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第2章

闘技大会 5

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ナギアとデスタルーディアの試合は終わり、第2試合、第3試合、第4試合も終了した。
第2試合は剣術同士の戦いで観客たちにわかりやすい良い勝負で盛り上がりをみせていた。

第3試合では、ガルとスクラフーラの対決となり第2試合より激しい剣術勝負となった。
ガンガン攻めまくるガルに対して的確に受け流すスクラフーラ、しかし、最初は有利に見えていたスクラフーラは獣化したガルにゴリ押されてやられてしまった。
獣化とは、獣人族だけのスキルでステータスを倍以上にする事が出来るそうだ。

そして、第4試合は......リルリアとガッチガッチ鎧装備の魔法使いの生徒だった。
試合開始早々、リルリアは相手を1発蹴り飛ばして終了した。
相手が可哀想に見えてしまった..お疲れ様です。


第5試合、ナギアの相手は第2試合で勝ったマルファンという生徒だった。
彼は剣術に自身が相当あったのか、ナギアを煽りながら突っ込んでいき剣で斬りかかったが、ナギアに剣を弾かれてしまった。
その衝撃でマルファンは吹っ飛びやられてしまった。

第6試合は、ガルとリルリアの試合だった。
ガルは最初から獣化を使用し一気に斬りかかるが、リルリアに軽く避けられ蹴り飛ばされて終わった。
ガル君....ナイスファイト!

こうして、明日の決勝戦はナギアとリルリアが試合をする事が決まったのだった。




決勝戦出場生徒が決まり、一般の部のトーナメントが始まった。

実況者はいつも通り熱く語りながら出場選手を発表していく。

第1試合は短剣使いの女性と隠れて相手を倒していた男の対決だった。

隠れている男は1体1だと隠れる事が出来ないのか、剣を片手に構えて女性が攻めてくるの待った。
短剣使いは結構な速さで斬りかかるが、男は一瞬で女性の後ろに回り込み、背中を剣で突き刺し倒してしまった。
女性にファンが出来たのか、勝った男にブーイングが飛び交っていた....可哀想に

第2試合はブラッドと大剣使いの大男の試合だった。
ブラッドという人は寝坊したらしく、ギリギリになって試合会場に来ていた。
試合開始時、眠そうなブラッドの態度にムカついたのか大男は大剣をブラッドに振り落とすが、ブラッドは欠伸をしながら片手で受けとめてしまった。

「なんだ?筋肉は飾りか?」

そんな事を言いながら大男の四肢を切断し胴体を風魔法か何かで吹き飛ばした。

これで、一般の部の決勝戦はブラッドと隠れていた男の対決が決まった。



『いやー!凄い選手がそれぞれ決勝に進みましたね!
明日の決勝戦は盛り上がること間違いなしです!
次は、従魔の部門を行ないたいと思います!
解説者を交代してもらって、従魔ならこの人!ジャホーイさんに来てもらいました~』

『学園で従魔契約の科目を担当しているジャホーイじゃい!
今回は従魔と契約した生徒10名と一般で集まった6名の試合をするのじゃい!
ルールは簡単じゃい!従魔全員でバトルロイヤルをしてもらい残った2匹だけが決勝進出じゃい!』

『ルール説明ありがとうございましたー!
ジャホーイさんが話している間に選手達の従魔の準備が整ったようなので試合を始めたいと思います!
では、試合開始!!!』



ミーチャリア先生 side

闘技大会が始まり、私の持つFクラスの生徒がトーナメント戦に5人も出場する事が出来た。
他の先生にFクラスの生徒を馬鹿にする人は残念な事に何人かおりまして、「トーナメントに出場はうちのクラスが独占してしまいますわ~」とか言っていた先生にこれで言い返せますね。
びっくりな事はナギア君とリルリアさんの2人ですね....さすがSSSランクという事でしょうか..強すぎません?
決勝戦はこの2人で決まってしまい、試合を観てわかったことがあります。
ナギア君は友達に対して優しいけど、嫌な事を言ってくる相手には容赦がないという事ですかね。
リルリアさんは、ナギア君と違って友達だろうと容赦しないという事ですね。

この2人の決勝戦はとても楽しみでありますね。

一般部門も過激な人が決勝戦に上がって終わりましたが、あの人から嫌な感じが凄いしますし何よりあの目は人殺しの目だ..
生徒にあまり関わりを持たない事を願います。

最後に今年から始まったという従魔部門。
うちのクラスからナギア君とリルリアさんの従魔が出るということですが、あの魔物は..スライムとトビウサギですね。
他の生徒や一般の人の従魔は、レッドオーガ、フレイムウルフ、鎧蠍、デスサーペント、ワイバーンなどのBランク以上の魔物を従えていました。

観客達はスライムとトビウサギを見て笑っていました。それはそうだろう、Fランクと呼ばれる魔物で小さな子供でも討伐出来る存在なのだから....しかし、ジャホーイ先生の言っていたことが本当なら、竜すら一瞬で倒すらしいのだ。

試合が始まりレッドオーガが一番初めにスライムに棍棒を振り下ろした......あれを喰らったらスライムはそこら中に飛び散ってやられてしまう!

スライムに棍棒が直撃すると轟音とともに土煙が上がった..見ていた人は絶対スライムはやられたと思ったが土煙が晴れるとそこにはスライムが何事も無かったように居座っていた。

スライムが一瞬ブルッと震えたと思ったらレットオーガは倒れた....

『はぁ!?』

会場にいる観客や実況者は何が起こったかわからず声をあげてしまった。

『ふむふむ、解説するのじゃい!
スライムはレッドオーガの攻撃を受けたそうじゃが、どうやら効果は無かったようじゃい!
スライムが今した行動は、一瞬で体の一部を伸してレットオーガを突き刺したようじゃい』

『で、でも!おかしくないですか!?
スライムがあんなに強いなんて聞いたことありませんよ!』

『わしだって最初は驚いたのじゃい!
従魔でスライムとトビウサギと契約する者をわしは授業で初めて見たのじゃい。
今回の従魔大会でスライムとトビウサギに対するイメージが大きく変わるとわしは思うのじゃい!』

観客達はジャホーイ先生の解説でナギアのスライムに戸惑いと期待が込められた視線を受けるのだった。

やっぱりナギア君とリルリアさんの従魔は従魔部門に衝撃を与えるのね....凄いわ




======================
どうも!こんにちは

お気に入り数が2600超えました!
ありがとうございます!m(_ _)m

ここまで伸びるとはビックリですね..
読みづらい部分や誤字など多いですが
これからもよろしくお願いします!


今回はめっちゃカットしてしまいましたね..
細かく書いていくと
『闘技大会 20』とかいきそうなので
省略しました。..すみません

次回の視点はナギア君からだと思います。
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