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第3章
滅失の大陸へ招待
しおりを挟むナギアが何かを思いつき転移して行った後、残された両親達は、話された内容を一つ一つ整理していた。
「なるほどね、ようやく理解出来たわ。
リアが最初に教えてくれた状況もわかった...よく頑張ったわね」
リルリアの母 リーリンはそう言うとリルリアの頭を撫でた。
大変な状況なのにも関わらず、身の危険を顧みずに好きな人を救ったことは凄いと思ったのと同時に娘の成長を喜んだ。
「まさか..ナギアがそこまで強くなっているとわ...って国一つ敵に回しているんだよな..」
「あなた、ナギアなら大丈夫ですよ。いつも私達を守ってくれるし、神すら倒しちゃうのよ!
何かあれば、私達も手伝いましょ」
「そうだな...今までを振り返るとナギアに問題が降りかかった時、連続で問題が起るから心配だ..」
「そういえば、そうね..」
2人の両親はしばらくお茶をしながら世間話や、リルリアにナギアが普段何しているかなどを聞いて待っていると、ナギアがやりきった感なオーラを出しながら帰ってきた。
「ちょっと遅くなってすみません。
今からみんなで、僕達が住もうとしている土地に案内します!
こっちに来てもらえますか?」
何が何だかわからない両親らはナギアに連れられ家の裏に回ると、一つの扉が設置されていた。
「ちょっと空間を繋げたり、安全性の強化をしていたら時間かかっちゃいました~。
この扉を潜れば住む場所です。魔物がでた時は僕が対処するので任せてください」
「ナギア君...この魔道具の魔力はどうしているの?」
「僕の作った魔晶石を何個か組み込んでいるから、最低でも3,4年は持つよ。定期的に点検と魔力補給もするから安心して。
それじゃあ。行ってみよう~」
ナギアが設置された扉を開くと、真っ白な靄で先が見えない状態だった。
何故白い靄かというと、黒くて禍々しい色だと入りづらいと思いナギアが想像強化で白に変えたのだ。
ナギアが先に入り、安全だと確認すると他の人も次々と入っていくのだった。
セルベル side
息子であるナギアのフルガファダイア帝国に行った後の話を聞きいて、問題に巻き込まれ過ぎていて可哀想だと感じたしまった。
だが、すぐに解決してしまうのはナギアらしいとも思った。
今、ナギアとリルリアが住むという大陸に着いたと思うのだが、周りが暗いせいで何も見えなかった。
この扉も、どういう仕組みなのかはわからないが、潜るだけで別の場所に行けるなんて不思議な魔道具だ。
「皆いるね。じゃあ明かり付けるよ」
ナギアは光魔法を使ったのか、何百個の光の玉が一定間隔で配置された。明かりは眩しくはなく、程よい明かりで目にも優しかった。
....相変わらずとんでもない魔力量だ。
「え!?...魔物多くない?」
「あの魔物は...!?
嘘だろ...Sランクのアーマードミノタウロスにエルダーウルフ、SSランクの魔物もいるじゃないか!」
明かりで照らされた沢山魔物は、セルベルが冒険者ギルドで調べたり、噂で聞いたことしかないような魔物ばかりであった。
見た事ない魔物も沢山いるが、知っているSランクの魔物を一瞬で倒し捕食する所を見たので、Sランク以上の魔物だとすぐ分かった。
おかしい...こんなに高ランクの魔物が沢山いる場所なんて知らない。
本当にこんな場所に住むつもりなのか!?
「うわぁ...昼間は全然いなかったのに、こんなにいるんだね....」
「あはは...地味に見えている範囲の魔物が全匹がこちらに目をつけたみたいだね..」
焦る俺達の横でナギアとリルリアはそんな会話をしていた........え?、今..全匹がこちらに目をつけたって!?
「速く逃げないと大変じゃないか!」
「大丈夫ですよ。必ず守りますので」
リルリアの父親も大量の魔物に焦りを隠せない状態だが、ナギアとリルリアはいつも通りで大丈夫だと言った。
....あっ、そういえばナギアが3歳の時には、SSランクを余裕で倒してたな。
今のナギアがどれだけ強くなったのか、見る機会でもあるし、参考になる所も沢山あるだろう。
「リアは何かあった時のカバーお願い」
「必要無さそうだけどわかったよ」
ナギアは目を閉じ集中し始めた。
ナギアのいつもの雰囲気が変わると同時に周りの空気が冷めていくのを感じた。
「......終わり」
「「「「「え?」」」」」
終わりって、何もして無くないか?
そんな事を考えながら周りを見ると、そこには元々何もいなかったかかのように魔物の姿は1匹も見つからなかった。
「ん?....えーと、魔物の位置を把握した後、そこに魔法を撃ち込んだりして倒した後、空間魔法で回収したんだよ」
何が起きたからわからない俺たちを見て察したのか、ナギアは自分のした事を教えてくれた。
それにしても、強くなり過ぎだろ....参考にすら出来ねぇよ..
「聞いてなかったけど、
この場所っていったいどこなの?」
そういえばナギアは住む場所としか言わずに、ここが何処なのか言っていなかったな。
「言うの忘れてましたね。
ここの場所は滅失の大陸です。
ここに自由に来れるようにもするため、主にも会いに行きましょうか~」
「え?..滅失の大陸?........え?」
「主....滅失の大陸の主!?」
「まさか、それって龍?」
「そうだよ~。SSSランクのエメラルドさんっ言う魔物だよ」
「「「「....................え!?」」」」
ネオナ以外の大人達は滅失の大陸というワードにとても驚くとともに、主という言葉にも凄く驚くのだった....
======================
どうも!こんにちは
今日午後6時頃にゲーセン言ったら年齢確認をされた私です。(やっと年齢確認されなくなったと思ったら、これですよ..)
両親達は完全に
ナギアとリルリアの話についていけて無いですね!
ナギアが作った扉は
どこでも〇アの位置固定版みたいなものですね。
(もちろん、仕掛けいっぱいです)
次回、多分話を動かせると思います!
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