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美少女からのお誘いは、結局断れなかった
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突然のお誘い。
だが俺の場合、美少女からのお誘いは受けるべき…とはならなかった。
「せ、折角逃げてきたのにそんな事をしたら目立ってしまうので他の人はダメなのでしょうか?」
「今の所初接触した異世界人が貴方なの。どのみち魔王を何とかするために呼ばれたんでしょう? だったら一緒にいて手伝ってくれてもいいでしょう?」
「いや、あの俺、戦力外通告と言いますか戦闘には不向きな能力なんです」
「さっき一気に全員怪物を倒した人間が言うセリフとは思えないわ」
「あれは、俺の能力で作った魔法陣の絵でどうにかしただけです」
そう返すと、目の前のリセが変な顔になった。
「選択画面でそれに触れれば簡単に魔法が発動しないの? 私はそうだったわよ?」
「大多数の場合はそうなんですが、俺の場合、魔法を使う前に一回やらないといけない事があるんです」
「何で?」
「……運動系のゲームをやっていたので。その時間はこの世界では時間が止まっているのですが、その間俺は筋トレしないといけなくて」
「確か、異世界転移者は元の世界の娯楽? げーむなどの影響を受けやすい……筋トレのゲーム……まさか、本当に痩せると評判の?」
「あれです」
そう返すと納得してもらえたようだった。
俺としてはそのゲームを最近やっており、しかもこの世界で使えるほかのゲームの影響等を受けた魔法まで【全て】、筋トレをしないと発動しなくなっているのだ。
それこそ自動防御ですらも、筋トレをしないと……時間の止まったままの空間に放置されて筋トレをしてぜ~は~吐息を荒げた所で魔法発動である。
そういった疲れをとる魔法薬(ポーション)の類もあるが、栄養剤を飲みながら急いで提出の近い宿題を連続してやるようなもの……と考えると、後々何が起こっても嫌なので、俺は戦闘に向かないと判断された。
そもそも自動防御が怒るような危険な状態で体力を消耗するのが危険すぎる。
急いでその場から逃走しないといけないのに、疲れてしまうのはよろしくない。
さらに付け加えるなら俺がその時持っていた固有魔法(チート)自体が戦闘に明らかに向かあいものだった。
ただいまは別の使い方も出来るし、その能力が女神さまのお気に入りでもあったのだが。
それらの事情を話すとリセは、
「それでも戦力には変わりないわ。この子……この体の子も見捨てられないし、能力もあるけれど、それでも【もしも】がある。クレアだって強いけれど、それでも今のこの状況は危険。女神さま達の管轄下である異世界転移者との接点も欲しい。少しでも手を貸して欲しい。駄目かしら」
「それは……」
「他に協力してくれる人が出るまででもいいわ。私たち二人だけではあの程度ならどうにかなるけれど……この世界の知識によると魔王関連は異世界転移者の能力が【必須】なの」
「それは、まあ、知ってる……」
今まで全部異世界転移者の力を借りて魔王を倒しているらしい。
女神が直接倒せば楽な気も知れないが、色々と制約があるらしいと聞いている。
そこでリセが、
「短い間だけれどお願いできないかしら」
「……うちの女神さまに見つからない範囲であれば」
「ありがとう、助かったわ。私の自己紹介はしたからこれ以上何か話すことある?」
「そうだな~、とりあえず知っているその乙女ゲームと、リセが持っている固有魔法(チート)と、そちらのクレアについて教えてもらえないか」
「いいわよ。貴方……」
「リョウでいい」
「リョウね。それなら……すでに飛ばれているけれど、リセでいいわ。クレアも呼び捨てでいいわね」
それにクレアが頷く。
そして聞いた内容は、というと、
「私は乙女ゲーム【ゆりかごの海で】に出てくる悪役令嬢、リセ・ハートマインド……ゲーム内では固有魔法(チート)はあるんだけれど、今のこの体の主は【私】らしくて、私の固有魔法(チート)を言うわね。私の能力は、相手の能力の【書き換え】よ」
とリセが言ったのだった。
だが俺の場合、美少女からのお誘いは受けるべき…とはならなかった。
「せ、折角逃げてきたのにそんな事をしたら目立ってしまうので他の人はダメなのでしょうか?」
「今の所初接触した異世界人が貴方なの。どのみち魔王を何とかするために呼ばれたんでしょう? だったら一緒にいて手伝ってくれてもいいでしょう?」
「いや、あの俺、戦力外通告と言いますか戦闘には不向きな能力なんです」
「さっき一気に全員怪物を倒した人間が言うセリフとは思えないわ」
「あれは、俺の能力で作った魔法陣の絵でどうにかしただけです」
そう返すと、目の前のリセが変な顔になった。
「選択画面でそれに触れれば簡単に魔法が発動しないの? 私はそうだったわよ?」
「大多数の場合はそうなんですが、俺の場合、魔法を使う前に一回やらないといけない事があるんです」
「何で?」
「……運動系のゲームをやっていたので。その時間はこの世界では時間が止まっているのですが、その間俺は筋トレしないといけなくて」
「確か、異世界転移者は元の世界の娯楽? げーむなどの影響を受けやすい……筋トレのゲーム……まさか、本当に痩せると評判の?」
「あれです」
そう返すと納得してもらえたようだった。
俺としてはそのゲームを最近やっており、しかもこの世界で使えるほかのゲームの影響等を受けた魔法まで【全て】、筋トレをしないと発動しなくなっているのだ。
それこそ自動防御ですらも、筋トレをしないと……時間の止まったままの空間に放置されて筋トレをしてぜ~は~吐息を荒げた所で魔法発動である。
そういった疲れをとる魔法薬(ポーション)の類もあるが、栄養剤を飲みながら急いで提出の近い宿題を連続してやるようなもの……と考えると、後々何が起こっても嫌なので、俺は戦闘に向かないと判断された。
そもそも自動防御が怒るような危険な状態で体力を消耗するのが危険すぎる。
急いでその場から逃走しないといけないのに、疲れてしまうのはよろしくない。
さらに付け加えるなら俺がその時持っていた固有魔法(チート)自体が戦闘に明らかに向かあいものだった。
ただいまは別の使い方も出来るし、その能力が女神さまのお気に入りでもあったのだが。
それらの事情を話すとリセは、
「それでも戦力には変わりないわ。この子……この体の子も見捨てられないし、能力もあるけれど、それでも【もしも】がある。クレアだって強いけれど、それでも今のこの状況は危険。女神さま達の管轄下である異世界転移者との接点も欲しい。少しでも手を貸して欲しい。駄目かしら」
「それは……」
「他に協力してくれる人が出るまででもいいわ。私たち二人だけではあの程度ならどうにかなるけれど……この世界の知識によると魔王関連は異世界転移者の能力が【必須】なの」
「それは、まあ、知ってる……」
今まで全部異世界転移者の力を借りて魔王を倒しているらしい。
女神が直接倒せば楽な気も知れないが、色々と制約があるらしいと聞いている。
そこでリセが、
「短い間だけれどお願いできないかしら」
「……うちの女神さまに見つからない範囲であれば」
「ありがとう、助かったわ。私の自己紹介はしたからこれ以上何か話すことある?」
「そうだな~、とりあえず知っているその乙女ゲームと、リセが持っている固有魔法(チート)と、そちらのクレアについて教えてもらえないか」
「いいわよ。貴方……」
「リョウでいい」
「リョウね。それなら……すでに飛ばれているけれど、リセでいいわ。クレアも呼び捨てでいいわね」
それにクレアが頷く。
そして聞いた内容は、というと、
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とリセが言ったのだった。
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