【R18】逆さの砂時計

梅見月ふたよ

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本編

忘却のレチタティーヴォ Ⅲ

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 今更だけど、この書蔵館東方支部って、規模がかなり大きいのよね。

 庭園や倉庫を含めた敷地は街の四分の一を占めてるし。
 その敷地の大部分を埋めてる本館は、純白の外壁に無数のガラス窓とか、神話の世界を再現した彫刻とかを飾っていて、まるで白亜の宮殿みたい。
 人型の彫刻の大半が本を持ってるのは、目印とか看板代わりなのかなあ?
 公共施設ではあるんだけど、外門にも街にも案内掲示板とか全然無いし。
 もしそうだとしたら、すんごい贅沢な看板だよね。
 お金の注ぎ込み方が尋常じゃない。

 本館の内部は二層構造で、真ん中辺りが円状に高く吹き貫けてる。
 二階には壁と一体化した書棚、手すり付きの廊下、伸縮可能で持ち運びも便利なはしご、丈脚が長い床置き型の燭台くらいしかない。
 光源はその燭台と、なんと、主にガラス天井だ。

 いやー。最初の頃は、割れたら怖い……割れたら怖い……と思いながら、びくびく仕事してたよ。
 万が一天井が落ちてきたら、真下にある読書空間は言葉にできないほどの大惨事に!

 ぅああ、今でも考えるだけでゾクゾクするうーっ。
 スリルとかじゃないよ!
 絶対ホラーだよ!

 凄いよね、近代建築。
 考えた人も作った人も、肝の座り方が常軌を斜め遥か上に逸脱してる。
 本当、あんな大きなガラス、どうやって作って運んではめ込んだんだろ?
 どこかで何かの計算が、ほんのちょび~っと狂っただけで、自分も他人も天に召されちゃうような、ああいう仕事にだけは、仮に携われたとしても、絶対に携わりたくないと思う。
 いろんな意味で怖すぎるもん。
 その分、無事にやり遂げちゃった人達には、尊敬しかないわ!

 一階は、総合入り口の右手方向に受付があって。
 正面から左手方向には、主に読書用の机と椅子、手持ちも可能な卓上型の燭台と、柱や壁の間を埋めるように無数の本棚がズラリと整列。
 受付の後ろに回ると複合事務所が設置されていて、事務所内はお客様から見えないようになってる。

 その事務所の奥にある扉から狭い廊下へ出て、まっすぐに進んでいくと。
 私が勤めてる管理室への扉を右目に、正面は突き当たりの壁。
 この壁を壊せば倉庫に出るけど。
 普通に、管理室内の左側にある両開きの扉から、倉庫内へ突入できます。

 管理室への扉を開いて正面から見ると、まず私の椅子と机が、扉に対して背中を向ける形で置いてあるでしょ?
 で、問題があるのは、その奥。
 私の机の正面、人間の大人を一人挟んだくらいの距離に、廊下へと繋がる扉をガン見する室長の机と椅子があります。

 そう。
 恐ろしいことに、管理室に居る間は基本、室長と私で睨めっこ状態!
 何の罰なのか!
 まあ、室長は大体、足先を倉庫側に向けて天井を眺めてるんだけどね。

 右手側の壁は、棚がいーっぱい付いた書類入れ一つで埋まってる。
 光源は、室長の後ろにある、三枚並んだ縦長な長方形のガラス窓。

 私はそっち向きだから良いんだけどさ。
 上司殿は逆光になってるんだよね。
 手元とか、見辛くないのかな?

 あ、だからいつも倉庫側を見てるのか。
 机の配置を変え…………
 たら、倉庫への出入りとか、書類入れの棚を開くのに不便ですね、はい。
 ぐぬぅ。狭いが故の悩みよ。



「明日からしばらくの間、外出禁止」

 はい?

「自宅待機だ」

 ちょっと待って。
 出勤早々、何の宣告を受けているのかな? 私。

「自宅待機で外出禁止って、買い出しも禁止って話ですか?」
「買い出しは今日中に済ませておけ。荷物持ちが必要なら俺が付いて行く。差し当たって……一週間くらいか」

 い……っ!?
 長っ!

「あの……いったい何なのでしょうか? 急に帰りを送っていただいたり、今度は長期休暇って。一週間無職とか、さすがに生活に支障が出ますよ」
上層うえには掛け合っておいた。給料に障りは無い」

 わーい、楽してお給料だ。
 それはありがたい……じゃない。
 上層部に掛け合ったってことは、この休暇は室長が仕組んだんでしょ?
 どうして?

