上 下
32 / 203
第1章

修行終了

しおりを挟む

ドーイさん達の修行の時に影を色んな形にする事が出来る事に気が付き面白くて色んなタイプを生成してしまった。

みんな苦しそうだったから回復魔法で回復させて修行を続行させた。すぐにでも強くなってもらって1人でもクエストを余裕でこなせるようにしなくちゃね!

リアもちゃんとついて来れてるみたいだし難易度を上げなくちゃ!


ナギアはリアを連れていつも通り訓練所に行くと人がいつもより多く感じた。

「あっ!ナギア君だぁー!今日も修行するんでしょ~ナギア君の修行がヤバイって酒場で噂になってたからみんな見学しようとしてるんだよー」

酒場によくいる女性冒険者が人の多い理由を教えてくれた。

「そんなヤバくないですよ~僕はあの人達が冒険者で生きていけるくらい強くしたいので僕に出来る事をやってるだけです!では、失礼しますね」

ナギアが女性冒険者にお辞儀し訓練場に入る。

「おはようございます~」

「ナギア君おはようございます!」
「おはようです。」
「おはようじゃ」

訓練場ではドーイさん達は教えた簡単な準備運動をしていた。さぁ、今日も気合い入れてやりますか~

「おらぁ!!訓練場からどけぇ!今からここは俺ら『大黒龍の覇者』のメンバーが使う!」

訓練場の入口から10人程の集団がやって来た。
うわぁ~面倒臭いの来たー『大黒龍の覇者』って有名なのかな?まぁ、どうでもいいか!..仕方ない今日は外でやろうかね~

「おい!そこのガキ!オメェ見たいのが此処にいるんじゃねぇ!!..お?後ろのお嬢ちゃん可愛いじゃねぇか..俺が可愛がってやるよ..へへへ」

リルリアに手を出そうとしたのでナギアはリルリアを庇うように前に出た。

「大人しく出ていくので大事な弟子に触れないで頂けますか?」

「あぁん!?ガキの分際でAランク冒険者である俺に口答えするな!お前ら!!このガキを甚振って殺しちまえ!!後ろにいる女達は後でたっぷり遊んでいいぞ!」

『大黒龍の覇者』の冒険者達はドールさん達やナギアに襲いかかってきた。瞬間、襲いかかってきた冒険者達の首が全員飛んだ……ように見えた。
ナギアの幻術魔法だ。『大黒龍の覇者』の冒険者達は自分の首が一瞬飛んだように見えた事に冷や汗を掻いていた..

「..おい、弟子に触れるなと言っているだろ?次は本当に何かが飛ぶよ?」

ナギアが威圧を放ちながら喋ったことで冒険者達の汗の量が凄かった。

「お、おい!お前らコイツは1人だ!全員で殺っちまうぞ!」

その中のリーダー的な奴が周りに指示を出した。指示を受けた冒険者達はナギアを囲み襲いかかったが一瞬で全員気絶した。
ナギアがしたのは《威圧》スキルを決めた対象だけに強めに放っただけだった。本当は腕でも切り落とそうかと考えたが、ここはギルド内なので死人や怪我人を出すと面倒臭いし働けなくなったら『大黒龍の覇者』が活躍しているギルドが可哀想だと思ったのでやめた。

