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鈍感は罪
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「鶴川さん、なんかごめん…。」僕は理不尽なことで今、罪悪感を感じている。この罪悪感は例え理不尽なものであっても、許しを頂けない限りしぶとく残りそうだ。
「私、怒ってないよ。何で謝るの?」怒気を帯びた声で言われても…。
「なんでも、しますんで…。」何故か敬語になってしまった。
「じゃあ、付いてきてくれる?」鶴川さんは少し笑って、早歩きになった。
「ちょっと。」僕は急いで追いかけた。
後を付いていくと駅前に着いた。
「篠栗くん、ちょっと聞いていい?」前までの優しい喋り声になっていた。
「いいよ。」僕は唾を飲み込んだ。
「これから、隣の市まで行かない?」
「えっ?」僕は耳を疑った。「なんで?」
「嫌なら別に良いんだけど…。」そう言って鶴川さんは俯いた。
「いやいや、嫌な訳じゃないよ。むしろ、嬉しい。」僕は口を滑らしたようだ。
「嬉しい?」鶴川さんは聞き逃していなかった。
恥ずかしかったので頷くだけした。
「じゃあ、行こうか。」鶴川さんは詳しい理由を教えないまま改札へ向かった。
13時30分を駅の時計が指している。
まぁ、時間はあるし付いていこうかな。
13時40分発 F市行きの電車はあと少しで発車する。しかし、あまり乗客は乗っていなかった。
「人、少ないね。」僕は小声で言った。
「平日昼だからね。」鶴川さんも小声で返した。
そう言われれば、そうである。
「F市で降りるの?」
「いや、M市だよ。」
「M市に何かある?」僕はM市に少し偏見を持っていた。田舎で田んぼばかり。少ししか都会のような景色が見られない、などと悪い偏見だ。
「映画館。」
「映画館?」
「そう、見たい映画があるの。」それなら、駅すぐの映画館で見ればよかったのじゃないか?そう思った。
「何て映画?」僕はその感情を押し殺し、普通の質問をした。
「『鈍感は罪』って映画。」鶴川さんは平然と言った。しかし、僕からしたら「何だ、その映画は?」状態である。
「有名な映画なの?」
「ううん。全然。」鶴川さんは笑って言った。「ただ、見たいなと思って、今。」
「面白い?」最後に聞いた。
鶴川さんは「うん。」と微笑んだ。
電車が時間になり出発した。揺れる車内は出発してしばらく静寂に包まれた。向かいの窓に目をやると過ぎ去るいつもの街並み。
僕は不意に言った。「僕、実は好きな人いるんだ。」
向かい端のお婆さんが目だけでこっちを見た。少し声が大きかったか。
「誰?」鶴川さんは落ち着いた声で聞いた。
「それは言えない。」僕は即答。
「同じクラス?」鶴川さんはしつこく聞いてきた。
「うん。」
「特徴は?」
「えーっと。」僕は憧れの人の特徴を思い浮かべた。「優しい、頭良い、運動できる、可愛い、隣に居たい。」言ってて恥ずかしくなった。
窓の景色はもう知らない場所を映していた。
「へぇ。」鶴川さんはそれだけ言って向かいの窓を見た。
僕も同じように窓を見た。
流れる風景はスピードに乗る電車の中からは何なのかよく分からない。ただ、横に引き伸ばされた色が見えるだけだ。いつもとは違う場所へ連れていってくれるこの乗り物はまるでタイムマシンのようだ。
14時になった。僕たちはまだ電車に揺られている。窓の外はすでに田園風景となっていた。
「何時に到着するんだっけ?」僕は隣の鶴川さんに聞いた。
「14時半。」
「長いね。」
外の景色は瞬く間に移り変わっていても、車内の僕たちは変わらずいつも通りの時間を過ごしている。ずれが生じている。不思議な感覚だ。
「お腹すいてない?」鶴川さんは太ももに載せた鞄を開け、物色しはじめた。
