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第3章

大地の女神様

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リルリアside


ナギア君に新しい魔法を使い終わるとナギア君は倒れそうになったので私は腹の痛みを抑えながら抱きかかえてゆっくりと自分の膝の上に頭を乗せた。

「グフゥ....ゥゥ..」

口から血の塊が出そうになるのを抑え、自分の腹に突き刺さる剣を引き抜き回復魔法を発動させ傷を塞いでいく。

「リア...何で、そんな無茶を..」

「あの魔法しか方法が思いつかなかったの....ナギア君の意識が戻らない理由が悪神の仕業かもと聞いた時、何か呪いや眠らされているのかと思った。だから、一か八かでやった」

「だからって...剣で刺される必要はなかっただろ!」

「ううん、操られているナギア君を観察していて分かったのは、自分が攻撃した直後、少しだけ動きが止まる時があったから避けないで受けたんだ.....幸いな事に刺さった剣が魔剣や複数効果持ちの剣じゃなくて、質の良いだけの剣だから助かったよ....」

あははと苦笑いしているが、剣が突き刺さったダメージが大きかったのか、額から大量の汗が出ていた。
そんな、痛々しい姿に何も言えなくなった影は、周りの警戒をしながら、リルリアの回復を手伝うのだった。

「メインからの感覚を伝えるぞ、現在[悪神]と交戦中、思っていたより強くないが警戒しながら全力で潰すと伝わってきた。
それと、リアにはとても感謝しているとともに、とった行動に怒っている。まぁ、影である俺も怒っているから当然か..」

「う、うん...ナギア君の説教って両親より怖いから嫌だな....」

過去に盗賊が村を襲ってきた時、私は事前にナギア君から念話を教えて貰っていたのに、連絡をするのを忘れてやられ掛けた事があった....
その時はやられる寸前で思い出し連絡を入れた事で助かったが、後日私はナギア君に森の方に呼び出され説教された。ナギア君の言葉一つ一つが私の心に深く刺さり私は深く反省した。
ナギア君は落ち込む私の頭を撫でてくれたが、説教はとても怖かった...

「俺に言ったらメインと感覚共有しているから伝わるぞ?
あと、戦闘が終わったようだ...神様達も来たようだから、そろそろメインが目覚めるぞ」

「やっとナギア君が目覚めるんだね!
起きてくれるのは嬉しいけど....説教やだな..」

「諦めろ、俺はしばらく周囲の警戒をしてくるから」

影はそう言うとその場から消え、荒れた土地の上にナギアとリルリアの2人だけが取り残された。





ナギア side

「んっ....」

「ナギア君!」

「え!?」

ゴチン!!!

影が去って1分も経たないうちにナギアが目覚めた事に喜びながらリルリアはナギアに声をかけるが、ナギアはリルリアの顔が目の前にあった事に驚き飛び起きてしまい、お互いの頭をぶつけてしまった。

「..ナギア君!大丈夫だった?」

「..うん、大丈夫だよ....リア、まず正座して」

ナギアはリルリアの容態を確認した後、植物を生やしクッションにした場所にリルリアを正座させた。

「ナギア君..ごめなさい....」

「何で怒っているか分かってる?」

「無茶した事...だよね...」

リルリアはナギアの雰囲気が怖くてぷるぷる震え始めるが、ナギアはその姿を見て可愛いと思ってしまった。

ペチッ!

「んっ!?....」

ナギアはリルリアのおでこを軽く叩いた後、リルリアの口にキスをした..

「助けてくれてありがとう...でも、あんな無茶はしないで..」

「........うん!」

赤くなった顔を隠すためか、明後日の方向を向くナギアにリルリアは満面な笑顔で頷くのだった。


『...私達の存在を忘れないでくれますか?
いくら神と言ってもラブラブ感を目の前で見せつけられると辛いものがあります』

いつの間にか、2人の十数メートル先にメシルフィアネ様と先程いた神の1人が立っていた。

「す、すみません。それで悪神はどうなりましたか?」

『あの空間を解いた後、ナギア君の意識が体に戻る事で掛けていた幻術が解かれると思っていたのですが解かれず苦しみ続けました。
悪神の魂は徐々に消えていき、最終的に消滅しました。
あの時、聞かなくても良いかなと思いましたが、悪神の事と掛けた魔法について詳しく教えてくれませんか?』

「ちょっと、強く掛けすぎたか..
えーと、悪神について分かった事は過去にゴーレムを使って別世界の神を滅ぼしたそうですよ。それと、悪神と戦っていた空間内では悪神が想像するものは何でも出来るそうですよ」

『創造魔法に近いものか....別世界の神が既に殺られていたとしたら、数百年前に滅んだ異世界の事かもしれないですね...続きをどうぞ』

「はい、悪神に掛けていた魔法は幻術魔法、結界魔法、更に付与魔法で結界に精神回復と思考超加速で時間を『1秒間=1年間』くらいの感覚に延ばすものを付けました。
悪神に見せていた幻術は悪神によって苦しめられた人々や神々が悪神にされた事を何倍にして味あわせるものです。
悪神が消滅したのは、精神回復が追いつかない程幻術で苦しんだのでしょう」

『......わかりました。悪神を討伐してくれてありがとう。地球の神にも討伐された事は伝えときますが一つ問題が残ってまして..』

メシルフィアネは困った表情で、隣にいた神に目を移した。
ずっと黙っていた神様はリルリアと同じ位の少女で、緑色の髪に緑色の服装をしていた。

『こうして会うのは初めてですね。私は大地の神 アースナディアスと申します。
早速本題に入ります.....この荒れきった大地なのですが、再生させるのに手伝って貰いたいのです..』


意外な姿のロリな大地の女神様は両手を組んでお願いしてくるのだった....




======================
どうも!こんにちは

悪神は最終的に苦しんで消滅しましたね。
もっと頑張らせたかったです..

あと少しで国の方です!


いつもナギアを倒す方法を考えていますが、全然浮かびませんね!
もっとアイディアが浮かぶように頑張ります!
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