「ねぇ、面倒臭いからこいつら連れて早くどっか行ってくれない?」

「クソぉ!!!オラぁ!!」

ナギアの言葉を無視し斬りかかってきたので避けてから蹴り飛ばすと男は気絶してしまった。訓練場の邪魔なので『大黒龍の覇者』の冒険者達をギルドの外に転移させた。

「ふぅ~終わったね~!じゃあ、修行を始めようか!」

周りで見ていた冒険者やドーイさん達はボケーッとしていたがナギアは気にせず影で大型魔物っぽいのを生成し修行を始めるのだった。


それから1週間が経った今日、ドールさん達の修行期間が終わり冒険者登録をしようと受付に向かったところ受付にはシルフィさんとギルマスが待っていた。

「ナギア……お前って恐ろしいくらいスパルタなんだな..見てて恐怖したわ!....それで、見ていた俺からの提案なんだがギルドに登録した後に昇格試験受けないか?」

「おぉ!やったね!お金稼げる範囲が広がるね!」

「嬉しいんですが、私達にそれ程の実力は無いと思うんですが……」

「は!?……あのな、ナギアの影だっけ?..あの影の魔物を相手にしてあそこまで動けるなら最低でもBランク以上はあるからな!」

ドーイさん達はすぐに訓練場で試験をして、Aランク冒険者になった。

「皆さん!おめでとうございます!せっかくなんで、皆さんでパーティー作っちゃうのはどうですか?一応皆さんには基本や重要ななスキルを教えたと思うので強力なパーティーを目指せますよ!」

「ナギア君!私達を強くしてくれてありがとうございます!パーティーは組んでみようと思います!共に地獄(修行)を乗り切った仲間ですので!」

「頑張ってくださいね!……あっ!皆さんにこれを渡しておきます!」

ナギアはドーイさん達が使える武器や水晶などを渡した。

「説明させて貰いますね!その水晶は魔力を沢山詰め込んどいたので魔力がなくなった時はそれを使ってください!一応防犯のためにドーイさん達しか使えないようにしています!次にこの武器は属性魔法を込める武器にその属性を纏う事が出来るように作ってみました!それにも防犯のため所有者とその仲間以外の人は持つ事が出来ないようにしました!これから頑張ってくださいね!」

説明を聞いていたドーイさん達は固まっていた。数分後にやっと喋り出した。

「えっ……この水晶に込められてる魔力量がおかしいんだけど..え?……」
「ナギア君……武器作ったの?」

「はい!2週間前に盗賊団から手に入れた中に鍛冶道具があったので毎日作って練習してたんですよ~、作るの間に合って良かったです!」

「え?……あっ..うん!ありがとう!(2週間鍛冶を練習しただけで魔剣と同等の物を作れるなんて…)」

鍛冶の仕方などは家にあった鍛冶に関する本に少しだけ書いてあったので作ってくうちに応用して頑張っていた。
ナギアが鍛冶で素材にしていたのはオーガの角や地魔法で出した岩を上手く魔力で硬い物に変換した物、大量にある武器を加工したりした物を使っていた。岩を魔力で硬い物に変換した事でナギアは《物質変換》のスキルを取得した。


「最後にリアにも2週間よく頑張ったね!あげるものはあまり邪魔にならないようにブレスレットにしたよ。どうかな?」

ナギアはリルリアの髪の色に合わせる様にピンク色のブレスレットを渡した。

「あっ……ありがとう!!..大事にするね!…」

リルリアは嬉しくて泣いてしまったが、ナギアは修行がそんなに厳しかったのか!?と思ってしまって焦り始めた。

「あ..な、泣かないで…ごめんね!厳しく修行しちゃって……何でもリルリアの言うこと聞くから許して!」

「え?……何でも....?」

「うん!僕に出来ることなら何でも良いよ!」

ドールさん達は何故か僕達を見て二やついていた..何故笑っているんだ?..

「私ねまだ先の話なんだけど学校って言うところに行って色んな事を学びたいんだ..でね、ナギア君も一緒に行かない?」

学校か……まぁ、まだ先の話らしいしこの世界の知らない事を学ぶ機会が出来るよな~、リアも一緒なら良いかな。

「うん、良いよ!まずは調べてからね!」

「やった!..ありがとう!」

リルリアはとても喜んでくれた。
年齢的にも学校とかはまだ先の話だろうけど、それまで自分に出来る事はやっておかないとね!


ドーイさん達と別れ僕達は家に帰った..





======================
どうも!こんにちは

次の話は別の人視点です!

ナギアは見えないところでも
強くなっていきます。
しおりを挟む
感想 586

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

処理中です...