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第1章

3歳になりました!

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おはようでーす!今日も1日頑張りますか~

誕生日会は夕飯の時にやるらしいので
いつも通り部屋で修行をする。常に気配感知を発動しているため両親が来た時は本を読んでやり過ごしている。

3歳になるので新しく何を強化していくか考えながら部屋で過した。



夕飯の時間になりリビングに行くと

「「お誕生日おめでとう!!」」

お母さんとお父さんは拍手しながら祝の言葉をくれた。
机の上にはいつもより豪華な食事が並びプレゼントが入っているであろう箱が2つ置かれていた。
お父さんが2つの箱のうち細長い箱を持ち前に出てきた。

「お誕生日おめでとう!!!俺からはこれをプレゼントしよう!さっそく開けてみてくれ!」

お父さんに言われ開けてみると木の剣が入っていた。

「3歳になったしナギアは体力とかもつけないとな!!俺が剣を教えてやる!!!」

「ありがと!パパ!僕は絶対強くなって見せるからね!剣のご指導よろしくお願いします!」

「おう!!任せときな!!」

そう言うとお父さんは優しく頭を撫でてくれた。

「次は私ね!はい、誕生日おめでとう~私からのプレゼントよ~」

そう言って大きな正方形の箱を受け取り開けてみると
分厚い3つの本が出てきた。
本のタイトルは『基本属性魔法』と書いてあり
下級、中級、上級の3冊を貰った。

お母さんのプレゼントを知らなかったのかお父さんは目を見開いて驚いていた。
(あれ?お父さんがこの反応だとお母さんは僕がある程度魔法使えることがバレちゃってるのかな?..……よし!気にしないことにしよう!)

「お母さん!ありがとう!!」

「ふふふ、ナギアなら覚えられるわ~。もしわからない事があれば聞いてね?
これでも私は魔法メインの元Aランク冒険者だったのよ~」

どうよ!すごいでしょ~?と胸を張るお母さん
正直、冒険者の強さの基準がわからないため詳しくわからない。しかし、お母さんが胸を張って言うのだからAランクは凄い事なのだろう。

「へぇ~凄いのか~!わからないところはご指導の方よろしくお願いします!」

「えへへ~、まかせなさい!」

お母さんは息子に褒められたことで嬉しそうだった。

「そういえば、お父さんは今も冒険者なんだよね?ランクはいくつなの?」

「ぎくっ!……お父さんは今はBランクだよ..」

「何落ち込んでるのあなた?あなたは私と違って剣の技術があるじゃない!それにBランクも凄いことなのよ~」

お母さんは落ち込むお父さんを必死に慰めフォローしたことで少し復活した。

「お父さん!明日剣の稽古お願いしても良い?」

「おう!明日の朝やろう!俺の指導は厳しいぞ!!」

お父さんと剣の稽古を約束した事でいつものお父さんに戻った。
そして、豪華な夕飯を食べいつもの部屋に戻った。






ナギアがリビングを出ていったのを確認した2人は
椅子に座りお茶をしていた。

「ユリア、『基本属性魔法(下級)』の本はわかるんだが、何で中級と上級の本も渡したんだ?あれはまだナギアには早すぎる気がするのだが……」

セルベルがこう思ったこたは普通である。
なぜなら下級魔法なら3歳が覚えられたら凄いであろう..しかし、中級魔法は10歳くらいの子が覚えられたら凄いくらいなのだ。そして、更に上の上級魔法は20歳くらいで覚えられたら才能があると言われるくらい難しいと言えるのだ。これらの例えは全て魔法の素質がある前提だ。素質がない者だったら、いったい上級魔法を覚えるのに何十年かかるか想像が出来ない。

「ナギアはね、魔法はある程度使えてると思うのよ」

「え!?」

「ナギアが生まれて1週間くらいの時にミルクをあげていたら魔力の流れを感じたの、最初は偶然かと思っていたけどナギアの部屋に入ると本の位置が少し変わっていたりする時があったのよ。私は魔力の使われた痕跡がないかこっそり確認したら魔力の残りを感じることが出来たの。
ここ数年は魔力の痕跡が全く見つからないけど多分隠しているのだと思う…
ナギアは私達にバレないように修行してるんじゃないかと思ったから私はあの本をプレゼントしたのよ」

「なるほどな…明日俺が少しだけナギアの力を測ってみるよ」

「あまり無茶させないでね?ナギアは賢いから私達に心配させないために力を隠しているのかもしれないからね。」

「あぁ、わかってる。任せときな!」

(セルベルが変なことしなければ良いけど.……
)
ユリアは夫の言葉に不安を覚えながらもナギアの心配をするのだった。


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