「まさか、職を切られる準備段階」

 昨日も怒らせちゃったみたいだし、居眠りなんかしてたから、ついに?

「違う。仕事に関しては気にしなくて良いから、一週間、家で自由気ままに過ごしていろ」

 無茶言わんでください、上司殿。

「納得できません。理由を説明してください!」

 家から持ってきた荷物を自分の机の上に置いて、室長の机に詰め寄る。

 部下のほうは、休暇を取る為に理由を逐一説明させられると言うのに。
 上司のほうは問答無用で休みを押し付けても良い、なんて。
 理不尽じゃないか!
 お休み自体は嬉しいけど、なんか裏がありそうで気持ち悪い!

「ステラ!!」
「っ!?」

 室長が椅子に座ったまま机をドンッと叩く。

 びっくりした。
 今までこんなこと、一度だってしなかったのに。
 今の、怒鳴られるような尋き方だった?

「……頼む。従ってくれ」

 頼む、とか言われても。
 どうしたらいいんだろ、これ。
 仕事の域を越えて干渉されるなんて、気分悪いんだけど。
 しかも、こんなやり方で。

 上司の権限で休暇中の外出まで制限するとか、どう考えても異常でしょ?
 公私混同じゃないの?
 私が職場に居ちゃいけない理由でもあるわけ?
 私が出歩いてるだけで問題があるって言うの?
 私は、そんなに目障り!?

「っ邪魔なら邪魔と! 率直に言ってくれたほうがまだマシなんですよ! 室長のバカ!!」

 あーったまキたーっ!!
 休みをくれるってんなら休んでやろうじゃないか!
 今日から一週間と一日、お望み通り目の前から消えてやるわよ!!

「ステラ!」
「現時点からお休みを頂きます。給料は無くて結構! 心配されなくても、ちゃんと自宅で大人しくしてますから、どうぞその間は、私の存在なんか、きれいさっぱりスッキリすぱーんと忘れていてください!」
「待て、家まで」
「送らなくて良いです! 室長は二人分のお仕事、頑張ってくださいね!」

 荷物を持って、管理室を出る。

 あーっ! いっそ辞職すれば良かった!
 こんなふうに厄介者扱いされるくらいなら、家を売って、実家に帰って、お父さんとお母さんにバカにされたほうがよっぽど良いわよ!
 それはそれで、絶望的な気分に陥りそうだけど!

「んひゃ!?」
「っと?」

 ああ、しまった。
 うつむいて歩いてたせいで、開館したばかりの総合入り口でまたお客様と激突してしまった。

 いかんいかん。
 ちょいと冷静になれ、私。
 ひっひっふーだ、ひっひっふー……良し。

「すみません、お客様。お怪我などはございませんか?」

 肩がぶつかった程度で怪我をする人間が居るとは思えないけど、一応ね。

「あー。全然?」

 おお……。今度は全身真っ黒な人だ。目だけは赤い。
 ううん。『赤』っていうよりは、『紅』かな?

 って、ここ、結構北寄りの地域なんだけど。
 コートを羽織ってるとはいえ、上半身裸で寒くないのか。


「離れろ、ステラ!」


 へ?

「室長 っ?」

 お、追いかけてきてたんですかーって……
 …………なして、私を背中に庇われてるんですかね?
 何事?

「お前……ルグレット?」

 黒い人が、ちょっと驚いた目で室長を見てる。
 あれ、知り合い?

「…………ベゼドラか」

 知り合いなのね。
 え、じゃあ、なんでそんなに怖い顔で睨んでるの?

「ふぅん? 実体持ちは初めてだな。どうやって解いた?」
「話すことなど何も無い。何の為に来たのかは知らないが、用事が済んだらとっとと街から出て行け!」
「言われるまでもないが、こっちにはこっちの事情があってな。この際だ。後でちょっと来い。その人間……」
「っ! 分かった、後で行く。彼女には手を出すな!」

 後ろ手に引き寄せられて、身動きがとれません。
 逃げるなって意味ですか?
 もう本当、何がどうなってるの?

