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プロローグ

人生の終わり

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高校の入学式が終わり一ヶ月程たった。
これからこの学校で頑張っていくんだなと思っていた生徒達は学校生活に慣れてきた頃だ。

そんな中、
学校生活に早くも飽きていた少年がいた。

彼の名は、夜乃 凪(よるの なぎ)。

周りの友達からは
とても大人しい性格で
何が起きても冷静な人、
表情から喜怒哀楽が解らない人
と言われている。

それを聞いた本人曰く『 何処にでもいる普通の学生だよ 』と言っていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ふぅ、やっと学校終わったねー
これからゲーセンでも行かないか?」

学校の授業が終わりウキウキ気分の夜乃は入学式の時に仲良くなった友達の竹中に声をかけた。

竹中 晴哉(たけなかはるや)
クラスメイトの男友達でスポーツやゲームが好きで成績は普通ぐらいの人だ。
夜乃とゲーム絡みで仲良くなり、放課後や休みの日とかによく遊ぶのだ。

「ん?オケー
あのさ…双葉を誘ってもいいか?」

双葉とは竹中の好きな人である。

双葉 葵海(ふたばあおい)
同じクラスメイトでゲームやアニメなどが好きな子である。
クラスの中ではあまり目立たないが話しやすい人である。

夜乃は竹中と双葉をくっつけるために
竹中と遊ぶ時は双葉を誘って2人だけの時間を多くしたりして応援しているのだ。

「いいよー(ニヤニヤ
とりあえず3人で行くかーw」

「ありがとう!
..いつまでもニヤニヤするのやめろ..///」

こうして双葉を誘いゲーセンに向かうことにした。




「……でね!このアニメの主人公がカッコよくてね!……」

「そうなんだ!主人公も良いけど、このキャラもカッコ良かったよね!」

 双葉と竹中は最近始まったアクション系のアニメについて熱く語っていた。
夜乃は数メートル後ろで寂しそうな様子で歩いているように見えたが
『 竹中頑張れ!』と思っているため何とも思っていなかった。


横断歩道が青になり3人で渡っていると
パトカーのサイレンの音が近づくのに気がついた。
すると近くの曲がり角から車が飛び出し、こちらに向かってきた。

「(あーマジかよ…)」

警察に終われた車が
竹中と双葉に突っ込んできた。

逃げるのに間に合わないと判断したのか
竹中は双葉を守るように突っ込んで来る車を背に抱きしめた。しかし、これで双葉が助かっても竹中は死んでしまうかもしれない。
夜乃は死ぬ覚悟で双葉を抱きしめた竹中を勢いよく突き飛ばして言った…


「…幸せになれよ」
 

その瞬間、目の前がブラックアウトした……


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