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第1章
〇〇〇 side
しおりを挟むギルド side
とある日、人族の住む島の中心にある国《マルアンダ国》の冒険者ギルドの会議室に各国の冒険者ギルドのギルドマスターが集まった。
「全員集まったな、これから会議を始めよう。まずは、前回アルティメットオーガの対策で良い案が出たなら発表してもらおう。」
ギルマス達が集まる会議では、その時の深刻な問題の対策を話し合ったり、その国の冒険者の成長具合や増減具合、問題行為をしてないかなどを話し合ったりしているらしい。
今回の会議はデアトリーナ国近くに出現したアルティメットオーガの件だった。
デアトリーナ国のギルマス以外は討伐されたことは聞いていない..
「発言するぞ!アルティメットオーガ何だが討伐されたから問題なくなった!以上!」
ゼルフィスは会議が行われる日が近かったので、その時に言おうと思ったのと他の国のギルマスを驚かせてやりたかったので、すぐには伝えていなかった。
「「「「「は!?」」」」」
他のギルマスはゼルフィスの発言に真剣な顔が崩れた。
「ゼルフィス……わいは歳だから耳が遠くなってしまったようじゃ..もう1度言ってくれぬか?」
「あぁ、アルティメットオーガは討伐されたんだ。死骸の確認もしてきたから間違えはないし、1万近くの魔物もいなくなっていたから問題ないぞ!(ふはは、あの時の俺と同じような反応してるぜ!....笑いを堪えなくてわ..ふっ)」
ゼルフィスは心の中でギルマス達の反応を笑いながら説明した。
「そうなのか、心の中で笑っているが本当のようだな。我々が疑問に思っている事について質問するぞ..誰が討伐したんだ?」
「また見透かされた、討伐した奴は聞いたら驚くぜ!..子供だ、3歳の子供がアルティメットオーガとそれ率いる1万近くの魔物を討伐したんだぜ!」
「……ゼルフィス、とうとう脳までも筋肉で埋め尽くされて常識的な物が何処かに消えたか..可哀想に..」
「いや……ロクナバージよ、ゼルフィスは嘘を言っているように見えない……ゼルフィス、その子供の事を教えてくれないか?」
「冒険者ギルドでの情報だけならな!本人が目立ちたくないと言っているからな。」
「それ本当に子供なの~?」
「大人びた子供だったな!....その子供の名前はナギア・ハールトーク。アルティメットオーガを倒したって聞いたから実力を知りたくて強引に試合をしたんだが..ボコボコにされたな……」
「ちょっと待て!..お前が子供に負けたのか?」
ゼルフィスは剣術肉体派で他のギルマスからは脳筋と言われるが実力は認められている。そんなゼルフィスがボコボコにされたと聞いてギルマス達は信じられない様子だった。
「あぁ、負けたぜ..攻撃が1回も通らなかったな!しかもナギアの本気すら出すことが出来なかった。
話を続けるぜ、実力を認めてSSSランク冒険者にしたんだ..本当はSSSランクじゃ足りないけどな!」
「ちょっと待ってよ!ギルドの規則で冒険者になれる年齢は6歳からでしょ?」
「あぁ、正確にはクエストを受ける事が6歳からだから指名依頼しか出せないな。デアトリーナ国王様にもナギアの事を伝えたらな気に入ったらしく盗賊団『ケルベロス』の捕縛及び討伐の指名依頼を出してきたな」
「ケルベロスって実力派盗賊集団のやつだよな…」
「そうだ、受けた後数時間で全員捕縛し捕虜も助けたぞ。(あっ……王様からの報酬と伝言をナギアに伝えるの忘れてたわ..今度渡しとくか..)」
「話が突飛し過ぎてついていけなくなってきたわ…」
「俺も駄目だ……想像つかねぇよ」
「わしはボケてきたかのぉ..」
ギルマス達はゼルフィスの話についていくことが出来なくなってきた。
「まだ終わらねぇぜ!帰る場所のない捕まってた人達はナギアが2週間でAランク冒険者まで鍛え上げたぞ……あの修行方法は見てるこっちはヒヤヒヤしたぜ!」
「…………ゼルフィス、軽くまとめるとナギアという子供はアルティメットオーガや魔物の大群を倒す実力や国王からの指名依頼をすぐにこなす判断能力、実力が全くない人をたった2週間でAランク冒険者ぐらいの実力まで育てあげることの出来るSSSランク冒険者っていう考えでいいか?」
「あぁ!それで大丈夫だぞ!」
ギルマス達の中にはまだ納得の出来ない者もいたが大きな問題がなくなった事を喜んだ。そして、ナギアという子供に興味が湧くのだった
〇〇〇 side
「……けっ!使えねぇ魔物だな!!人族に損害すら与えられねぇなんて使えねぇ!!!」
頭から二つの角を生やした青白い肌の男が怒鳴った。
「まさかあの魔物がすぐに殺られてしまうとは、島の内側からなら対策されてないから落ちると思ったのにな。」
目の鋭い青白い肌の男が喋った。
「うーん、殺られてしまったもんは仕方ないわね~
しばらくはこちらの軍や魔物の強化をしましょう~人族に対策をとってもらいたく無いのでちょこちょこ強い魔物を送り込みましょう~」
背中から蝙蝠のような翼を生やした色っぽい女性が呟いた。
「ちっ……そうするしかねぇか……強化して人間どもに恐怖を与えてやるぜ!!!」
「次攻める時が人族の最後にしてみせます。」
「ふふふ~楽しみねぇ~」
暗い一室で3人の人影は最後に一言残し消えるのだった。
〇〇〇 side
「ククク、まさか人を殺して警察に撃たれたと思ったら異世界転移するとわな!あの自称神様には感謝しねぇとな..確かステータスがあるんだっけな…あっ出た……!?」
とある森の中
男は自分のステータスを見てニヤついた。
「《強奪》スキル……相手のスキルを奪うことが出来るが弱らせるか殺さない限り手に入れられないのか、あの神様は俺に良いもんくれんじゃねぇか!……これからの異世界生活が楽しみだ..」
男はそう呟くと歩いて森の奥に消えていったのだった。
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どうも!こんにちは
ナギア君はでませんでしたね!
いろいろ新しいキャラ増えて来て
「誰だっけ?」
っていうキャラがいると思うので
キャラの説明的なのを別で書きます。
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