上 下
92 / 203
第3章

悪神について

しおりを挟む


「あの...大丈夫ですか?」

ナギアは目の前で数十分四つん這いになりガックリしている神様が心配になり声をかけた。

『....大丈夫です。少しステータス表示の仕方を間違えただけです...私は少し直してきます。後で話しておきたいこともあるので、少しお茶でもしていて待っていて下さい』

メシルフィアネ様は空間から机とお茶、お菓子などを出してその場から消えてしまった。

「あの人がエスポワで一番上の神様なんだね。なんか、話しやすい人で良かったよ」

「そして、イケメンなんだよな~」

「ふふふ、ナギア君も凄くイケメンだと私は思いますよ」

「ありがとう、リアも凄く可愛いよ」

「..ありがと」

『....ゴホン』

「「!?」」

ナギアとリルリアは話ながらお茶を飲もうとした時、後ろにメシルフィアネが既に立っていた。

「は、速くないですか?」

『ちょっと時間をゆっくりにして頑張ってきました。
....貴方達は地上でもイチャイチャしてましたが、この空間でも変わらないのですね』

メシルフィアネは少し呆れた表情で机の上に置いてあるお茶を飲み始めた。

『ステータスが表示出来なかった理由はちょっとしたミスでした。ミスの内容は聞かないでください。では、確認をどうぞ』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《 ステータス 》

名前:ナギア・ハールトーク
年齢:11歳
レベル:15/100(+600) → 3/100(+900)

種族:人族

HP:18,805,876,782 → 989,979,492,490
MP:error → 9,660,311,207,576,130,000

攻撃:1,244,137,707 → 65,493,932,032
防御:24,879,379,980 → 1,309,701,018,015
魔力:62,972,544,831 → 3,315,002,469,453
器用:6,797,674,485 → 357,843,370,707
素早さ:46,057,641,000 → 2,424,567,628,035
運:80 → 50

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《 ステータス 》

名前:リルリア・アルファティス
年齢:12歳
レベル:67/100(+100) → 89/100(+700)

種族:人族

HP:135,909,446 → 600,089,523,499
MP:2 ,996,669,273 → 4,549,728,630,801,530

攻撃:31,782,441 → 24,619,144,610
防御:37,811,155 → 410,352,469,545
魔力:56,617,177 → 1,726,368,139,765
器用:28,768,084 → 245,318,030,641
素早さ:37,483,310 → 1,641,375,778,849
運:90

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うん、改めて見るとリアの成長速度が速くない!?
闘技大会の時からリアの修行内容を変えたり付きっきりで修行したから、こんなに上がったのかな?

「....ナギア君の修行って、本当に容赦なかったよね。
1度ナギア君の影魔物との戦闘訓練の時、世界ごと私は死ぬんじゃないかと思ったよ....」

「だ、大丈夫だよ!リアは死なせないし、死んでもすぐに会いに行くから!」

「いや死ななでよ!?
そういえば、ナギア君のステータスの上昇具合がいつもより少ない気がするのだけど?」

「レベル上げだけしたからじゃないかな?
闘技大会の時にリアの事待ってるって約束したからね」

「ありがとう..急いで追いつくね!」

リアは笑顔で答えた。
うん、やっぱり凄く可愛いな~

さて、問題が1つあるんだよね....
何故ステータスの運が結構下がったのかだ。
何か悪いものに取り憑かれたりしたのかな?
それとも、ただ単に下がっただけかな?

『話があるとさっき言ったので、話させてもらいます』

ナギアは運が下がった事に思い当たることがないか考えているとメシルフィアネが話し出した。

『まずナギア君が今考えている事とも関係があります。ナギア君の運が下がった理由は『悪神』に目を付けられているからだと思います。悪神に目を付けられるとその人の運が下がってしまうのです』

「悪神ですか?詳しく教えていただけませんか?」

『...わかりました。本当はナギア君は知らないまま悪神を討伐出来れば良かったのですが、仕方ないですね。
悪神は人の不幸にし苦しむ様を見ては喜ぶ狂神で、ナギア君が前世の不幸過ぎる出来事の原因を作った神です。
現在悪神は、地球の神々から逃走しこのエスポワの世界に身を隠しているのです。
残念ながら、なかなか尻尾を出さないので捕まえるどころか見つけることも出来てません』