「来い、ステラ」
「! だから、室長は仕事」
「来るんだ!」

 痛い!
 腕、痛いってば!
 引っ張らなくたって行きますよ!
 もう休むって決めたんだから!
 だけど、貴方までが職場を離れたら、他の部所に迷惑でしょうが!
 仕事人間のクセに……
 
 …………?

「離してください、室長。痛いです」

 私、頭に血が上ってて、忘れてた。
 上司殿は、筋金入りの仕事人間じゃないか。
 仕事に対しては、とことん厳しい人だ。
 そんな人が、部下に無駄な休暇を与える筈がない。

 理由は説明しないんじゃなくて、んじゃないの?
 私が邪魔とかじゃなくて、言いたくても言えないから『頼む』って……

「っ……、……すまない……」

 ほら。
 ちゃんと向き合う姿勢を見せれば、態度を軟化してくれるじゃない。
 離そうとはしないけど。
 力で無理矢理引きずるのは、やめてくれた。

「……説明はもういいです。けど、荷物の半分くらいは持ってくださいね。とにかく量が必要なんですから」

 足を止めて振り返った上司殿から、困っているような喜んでいるような、素敵な笑顔の洗礼を受けました。

 やめて。
 放射熱で融けるから、本当にやめてください。

「ありがとう」
「感謝されるようなこと、なんですか?」
「……どうかな」
「根拠がはっきりしてないと、反応に困りますねえ」

 仕事に関係してるとは思えないけど。
 まあ、なんだ。
 必要な休暇なんだな、きっと。
 そう思うしかない。

「あ、花屋さんと教会には寄らせてくださいね。一週間分置いてこなきゃ」
「ああ、もちろん」

 しかし、一週間か。
 改めて考えると、やっぱり長いなあ。
 どうやって過ごそう?



 一旦家に帰って、仕事用の荷物を置き。
 所持品の中では一番大きい買い物用の手提げ袋を持って、商店街に出た。
 露店が開くには早い時刻だけど、店舗型はちらほらと開き始めてる。

 一週間ともなると、干し物系の食材が重要になってくるかな。
 傷みやすい葉物野菜は、買っても良いけど、一日二日で使い切らなきゃ。
 後半は必然、肉料理が主体になっちゃうわー。
 なんて思いながら買い物を進めていたら、室長がいきなり手のひらほどの小さな白い紙袋を、ポイッと投げ渡してきた。

「やる。持ってろ」
「? あ、ありがとうございます?」

 なんだろ?
 休暇手当ての一種?
 持った感じは軽くて、微かにコロコロと音がする。
 丸っこいし、鈴か何かかな?

 とりあえず、服の胸ポケットに入れとこう。

「それで終わりか?」
「あ、はい。これだけあれば、多分」

 食材や生活用品を袋いっぱいに詰めて、よいしょと肩に担いだら。
 横から伸びてきた室長の手に奪い取られた。

「え……いえ、あの。この程度なら、自分で持ちますよ?」

 三袋も四袋もあったらお願いしたけど、一袋で収まっちゃったし。

「荷物持ちとして来たんだ。俺が持つ」

 むむー……それはなんか、申し訳ない気がするぞ?
 でも、せっかく持ってくれるって言ってるんだし。
 ここは、上司殿の顔を立てる意味も込めて、ご厚意に甘えるべきなのか?
 でもあれ、全部私のだしなあ……むーんんー……。

 いいや。
 投げた。

「ありがとうございます」

 お礼だけは言って、上司殿の隣をてくてく歩く。

 青空の下を誰かと一緒に歩くなんて、どれくらいぶりだろ。
 友達と買い物した記憶は無いし、上司殿とも夕暮れ時しか出歩かないし、昼休み明けの連行は数に含めません。
 一人暮らしの準備期間中、荷物運びを手伝ってくれたお兄ちゃんと一緒に商店街で外食した時以来かな?
 日中、職場以外で隣に誰かが居るって、変な感じー。



 人通りが増えてきた頃、旧教会に白百合を捧げ、人波に逆らい無事帰宅。

「ありがとうございました。お手数をかけてしまって、すみません」
「いや。一週間、何があっても、外には絶対出るなよ。いいな?」
「承知してます」

 その為に、大量の食材を買い込んできたんだから。
 片付けるのが地味に大変だ。

 家の前で職場へと引き返す上司殿を見送って、荷物を運び入れる。
 まずは昼食の仕度から始めますかねー!