「まぁ、珈琲しか飲んでないしね。」体を傾け鞄を覗いた。
「ちょっとぉ。」それに気付き鞄を横に隠した。
「いいじゃん。」僕は馴れ馴れしくこう言った。
「らしくないよ。」そう言ってまた太ももに載せる。
「おっ、チョコあるじゃん。これ良い?」
「いいよ。」
僕が貰ったのは板チョコのお菓子。あの炎天下を生き残ったチョコは全く溶けていなかった。どうやら、冷やしてたらしい。
「ちょっと食う?」そう言って、3ブロックばかりを折って渡した。
「ありがとう。」鶴川さんは両手で受け取り食べた。「おいしいね。」笑顔を見せてくれた。
14時半になる少し前、目的地 M市に到着した。
駅を出て、街並みを見た。想像通りの有り様。分かっていたが、少し驚いた。
そこから、徒歩3分。『ホープシアター』と看板がある建物の前に到着した。
「ここ?」
「うん。」
その建物は外観があまりにも古びている。失礼だが廃墟にしか見えない。
チケット売り場に着いた。
「二人分お願いします。」慣れた口調で鶴川さんは買った。
「お代は僕が。」そう言って財布を出した。
「ありがとう。二人で千円。」鶴川さんは僕の気性を理解したらしい。千円札を受付台に置いてチケットを二枚貰った。
スクリーンは一つしかないらしく、上映は一日に五回ほど。新規で来る人はあまりおらず、古参の老人が足繁く通っているらしい。
「どうやってこの映画館知ったの?」僕は上映室に向かう途中、鶴川さんに質問した。
「祖父によく連れられてたの。」僅かに口角を上げ答えた。
上映室の中は外観からは想像つかないほど綺麗にされていた。映画館らしい赤い椅子が横に20席、それが縦に10列ほど並べられていた。
僕たちは中央辺りの席を並んで座った。珍しく常連客はお見栄になっておらず、ガラガラだったからだ。
「今何時だっけ?」鶴川さんが聞いてきた。
時計を見る。「14時40分。」
「あと5分かぁ。」鶴川さんは肩をため息と共に下げた。
「待ちきれないの?」隣の鶴川さんを見た。
「うん。早く見てほしい。」そう言って顔を崩して笑った。色白の顔は日本人形のような端整とした美しさを持っていたが、笑った顔はフランス人形のような愛嬌をそこに付け加えた。
僕は熱くなる顔を鶴川さんから反らし、スクリーンを見た。「何て、名前の映画だったっけ?」
「『鈍感は罪』」
「ジャンルは?」
「う~ん、恋愛かなぁ?」鶴川さんは態とらしく言った。
「それじゃあ、僕たちにぴったりだね。」
「うん。」
しばらくして上映が始まった。
『鈍感は罪』という映画は何十年も前に作られた白黒の恋愛映画だった。
学生である主人公の征夫はヒロインで同じクラスの美香に恋心を寄せていた。しかし、彼女はクラスのマドンナだったので「敵が多すぎる。」と、その思いを諦めようとしていた。一方、美香は征夫に対して猛烈な好意を抱いていた。
あるとき美香は、征夫を帰りに誘う。
そこから美香が征夫に好意をちらつかせるが、マドンナである美香が自分を好いているはずがないと征夫はその行動を無視する。
そして、なんやかんやあってハッピーエンドを迎える。と言った内容だ。
中々、面白かった。演者の演技力もそうだが、コメディ要素も少なからず盛り込まれており、見てて飽きなかった。
上映が終わると「どうだった?」と聞かれた。
「面白かったよ。」僕は笑って答えた。
「でしょ。」鶴川さんも笑う。
とても幸せな時間だった。
映画館を出て、時計を見ると16時半を過ぎていた。
「かなり時間経ったね。」
「そうだね。そういえば、ご飯食べてなかったよね?」鶴川さんは思い出したように言った。
あぁ、そうだ。何だかんだ忘れていた。食欲を忘れるとはどういうことだ?生理的欲求に勝るものがあったというのか?僕は不思議でならなかったが、何となくその謎の原因を分かっていた。
