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第2章
昇格試験2
しおりを挟むリルリア side
ナギア君楽しんでるな~
冒険者達にいろいろ言われた事に少し怒ってたみたいだし..しばらくは気配消して様子見かな?
リルリアは無数の火の玉を避けたり、火の玉に込められている魔力量より多い魔力を使った水で打ち消しながら逃げ続ける。
ナギア君が作る火の玉に込められてる量は必要な量の何十倍も込められているから、多分魔力を通していない武器だと溶けちゃうよね..あっ盾の人がやられちゃった。
冒険者の人数が7人程になるとナギア君は火の玉を消して剣を取り出した。剣でかかって来いと誘っている事を察した口調が変な冒険者は正面から挑んでいった..
斬る速さは凄いけど、あれ当たってもナギア君に効かないと思うな~
気配を消した冒険者3人がナギア君に後ろから斬りかかった..あー殺気が洩れてるよ..
変な口調の冒険者と後ろから斬りかかった3人の冒険者達はナギア君の剣圧でやられてしまった……剣に魔力を纏って飛ばせば威力と距離が上がるんだね..なるほど。
残りの冒険者は私と冒険者達3人だった。
ナギア君に他の冒険者達と協力しないのかと聞かれたけど、周りが私を見ても実力を知らないし信じてもらえないと思うから1人で良いかな~
「じゃあ、次はコレを倒してみようか~」
あっ..あの顔は嫌な予感しかしない..
ナギア君は影で頭が7つある大きな龍?を出した……いつもと違うのは真っ黒ではなく本物のような仕上がりだった。
ナギア君の影の使い方が上達して本物そっくりに出来るようになったと考えていいのかな?
..あれ?これって昇格試験の試合だよね?
「さぁ、頑張ってね!」
ナギア君は楽しそうに龍の上に乗って私達を見ていた。
「こ、こんなの聞いてねぇーよ!何でヒュドラなんて出てくんだよ!」
「本物じゃないから大丈夫だよ~Sランク冒険者になったら大きな魔物とも戦うかもしれないから慣れておこうよ!」
「くっ..ギルマス!これはありなのか?」
「特別ルールじゃからありじゃ!そもそもナギア君の能力から創られているから問題は無い」
「こんなの創り出すとか化物かよ....クソ!」
諦めた冒険者はヒュドラに向かって行くが1つの首を相手した瞬間、横から他の首に噛み付かれやられてしまった。
「そこの少女よ」
目の前に立っていた冒険者に声をかけられた。
「お前はあのナギアという子供と仲が良いよな?対策とかそうゆうのはあるか?」
「無いです。ナギア君は常に様々な事を予想して対策しているので倒す事は出来ないです。しかし、今回は昇格試験なので実力をちゃんと出して戦えばギルマスの判断で上がる事は出来ると思います。」
「まじか、じゃあ俺は先に頑張ってみるわ....ありがとな」
男はヒュドラの方に何かを詠唱しながら走って行った。
ヒュドラの2本の首が男に噛み付こうとするとその2本の首は爆ぜた..爆発系の詠唱をしていたようだ。
残りの首はナギア君に近づかせまいと男に突っ込むが男は器用に避けて首を切り落としていく..首のないヒュドラの上に登りナギア君の場所までたどり着き斬りかかった..
「うん、倒したと思って油断したら駄目だよ」
いつの間にか再生していたヒュドラの首が食らいつき男はやられてしまった。
残るは私と..あれ?あの人って最初にナギア君に飛ばされたハルバードの人だ..ちゃんと見てなかったから気づかなかった....
「じゃあ~次はこれかな?」
ナギア君はヒュドラを消すと地面から木が生えてきてゆっくりと私達の方に迫ってきた。
「さっきは何が起きたか分からなかったが、この程度の木なら俺のハルバードでぶった斬ってやらぁ!おらぁ!!」
迫り来る枝を斬りながら突き進んだ男は枝に巻き付かれ動けなくなっていた...
「判断は最悪だよ?警戒心も薄いからSランク冒険者になっても死んじゃうかもよ?」
「離せ!このガキが!」
「....はいはい、解放してあげるね」
瞬間、ナギア君は男を真っ二つにして消した。
ナギア君面倒臭い相手には容赦ないな~
この場では死なないみたいだから大丈夫だけど、ハルバードの人はあの性格だと後で来るんじゃないかな..
リルリアはハルバードの男が試合終わったあとに絡んでこないか心配になった。
「後はリアだけだね~修行の成果見せてもらうよ!」
「ナギア君めちゃくちゃだからね..期待に応えられるか不安だよ」
「リアが僕に勝ったり驚くような事をやったら、1回だけ言うこと聞いてあげるよ?」
「本当?..頑張ってみる!」
絶対驚かせてみせるんだから。
私の出せる全力をナギア君にぶつけてみせる!
ナギアの言葉でリルリアは今までにない程のやる気を見せるのだった..
======================
どうも!こんにちは
影ヒュドラはナギアが実物を見ていないのでナギアの想像で生成されたものです。
首は何本でも増やせちゃえます。
次回はナギア視点でお楽しみください。
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