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第4章
クラスメイトのチート
しおりを挟む朝目が覚め支度をした後に部屋を出るとメイド服を来た人が部屋の前に立っていた。
「勇者様、おはようございます。
朝食の準備が出来ておりますので、コチラに」
「あっ..はい、ありがとうございます」
本物のメイドを見るのは初めてで、一瞬心が踊ってしまった。
メイドに案内された部屋は、昨日王様達と話した部屋だった。
「竹中君おはよう」
「葵、おはよう」
既に何人か集まっており、俺が着席してから数分で残りのクラスメイトもやって来て用意された朝食をいただいた。
「本日の料理は、勇者様にこの世界の料理を知ってもらう為に沢山用意いたしました。
どうぞ、召し上がって下さい」
運ばれて来た料理は見た事ない料理が沢山あった。
見た事ないスープに変わった味の果実、[デスレアウサギのお肉のステーキ]と変わった名前の料理もあった。
「こちらのデスレアウサギは魔物としてはFランクの魔物なのですが、その肉は柔らかく油もたっぷりのっているので非常に高価なんです。
名前にデスがついている理由は、この食材を巡って冒険者同士で争いがあったからつけられたと伝わってます」
メイドの説明を聞きながら食べてみると、肉が舌の上で溶けて味が口いっぱいに広がった。
クラスメイト達にとって残念な事は、ここには白米がないという事だ。
このステーキと一緒にご飯を口にしたら、とても美味しいであろう。
そんな事を考えながら食事を済ませた後、俺達は訓練場に案内された。
訓練場では、兵士達が剣の素振りをしたり筋トレをしていた。
「勇者様には、これから戦い方などを兵士長から指南します」
「お初お目にかかります、勇者殿!
私の名はべべレイフと申します。兵士長としてこの国に仕えております。
以後お見知りおきを」
べべレイフという兵士長は逞しい身体に鎧を纏っており、とても大きく見えた。
べべレイフ兵士長は自己紹介が済むとすぐに訓練を始める言い出し俺達はこの世界に慣れるために訓練を始めるのだった。
「さすが勇者殿だ!
覚えが速くて教えているこちらも嬉しいですぞ!
今日の訓練はここまでとして、残り時間は自由時間とします」
俺達は4時間訓練を行った。
訓練内容は簡単で剣の指導に魔力を理解し魔法を放つ訓練をした。
オタク系に染まっている者は一発で魔法を成功させ、それ以外の者は数分で取得していった。
剣術の方は普通より高いステータスを利用して、何とか一番下の兵士を倒せる位まで実力になった。
俺が驚いたのは、葵が兵士2人相手に剣術で圧倒していた事だ。
「ん?私は付与系のスキルが使える《付与術師》というチートを貰ったんだ。
少量の魔力でも使えるものは沢山あるから使いやすいんだよ。
兵士達を相手にしてた時は思考を少し早く出来るエンチャトをして戦ってたんだ~」
「スゲェーな。
俺は《守護神》ってものと《結界魔法》を貰ったんだ。
《守護神》の方はある程度使えるんだけど《結界魔法》は難しくて全然駄目だわ。何となく出せてるんだけど、触れると一瞬で砕けるよ..」
「へぇ~、2つも貰ってたんだ。
《結界魔法》は極めればやばいくらい強くなるかもしれないから毎日練習しなさい。
お互い強くなって元の世界に戻ろうね!」
「おう!」
俺は葵と話終わった後、周りのクラスメイトの様子を見てみると、それぞれ貰ったチートを試したりしていた。
「へへへ、強奪スキルは無かったけど《複写》似たような物は貰えたぜ!
相手の能力を一時的に使うことが出来るんだぜ!
悪い点はコピー出来るのは今のところ一つだけで、コピーした元の劣化したやつらしいんだ。
だけど、コピーした魔法や強化スキルの感覚を覚えてから練習すれば取得しやすくなると思うんだ!
今はレベルが低いから一つしかコピれないけど、レベルが上がれば複数出来る!」
「我が授かりし力は《厨二病》...スキル名はちょっとイタいが効果は有能なんだ。
自分の魔力を込めた量に応じて発言した厨二病っぽいセリフの魔法が放てるのだ!
デメリットは、やっぱり何が起きるかわからないから無闇に召喚とか危険な魔法は発動できないという点かな」
「こういう時はやっぱり王道の全属性魔法が使えるようになる事だろ!
だから俺は《魔術師》というのを貰った!
これで俺には全属性魔法を扱う才能を貰ったという訳だが、覚えないと何も出来ねぇんだよな....」
「みんな好戦的なチートを貰ったんだね...
僕は怖くて戦えるかわからないから、援護系の魔法と《全属性耐性》を貰ったよ」
「ふふふ、私は《時間停止》のスキルを貰ったんだ~
停止できる時間は少ないけど結構便利よ~」
話を聞いている限りだと、みんな凄いチートを選んで自慢したり使い道を相談したりしていた。
あれ?皆で協力して戦ったら負ける事はない気がしてきたな。
そんな風に考えていると白羅のスキルは何なのか聞いている連中の声が聞こえた。
「白羅君ってどんな能力貰ったの?」
「貰ったのは《聖魔剣技》というものだよ。
基礎能力上昇や剣術系が上がると言うものなんだ。僕は皆みたいに異世界とか詳しくないからオススメで選んでもらったんだ」
白羅は苦笑いしながら説明してくれた。
「(うわぁ、一番勇者っぽいわ..)」
聞いていた者はそんな事を思いながら、自分の貰ったスキルなどを詳しく知るため、上手く使いこなすため自主練を続けるのだった....
======================
どうも!こんにちは
戦闘書けませんでした!
すみません!
自分の中で字数調整が全く出来ませんでした...
m(_ _)m
他のクラスメイトのチートは戦闘とかで、
紹介出来ればなと思っています
(出ない人もいるかも....)
とりあえず、
名前考えてないので考えなくては..
(この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません)
今更ですが、これを書いときます。
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