「そうだね。食いに行こうか。」そう言って二人、駅の方へ向かった。駅の方にはファミレスがあると思ったからだ。
午後4時の昼食とはどんなものだろう。こんなことは初めてだ。
食事処に選んだのはうどん屋さん。ツルッとパパッと食べ終えれそうだったからだ。
僕はざるうどん、鶴川さんはきつねうどんを注文した。お互いに好きなものを選んだ。
先に届いたのはきつねうどんだった。
「篠栗くんのが来るまで待つよ。」鶴川さんはそう言って机の端に置いてある割り箸も取らずただ待っていた。
「なんかごめん。」僕はその行動を甘んじて受け入れていた。
すぐにざるうどんも届いた。
「じゃあ、食べよっか。」鶴川さんは割り箸を取り、湯気立つ麺に息を吹きかけた。きつねうどんの甘い臭いが僕の鼻に入ってきた。
「私、怒ってないよ。何で謝るの?」怒気を帯びた声で言われても…。
「なんでも、しますんで…。」何故か敬語になってしまった。
「じゃあ、付いてきてくれる?」鶴川さんは少し笑って、早歩きになった。
「ちょっと。」僕は急いで追いかけた。
後を付いていくと駅前に着いた。
「篠栗くん、ちょっと聞いていい?」前までの優しい喋り声になっていた。
「いいよ。」僕は唾を飲み込んだ。
「これから、隣の市まで行かない?」
「えっ?」僕は耳を疑った。「なんで?」
「嫌なら別に良いんだけど…。」そう言って鶴川さんは俯いた。
「いやいや、嫌な訳じゃないよ。むしろ、嬉しい。」僕は口を滑らしたようだ。
「嬉しい?」鶴川さんは聞き逃していなかった。
恥ずかしかったので頷くだけした。
「じゃあ、行こうか。」鶴川さんは詳しい理由を教えないまま改札へ向かった。
13時30分を駅の時計が指している。
まぁ、時間はあるし付いていこうかな。
13時40分発 F市行きの電車はあと少しで発車する。しかし、あまり乗客は乗っていなかった。
「人、少ないね。」僕は小声で言った。
「平日昼だからね。」鶴川さんも小声で返した。
そう言われれば、そうである。
「F市で降りるの?」
「いや、M市だよ。」
「M市に何かある?」僕はM市に少し偏見を持っていた。田舎で田んぼばかり。少ししか都会のような景色が見られない、などと悪い偏見だ。
「映画館。」
「映画館?」
「そう、見たい映画があるの。」それなら、駅すぐの映画館で見ればよかったのじゃないか?そう思った。
「何て映画?」僕はその感情を押し殺し、普通の質問をした。
「『鈍感は罪』って映画。」鶴川さんは平然と言った。しかし、僕からしたら「何だ、その映画は?」状態である。
「有名な映画なの?」
「ううん。全然。」鶴川さんは笑って言った。「ただ、見たいなと思って、今。」
「面白い?」最後に聞いた。
鶴川さんは「うん。」と微笑んだ。
電車が時間になり出発した。揺れる車内は出発してしばらく静寂に包まれた。向かいの窓に目をやると過ぎ去るいつもの街並み。
僕は不意に言った。「僕、実は好きな人いるんだ。」
向かい端のお婆さんが目だけでこっちを見た。少し声が大きかったか。
「誰?」鶴川さんは落ち着いた声で聞いた。
「それは言えない。」僕は即答。
「同じクラス?」鶴川さんはしつこく聞いてきた。
「うん。」
「特徴は?」
「えーっと。」僕は憧れの人の特徴を思い浮かべた。「優しい、頭良い、運動できる、可愛い、隣に居たい。」言ってて恥ずかしくなった。
窓の景色はもう知らない場所を映していた。
「へぇ。」鶴川さんはそれだけ言って向かいの窓を見た。
僕も同じように窓を見た。
流れる風景はスピードに乗る電車の中からは何なのかよく分からない。ただ、横に引き伸ばされた色が見えるだけだ。いつもとは違う場所へ連れていってくれるこの乗り物はまるでタイムマシンのようだ。
14時になった。僕たちはまだ電車に揺られている。窓の外はすでに田園風景となっていた。
「何時に到着するんだっけ?」僕は隣の鶴川さんに聞いた。
