死んだのに異世界に転生しました!

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第2章

闘技大会 6

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闘技大会 従魔の部門が始まった瞬間にレッドオーガがプニに襲いかかってくるとは思わなかった..

プニはあえて攻撃を受けて強さをアピールしたようだ。

「きゅぴ!」

おぉ、レッドオーガを一瞬で貫いて倒したね。
この攻撃って観客にはわからないんじゃないかなと思っているとジャホーイ先生はじゃいじゃい言いながら説明してくれた。

「ナギア君!私のモチは絶対決勝に進んでみせるからね!」

「うん!じゃあ決勝で会おう!」

リルリアはテンション上がってるな~
Fランクの魔物とモチの事を馬鹿にしてきた生徒の従魔と戦えるからなのか、いつもより生き生きしている。

上空で飛んでいたワイバーンと呼ばれる魔物はモチに向かって急降下してきたが、モチは氷魔法でワイバーンを氷漬けにし耳で殴り砕いた。

「バーン!!!」

ワイバーンを従魔としていた生徒は場外に転移されたワイバーンに駆け寄っていった。

今思うとモチが飛んでるところ見てないな。どんなふうに飛ぶのかな?

「見せてあげるね。モチ!」

ナギアの心を読んだリルリアはモチに声を掛けるとモチは「もきゅ!」と鳴きながら耳をパタパタさせながら上空に飛び上がった!

ナギアは一瞬凄く感動した。
これが本来のトビウサギの姿で、耳を使って魔物を殴り飛ばしたりしない草食系の魔物なんだと....

しかし、トビウサギを何度も狩ったり見た事ある者はこう思っていた。

速さがおかしい....

普通のトビウサギはパタパタと飛び上がっても、超ゆっくりなのだ....しかも、超必死に耳をパタパタさせて逃げようとするのだが、1m飛び上がるだけでも5秒くらいなので、簡単に捕まえられる。

だが、リルリアのモチは一瞬で30mくらいの高さまで飛び上がったのだ。

「モチ!そのままステージ全体に氷を落として!」

「もきゅ!」

モチは上空で動かなくなったと思ったら、フィールドと同じ大きさの氷の塊を生成しだした。

「やばいね。プニ!燃えながら防衛強化ね」

「きゅぴ!」

プニはぷるぷる震えるとプニは燃え上がった。
プニが周りに高温を発した事で陽炎が見え始める。

「まずい!アースドラゴン!周りに岩を展開して身を守れ!」

聞き覚えのある声の方を向くとハクシャがいた。
ハクシャの従魔はアースドラゴンという四足歩行で大きな翼が生えた西洋の竜みたいだった。

「もきゅ!」

可愛らしい鳴き声とは裏腹にモチはフィールドを飲み込む恐ろしい氷塊が落としてきた。

氷塊はフィールドに落ちると轟音がした後すぐに爆発音も鳴り響いた....多分プニの方で水蒸気爆発見たいのが起きたのだろう。

プニは氷の中から何事も無かったようにポヨンっと出てきてぷるぷる震えていた。
寒いわけではないがスライムとしての本能なのだろう。

そして、10秒後にアースドラゴンが氷を割って出てきたが、既にボロボロだった。

他の従魔は氷に押し潰されやられてしまったそうだ。

『こ、こここれは!?ジャホーイさん!何が起こったか解説おねがいします!』

『....トビウサギが上空から大きな氷の塊を空から落とした様なのじゃい。これを防いだスライムとアースドラゴンは凄いのじゃい』

『もっと詳しい解説が聞きたかったのですが....
それより、あれがFランクの魔物?..いやいや、もし野生のスライムやトビウサギがあそこまで強くなったら生態系が崩れそうですね..』

『そうじゃな..だが安心するのじゃい。あのスライムとトビウサギの契約者が異常なだけじゃい』

『そういえば、生徒部門の決勝進出した2人じゃないですか!?
これはビックリですね!』

実況者は従魔だけに集中していたようで契約者の名前は見ていなかったようだ。

解説みたいのが終わるとハクシャが先に声をあげた。

「アースドラゴン!」

アースドラゴンはハクシャの声に反応すると、天に向かって吠えた...するとフィールドの床から岩が突き出てきてモチとプニを貫こうと襲いかかった。

バキンッ
プチッ

モチは襲いかかる岩を殴り砕いたがプニは貫かれ真っ二つなり液体が飛び散った。

『..は?』

観客達はスライムのあまりにも呆気なくやられた事に驚いていたが、すぐにまた驚きの声をあげた。
2つの液体はスライムを形成し2匹のスライムに分離し別々に行動を始めたのだ。
1匹はモチの方へ、もう1匹はアースドラゴンの方へと向かっていった。
プニは2匹に火魔法のファイヤーランスより小さい炎の槍を放った。

モチの方は危険を感じ回避したが、槍の余波に吹き飛ばされる。
アースドラゴンは反応出来ずそのまま炎の槍に貫かれやられてしまった。

『決まったー!!!
明日の決勝戦はスライムとトビウサギに決まりました!
一体誰がこんな展開を予想出来たでしょうか!?』

『わしは予想できてたのじゃい!』

『それでは、明日の決勝戦ですが、午前11時に生徒の部門 決勝戦、午後1時に一般の部門 決勝戦、午後3時に従魔の部門 決勝戦を行ないたいと思います!
お時間間違えない様にしてくださいね!
以上、今日も実況担当させてもらいましたナッチーでした!』

試合が終わるとナギアとリルリアのもとにハクシャがやってきた。

「流石だな..結構頑張って育てたんだがな」

「いや、ハクシャのアースドラゴンも凄いよ。氷塊を耐えたんだよ?」

「だが、お前のスライムに負けたけどな....僕はもっと強くなってみせるからな!覚悟しておけよ」

「うん!」
「わかった!」

ナギアとリルリアは気づかなかったが、去っていくハクシャの表情はいつもよりスッキリしたような表情だった....




======================
どうも!こんにちは

やっと決勝戦を書けますね。
長いと思ってる方に申し訳ないですm(_ _)m

最近は寒くなってきたせいか
眠気が更に強くなった気がします..
1日中布団の中にいたいですね( ˇωˇ )
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