僕の前世が、その悪神によって不幸にされたのか...まぁ、正直どうでもいいな。また大切なものを奪おうとするなら、その時に全力で立ち向かおう。

『悪神は君に何かしら仕掛けてくると思うから気をつけて欲しい。私達神は君にちょっかいかけ尻尾を出した所を捕まえ討伐する...囮にするような形になってしまう事は本当に申し訳ない..』

「大丈夫ですよ。協力出来ることがあったら言ってください。大切なものを失うのはもう嫌なので..」

ナギアの震える握り拳から血が流れ始めている事に気づいたリルリアはその手を優しく握り回復魔法を唱えて治した。

『ありがとう、君が協力してくれるのは心強いよ。
もし、悪神が目の前に現れたら捕獲、出来るなら討伐して欲しい。
基本的には私達神がやるから、見つけたら伝えるだけだも構わない。
ということで、これを渡しておこう』

メシルフィアネはナギアとリルリアに10cm程の銀のプーレトを渡してきた。
どうやら、これをもって念じればメシルフィアネ様に伝えたい事を伝えることが出来るらしい。

「わかりました....僕達の実力で勝てますかね?」

この質問は当たり前だ。
人の身でありながら神を討伐なんて出来るのだろうか?
悪神が指パッチンした瞬間に殺られるとか無いよね?

『大丈夫、ナギア君が考えていることは出来ないはずだよ。
貴方達はもうそこらの神より強いのですから、自信を持ちなさい』

「「....えぇ!?」」


ナギアとリルリアは一部の神より強くなっていると言われとても驚いた。

『貴方達は強くなり過ぎなんですよ。神格化も検討しといてください』

「あの、神格化するとどうなるんですか?」

『確か、人の身から神への昇格は魂や精神の方が人間から神への成長が始まるんだ。
体に特に変化は無いけど神格化を始めた年齢が神になった時の見た目になるよ。
詳しくはまた今度教えます。
今日は来てくれた事と教会を直して綺麗にしてくれてありがとうございます』

メシルフィアネはそう言うとナギアとリルリアの体が消え始めた。
メシルフィアネは2人が消える最後までお辞儀をして見送るのだった....




======================
どうも!こんにちは

お気に入り数が3300越えました!
ありがとうございます!


経験値テーブルやステータス計算、種族ごとに違う初期値をExcelで関数使いまくり完成しました..(久しぶりに使ったので忘れてる知識が多かった...)
経験値テーブルとレベルアップ時の計算法をちょっと考えながら作ったせいで、複雑になって面倒臭いことになりました..

これで[電卓ポチポチ何時間]から解放され、レベルと+ポイントを入力するだけで終わります!

ついでに、まだ何章か先なのですが出てきて無い種族のステータス基準も書いたので、少し楽になりました!

パソコンって本当に便利ですね~
(ネットは繋がっていないけど..)
しおりを挟む
感想 586

あなたにおすすめの小説

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

【助けて! ナギア君】

drop
ファンタジー
【死んだのに異世界に転生しました!】に登場するキャラ達による小さなお話です。 お話をある程度知らないと全くわからないになるので気を付けて下さい。 ※このお話はナギアという主人公が困っている人を助けていくという話です。 「死んだのに異世界に転生しました!」の2章中盤くらいから書いているので、初めての方が読むとネタバレの恐れがありますので注意!

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。

異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ
ファンタジー
倉山美穂 39歳10ヶ月 働けるうちにあったか猫をタップリ着込んで、働いて稼いで老後は ゆっくりスローライフだと夢見るおばさん。 いつもと変わらない日常、隣のブリっ子後輩を適当にあしらいながらも仕事しろと注意してたら突然地震! 悲鳴と逃げ惑う人達の中で咄嗟に 机の下で丸くなる。 対処としては間違って無かった筈なのにぜか飛ばされる感覚に襲われたら静かになってた。 ・・・顔は綺麗だけど。なんかやだ、面倒臭い奴 出てきた。 もう少しマシな奴いませんかね? あっ、出てきた。 男前ですね・・・落ち着いてください。 あっ、やっぱり神様なのね。 転生に当たって便利能力くれるならそれでお願いします。 ノベラを知らないおばさんが 異世界に行くお話です。 不定期更新 誤字脱字 理解不能 読みにくい 等あるかと思いますが、お付き合いして下さる方大歓迎です。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい

兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。

処理中です...