 何事もなく、だらだらと自堕落に過ごして、あっという間に夕飯時。
 窓から見た空は、東が暗い青で、西が明るいオレンジ色。
 よくよく目を凝らすと、真ん中辺りで一番星が光ってる。

 休みってさ、前もって予定を組んでおけば有意義に楽しめるもんだけど、突然ドワーッと押し付けられても結構困るよね。
 逆に疲れるっていうか。
 休みなのに疲れるとは、なんちゅー贅沢な。

「こんばんは」
「? はーい?」

 突然、玄関扉をコンコンと叩かれた。

 来客?
 小走りでお出迎えに行くと、……んん~?
 なにゆえメアリ様が、我が家なんぞへおいでになられたのか?

 仕事上がりらしい私服姿のメアリ様は、目映い金色の巻き毛を揺らして、にっこりと微笑んだ。

「今朝、出勤してすぐお戻りになったご様子でしたので。体調が優れないのかと、心配になってお伺いさせていただきましたの。大丈夫かしら?」

 ありゃ。
 ひょっとして、お客様や上司殿とのやり取りも見られてたのかな?
 それは社会人として恥ずかしい上に、一週間後の女性陣の反応が怖い!

「えっと、はい。体のほうは全然なんともないです。すみません、わざわざおいでいただいてしまって」
「いいえ。お元気なら良かったですわ。こちらこそ突然押しかけてしまってごめんなさい。あ、そうそう。ステラさんにお渡ししたい物がありますの。少しだけお邪魔してもよろしいかしら?」

 え。
 今から家の中に入れろ、ってこと?

 どうしよう。
 一応新築だけど、相手は貴族のお嬢様なんだよねえ。
 立場ある貴族のお嬢様を、庶民の家なんかに上げて良いものなんか?
 でも、心配して家まで来てくれた人を追い返すのも、なんか失礼だよね。
 うぅーむ……仕方ない、か。

「どうぞ。狭い上に、散らかってますけど」

 片開きの扉を全開にして招き入れると、メアリ様はにっこりと目を細め、屋内へ三歩くらい足を進めた後、扉を閉めた私に振り返った。
 へ? と思った瞬間に私の視界を埋め尽くす、美女の妖艶な微笑。

 ち、近い!
 綺麗な顔が近い!

「本当に可愛い方ね、ステラさん」
「へ? か、わわわぁあっ!?」

 ま、待って!?
 何故に顔を寄せてくるんですか、メアリ様!?
 そこ、首! 首ですってば!
 耳の下辺りに息が掛かって、

「痛っ!?」

 なっ、なんっ……か、咬まれてる!?

 嘘!?
 なんで、どうして、メアリ様に首を咬まれてるの、私!?
 目の前がくらくらしてきたし、なに!?
 どういう状況なの、これえ!?

「……ねえ、ステラさん。一緒に来てくださらない? 私、貴女と行きたい場所があるんですの」
「っっ!」

 それはダメ!
 絶対にダメです!
 室長に氷漬けにされてしまいます!
 一週間後にしてください!!

 って、言いたいし、思ってるのに。

 どうして?
 私の手が、勝手に玄関扉を開いてる。
 足元がふわふわして、ふらふらと家の外に出ちゃう。
 扉を開けたまま、メアリ様に手を引かれて、離れていく。

 ちょっと待って!
 せめて、戸締りだけはさせて!
 盗人が入ったらイヤとか、外気で食料が傷みやすくなるとか。
 室長に知られたら冗談抜きで殺されちゃうんですけど私ーっ! とか。
 頭の中だけで、絶賛ぐるんぐるんしてます!

 そんな、楽しそうにくすくす笑われてますけどね、メアリ様?
 被害は全部、こっちに回ってくるんですってば!
 帰して!
 今すぐ家に帰してぇーッ!

 ……って、あれ? この道は……。

「ふふ。ね、ステラさん。貴女は毎日、ここに来ているのでしょう?」

 来てます、ね。ええ。
 小さい頃から毎日欠かさず、白百合を置いてってますよ?
 今日も、午前中に来てましたし。

 メアリ様に肩を抱かれつつ見つめる、旧教会の正面扉の前には。
 私が毎日捧げ続けた白百合が積み重なってる。

「それでもまだ、思い出しませんの?」

 メアリ様の瞳が仄暗く光った。

 思い出す?
 何を?

「この場所で野盗共に犯された、貴女自身を」

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