訓練場から出ると残りの生徒は何かを溜めるように静かに詠唱を行っていた。
「『ダークナイトハンド』」
「『フレイムウェーブ』」
「コピー『フレイムウェーブ』」
何も無かったはずの頭上から黒い球体を出現させ、ドーイさんを包み込んだ。そして、炎の波が2箇所から発生しドーイさんを包む黒い球体を飲み込んで爆発を起こした。
「よっし!」
「このコンボはやはり強いですね」
「2人が先にやられたのはビックリだけどね」
技が決まった事に3人は喜んでいると、爆発で発生した煙が一瞬で四散し、無傷のドーイさんが歩いて出てきた。
「なるほど、あの黒い球体は閉じ込めるだけでなく、外から入ってきた魔法の威力も上げるものだったのですね。しかし、もう少し魔法に使う魔力を込めた方が威力も上がりますし脱出が厳しくなりますよ。
私が無事な理由は風魔法を身体の周り纏っていたからです」
「「「!?」」」
ドーイさんはいつもと変わらない表情で詳しく説明した後、3人に向けて手を翳すと3人はドーイさんに凄い速さで引き寄せられた。
「これでおしまいですね」
「「「参りました...」」」
最後は3人の首元剣が添えられて試合が終了した。
この試合を見ていた他のクラスメイト達はドーイさん達の強さを認めると同時に憧れを見るような目つきに変わっていた。
その後、俺達はドーイさんの指示に従いながら訓練を始めるのだった...
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どうも!こんにちは
お気に入り数が4300越えました!
ありがとうございます!
一人称で書くぞっと思ったら
おかしくなってしまいましたね...
すみません
他の人の作品などを沢山読んで書き方を学ばなければいけませんね...
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