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第2章
闘技大会 8
しおりを挟むブラッド side
「ふぁ~あ、よく寝た....あれ?今何時だ?....!?」
宿屋の1室でブラッドは時間を確認すると一般の部門 決勝戦の予定時刻10分前だった。
「こんな時のためにも、一瞬で移動出来るスキルとかが欲しいぜ..急ぐか」
男は宿を急いで出ていき闘技大会の開催されている学園に向かって走って行く。
会場に着くとステージはいつもより観客達が凄い盛り上がりを見せている事にブラッドは何が起こったか疑問を抱いた。
「お?決勝戦出場するブラッドだっけか?また遅刻したみたいだが間に合ってるから安心しな」
「そうか、何でこんなに盛り上がっているんだ?」
「お前は見てないんだったな。生徒の部門 決勝戦がとても見応えある試合でこんな有様よ。
あの試合を見れなかった事はお前は運が悪いな!ガハハ!」
「ほっとけ..」
所詮子供同士の低レベルの戦いに毛が何本か生えた程度の試合だろ?
学生のステータス見た限りでは、平均能力値が平均5,000程度だったし、トーナメント決める試合なんて一試合目から雑魚過ぎて途中から寝てしまったしな。
『それでは、この盛り上がりが冷めないうちに一般の部門を始めたいと思います!』
フィールドに上がれと言われたので、すぐにフィールドに上がると対戦相手もすぐに上がってきた。
「お前、マルシフィヌという名に聞き覚えはないか?」
「あぁ?知らねぇな」
最初の方にあった記憶があるな..確か回復魔法覚えていたから奪ったんだっけな。
「嘘をついてるな...貴様は許さんからな」
「つか、おじさんは何者なの? そのマルなんちゃらとどういう関係なんですかー?」
おぉ!珍しい《看破》のスキル持ってんじゃん!
「マルシフィヌだ!私の大事な娘だ!
私の名はドゥレイヌだ..ここでお前をいたぶってから悪事を暴いてやる!」
『ん?選手の空気がとてもピリピリしていますね!
それでは試合を始めたいと思います!
試合開始!!!』
試合開始と同時にドゥレイヌは被っていたフードを脱ぐと歴戦の戦士を思わせる風格の剣士が現れた。
「奥義『三日月の斬』」
ドゥレイヌは剣を上段に構え振り下ろすと剣圧飛ばした。
「へぇ~、『不動』」
ブラッドは剣圧を余裕の笑みで耐えると一瞬でドゥレイヌに近付いて剣を振り下ろす
「奥義『暴風の壁』」
剣で斬られる寸前でドゥレイヌの周りに暴風が吹きブラッドは上空に吹きとばされる。
「これで終わりだ!
奥義『スターダスト・レイン』」
何処から飛んできているのか、隕石の様な岩が空から沢山降り注ぎ上空に飛ばされているブラッドを襲う。
「クハハ!効かねぇよ!『吸収』&『魔力変換』」
ブラッドに当たった隕石は消えていき青白い光がブラッドに吸いよせられてく。
「お返ししてやるよ」
ブラッドは『スターダスト・レイン』に似た隕石のような岩を生成しだした。
大きさは先ほど喰らった物の倍の大きさにし、闇魔法や火魔法を加えてオリジナルを作り出す。
「嘘だろ..」
「こんな名前はどうかな?『ダークスターフレイム』」
闇色にメラメラと燃える隕石はドゥレイヌに放たれ大爆発を起こし煙が舞った....フィールドは粉々に吹き飛んでいると思われたがナギアが作り直して強化されたフィールドは無傷で残っていた。
しかし、ドゥレイヌは跡形も無く消し飛びやられてしまったようだった。
『勝ったのはブラッド選手だぁ!
一般の試合も天変地異な試合で見応えのある試合でした!
次は2時間半後に従魔の部門 決勝戦になります!
今回の決勝戦の試合はなんと!Fランクの魔物、スライムとトビウサギの試合です!
この試合の見どころは、私たちの魔物への常識が覆される事です!
この魔物こんなに強いなんて!と思える試合なので乞うご期待下さい!』
実況してる奴がうるせぇけど
まさか従魔の部門の決勝戦がスライムとトビウサギの試合かよ!
こいつらより弱い魔物何ていたか?
暇だし少し見てみるかな..いいスキル持ってたら奪えばいいしな。
あっ..さっきの奴にマーキングしとくか....よし!これでいつでも殺りにいけるな。
さーて祭りでも見てまわるかー
ブラッドは会場を後にし祭りの中に消えていくのだった。
「クソ!..すまない、マルシフィヌ....お前の敵をとれなかった」
「ちょっといいかのぉ?」
「..あなたは学園長..」
「あのブラッドの事について知ってる事を教えてくれんか?
わしらはブラッドが連続殺人犯じゃないかと考え証拠を探しているのじゃ....協力してくれぬか?」
「はい、あの男を永遠に牢屋にぶち込めるなら何でも協力します」
「ありがとう...会議室に向かうかのぉ」
ブラッドの知らないところで、ブラッドを捕まえる計画は少しずつ進んでいくのだった...
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どうも!こんにちは
お気に入り数が2700越えました!
ありがとうございます!
ブラッドがマーキングしたという事は
どの辺りにいるかわかってしまう..
下手したら簡単にバレそうな感じですね!
もう少しで闘技大会を終らせられる..
早く次の章を書きたいです(^^;
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