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第2章

闘技大会 4

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『やってまいりました!闘技大会2日目。
今日からトーナメント戦の開始だぁ!
またまた実況担当致しますナッチーです!
よろしくお願いします!』

学園祭2日目、午前中に生徒のトーナメントが行われるためナギアや他のトーナメント戦に出場する生徒は午前中から集まっていた。
今日からのトーナメント戦を見るために有名な人や凄い人などが見に来るらしい。
イソーギス国の王やデアトリーナ国の王など、各国の王も忙しくなければ来るそうだ。

『今日午前に生徒の部門を準決勝まで行い、決勝戦を明日に行います!
トーナメントの対戦相手の決め方はこちらの方でランダムに決めさせてもらいます!』

ナッチーさんは「ランダムスタート!」と言いながら、対戦相手を決め始めた。

『決まりました!
第一試合!ナギアVSデスタルーディアです!
呼ばれた生徒は闘技場フィールドに集まってください!』

この時1人の生徒は膝から崩れ落ちたのだった..




デスタルーディア side

僕の名はデスタルーディアです。
魔国マルカンディザス国 第一王子として生まれ、次期魔王になるために他国に行き、色々な事を見て成長しろ父上に言われました。
僕の教育係をしてくれた者にどこの国がいいか聴いたところ、人族の国 イソーギス国を勧められました。
理由は、他種族が沢山集まり魔族とバレても他の国よりは安全と言っていた事と学校という教育施設というのを聞いた。

僕は人族の学校に行って学ぶ事をを決意し、自分の羽を隠し学校に入学したのだ。
入学試験では、どのくらいの強さを出せば目立たないかをしていたら弱すぎると言われ一番下と言われるFクラスに入ることになった。

そこで、僕には友達が出来た。
人族でありながら他種族を凌駕するナギア君、
そんなナギア君と一緒にいるリルリアさん、
明るく幻術系の魔法を得意とする兎人族のファルさん、
喋るのが苦手だけど弓の腕がすごいディーナさん、
狼牙族で身体能力が高いガル君、
エルフ族で判断能力が高く、意外と優しいスクラフーラ君。
僕が魔族だと言っても受け入れてくれた....
とても嬉しかった..こんなに暖かい気持ちは初めてだった。
その日から学校生活はとても楽しかった....



しかし、今問題が起きている....そう、1回戦目からナギア君と当たってしまったのだ。
他種族を凌駕すると言ったがナギア君は次元が違いすぎるのだ。
魔族のステータス平均は人族の3倍と言われるが、ナギア君の強さは底が見えない..

「デスタ君!頑張ろうね!」

今フィールドには、僕とナギア君の2人が対面するように立っていた。
ナギア君はいつも通り笑顔でいた。
仕方ない..僕の今出せる全力をナギア君に受けてもらおう!

「負けてしまいますが....全力で行きますね!」

「うん!」

『それでは、第一試合 試合始め!!!』

試合が開始されるとナギア君はフレイムランスを無詠唱で放ってきた。
僕が聞く限りでは、人族の中で無詠唱が出来るものは少なく貴重な存在と聞いていた。
僕は詠唱短縮したりは出来ますが無詠唱はまだ出来ないです。ナギア君はまだ5歳だというのに本当に凄いですね。

「『ダークウォール!』」

闇魔法で魔法を飲み込む壁を作り出す。一つだけでは足りない気がするので5つの壁を生成した。

フレイムランスがダークウォールに当たるとダークウォールが4枚貫通し最後の1枚に亀裂が走ったところでフレイムランスは四散した。

「次は僕の番です!『ダークチェーン』」

闇の鎖でナギア君を縛りつけるが、鎖はすぐに崩れ落ちた。

「『デスフレイムランス!』」

鎖を解いた瞬間に闇魔法と火魔法の混合魔法を放った。

爆発音とともに土煙を大きくあがった。

「ふふふ、そう簡単にはやられないよ!」

片手を前に上げて魔法を受け止めたのか、ナギア君の右手から煙が上がっていた。

「やっぱり、滅茶苦茶だよ..」

するとナギア君は一瞬で僕の後ろに回り、首元に剣を添えられた。

「..降参します」

『勝者!ナギア!!!』

デスタルーディアは諦めて降参すると実況者は勝者宣言をし試合はナギアの勝ちで終わった。


『いや~!どちらも凄かったですね!混合魔法を放ったデスタルーディア君に驚きましたが、それを片手で受け止めてしまうナギア君もヤバイですね!』

『本当じゃ!レベルの高い試合でこれからの成長を期待させる良い試合じゃった。』

『それでは、次の試合に移りたいと思います!....』


「デスタ君お疲れ様です」

「本当にナギア君は強いね。僕の全力の混合魔法を普通に受け止めちゃうんだもん」

「いやいや、結構痛かったよ」

「痛いで済む事がおかしいよ....アドバイスとかお願いします」

今回ナギア君と戦って、ナギア君から見た僕の悪いところを教えてもらい改善しようと考えた。

「僕でいいなら言うね。魔力量は多いみたいだから、身体に魔力を纏って《身体強化》をすれば、僕の動きは見えるようになれると思うよ。
あと、相手の放った魔法に込められてる魔力量をわかるようになると良いと思う。そうすれば、必要最低限の魔力消費で打ち消す事が出来るようになるよ!」

「なるほど、教えてくれてありがとうございます!」

覚えるのは大変そうだけど、出来るようになればもっと強くなれそう。

「じゃあ、他の皆の応援に行ってきます!」

「僕もリアのところに戻って皆の応援するよ~」

ナギア君は「じゃあね」と言って行ってしまった。

本当にリルリアさんと仲良いですよね。
僕にもいつかそういう人が出来ると良いなー

デスタ君も自分の席に戻るのだった....





======================
どうも!こんにちは

お気に入り数が2500超えました!
ありがとうございます!(゚ロ゚)

ナギア君がデスタ君を斬ったり殴り飛ばしたりしなかったのは友達だからという理由です。
敵には容赦ないですが友達は大事なのです!
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