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第3章
建築開始
しおりを挟むフルガファダイア帝国との戦争が終わり数週間が経過した。
あれからフルガファダイア帝国は国名が変わり、ナハティスタン国となった。王となったのは騎士団長さんだ。
最初はまだ強欲な王様が王でいられたが、勝つと言っていたのに兵を減らし帰ってきた事で民からの信頼を失った。
更に、「この王では駄目だ」と貴族からの信頼を失ったせいか今までの王の悪事を公開し始めた。
街の娘が行方不明だった事、一流の鍛治士による最高傑作を無理やり奪った事、民からとった税の一部を娯楽に回していた事、逆らう者は容赦なく死刑にされていた事などが公開され、民や一部の騎士達の怒りが爆発した。
王は逃亡を図ろうとしたが、逃亡を手助けしてもらっていた貴族にも裏切られ、城の牢屋に無期懲役となった。
そして、誰が新王になるか会議になった時、一部の貴族が名乗りでるが、すぐに却下された。
数時間の話し合いの末、騎士達からの熱い推薦も受けている騎士団長が王となる事となった。
ナギアにとって面白かったことは、王になりたいと立候補した貴族に対して騎士の代表らが「騎士団長殿が王にならないのならば、我々は騎士を辞める」と言い出した事だ。
騎士団長さんどんだけ信用されているんだよ!って思ったね。
デアトリーナ国とイソーギス国に戦争は終わったと話したら両方の王様は安堵の吐息を吐き国の警戒態勢を解いた。
魔族の襲来もあった事を伝えたら驚いていたので、しばらくは襲ってこないと言っておいた。
これで来たらまた国に転移させればいいしね。
ナギア side
「よし!家を今から建てましょう!」
「うん!」
「きゅぴ!」
「もきゅ!」
滅失の大陸の大きく開けた場所には、ナギアとリルリア、モチとプニの2匹だけがいた。
他の魔物達は実力の差を知ったのか、襲っては来なくなった....むしろ目が合っただけで逃げられる。
旧フルガファダイア帝国との問題が解決した今、ナギアとリルリアは滅失の大陸にて家を建てようと計画していた。
今まで植物魔法で簡単に作った小屋に住んでいたが、何年も暮らすかもしれないので家を建設する事にしたのだ。
「さぁ、家を建てるには何が必要かな?」
「えーと、木とか金属、粘土とかだよね。
工具とかも必要だよね?」
「工具は魔法を上手く応用してやれば必要ないかもね。まずは木を育てようか!」
「あっ..そこからなのね..」
ナギアは呆れ顔のリルリアにニッコリと笑った後、雲を突き抜ける程の大樹を地面から生やした。
「うーん、この位の大きさにしてから、魔力を通して....このくらいかな?....いや、もっと込めるか..」
「ナ、ナギア君...もういいと思う!
なんか木から光の粒子出始めてるよ!」
リアに言われて大樹を見ると緑色のオーラを放ちながら、様々な色の光の玉が大樹の周りを漂っていた。
「なんか神秘的だね!
とりあえず切りますか~」
「ナギア君、そうとう我慢してたのかな?」
ナギアは大樹を一瞬で10m~20m程の木材に切り分けて地面に置いていった。
大樹は木材と変わってしまっても光り輝いていたので、試しに鑑定スキルで見てみるがerror表記しか出なかった。
「金属系は土を物質変換でこうして....ハイ完了!」
「....ナギア君、この金属って何なの?鑑定してもエラーしか出ないよ?」
「気にしたら負けだよ~
近くに池とかも欲しいよね。この辺りに水脈あるかな?....あった」
ナギアは手を地面にあてると、地面から水が大きく噴き出した。
すかさずナギアは、水が噴き出る周辺の地魔法で地面を抉りとり、あっという間に池を完成した。
「....ナギア君大丈夫?」
「大丈夫だよ、ちょっと騒いだら楽になってきた」
「なら良いのだけど...手伝える事ってある?」
「うん!とりあえず家のイメージを送るね」
ナギアはリルリアに想像共有を発動させると、リルリアの頭の中に家の全体像と設計図が浮かび上がった。
ナギアが考えた家は前世の頃に、こんな家に住みたいと思った家の良いところを集めたものだ。
「凄い綺麗なお家だね!
しかも作り方も普通とは違うんだね!」
「ふふふ、異世界の実用的な家を考えてみました!
リアには設計図に書いてある数だけ、木材をこの形に切って繋げてほしい。モチとプニにもイメージを共有しておくからお願いします!」
「はーい!」
リアはモチとプニを連れて木材の置いてある方に向かうと、木材が上空に舞い上がり落ちてきた。
落ちてきた木材をモチとプニが全て受け止めるとこっちに戻ってきた。
「終わったよー」
「きゅぴー!」
「もきゅー!」
木材を確認すると設計図通りにしっかり切られていた。
「じゃあ、次は整地とか地形を少し弄っていこうか~」
ナギア達のマイホーム建設は数時間続くのだった....
======================
どうも!こんにちは
旧フルガファダイア帝国の王様は貴族から熱い手のひら返しを食らいましたね!
騎士団長が王様となり
ナハティスタン国となりました。
(今後出せれば出したいですね)
後半は家を作ろうとしてるのですが..
文を上手くまとめられなかった( ´・ω・`)
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