「14時半。」
「長いね。」
外の景色は瞬く間に移り変わっていても、車内の僕たちは変わらずいつも通りの時間を過ごしている。ずれが生じている。不思議な感覚だ。
「お腹すいてない?」鶴川さんは太ももに載せた鞄を開け、物色しはじめた。
「まぁ、珈琲しか飲んでないしね。」体を傾け鞄を覗いた。
「ちょっとぉ。」それに気付き鞄を横に隠した。
「いいじゃん。」僕は馴れ馴れしくこう言った。
「らしくないよ。」そう言ってまた太ももに載せる。
「おっ、チョコあるじゃん。これ良い?」
「いいよ。」
僕が貰ったのは板チョコのお菓子。あの炎天下を生き残ったチョコは全く溶けていなかった。どうやら、冷やしてたらしい。
「ちょっと食う?」そう言って、3ブロックばかりを折って渡した。
「ありがとう。」鶴川さんは両手で受け取り食べた。「おいしいね。」笑顔を見せてくれた。
14時半になる少し前、目的地 M市に到着した。
駅を出て、街並みを見た。想像通りの有り様。分かっていたが、少し驚いた。
そこから、徒歩3分。『ホープシアター』と看板がある建物の前に到着した。
「ここ?」
「うん。」
その建物は外観があまりにも古びている。失礼だが廃墟にしか見えない。
チケット売り場に着いた。
「二人分お願いします。」慣れた口調で鶴川さんは買った。
「お代は僕が。」そう言って財布を出した。
「ありがとう。二人で千円。」鶴川さんは僕の気性を理解したらしい。千円札を受付台に置いてチケットを二枚貰った。
スクリーンは一つしかないらしく、上映は一日に五回ほど。新規で来る人はあまりおらず、古参の老人が足繁く通っているらしい。
「どうやってこの映画館知ったの?」僕は上映室に向かう途中、鶴川さんに質問した。
「祖父によく連れられてたの。」僅かに口角を上げ答えた。
上映室の中は外観からは想像つかないほど綺麗にされていた。映画館らしい赤い椅子が横に20席、それが縦に10列ほど並べられていた。
僕たちは中央辺りの席を並んで座った。珍しく常連客はお見栄になっておらず、ガラガラだったからだ。
「今何時だっけ?」鶴川さんが聞いてきた。
時計を見る。「14時40分。」
「あと5分かぁ。」鶴川さんは肩をため息と共に下げた。
「待ちきれないの?」隣の鶴川さんを見た。
「うん。早く見てほしい。」そう言って顔を崩して笑った。色白の顔は日本人形のような端整とした美しさを持っていたが、笑った顔はフランス人形のような愛嬌をそこに付け加えた。
僕は熱くなる顔を鶴川さんから反らし、スクリーンを見た。「何て、名前の映画だったっけ?」
「『鈍感は罪』」
「ジャンルは?」
「う~ん、恋愛かなぁ?」鶴川さんは態とらしく言った。
「それじゃあ、僕たちにぴったりだね。」
「うん。」
しばらくして上映が始まった。
『鈍感は罪』という映画は何十年も前に作られた白黒の恋愛映画だった。
学生である主人公の征夫はヒロインで同じクラスの美香に恋心を寄せていた。しかし、彼女はクラスのマドンナだったので「敵が多すぎる。」と、その思いを諦めようとしていた。一方、美香は征夫に対して猛烈な好意を抱いていた。
あるとき美香は、征夫を帰りに誘う。
そこから美香が征夫に好意をちらつかせるが、マドンナである美香が自分を好いているはずがないと征夫はその行動を無視する。
そして、なんやかんやあってハッピーエンドを迎える。と言った内容だ。
中々、面白かった。演者の演技力もそうだが、コメディ要素も少なからず盛り込まれており、見てて飽きなかった。
上映が終わると「どうだった?」と聞かれた。
「面白かったよ。」僕は笑って答えた。
「でしょ。」鶴川さんも笑う。
とても幸せな時間だった。
映画館を出て、時計を見ると16時半を過ぎていた。
「かなり時間経ったね。」
「そうだね。そういえば、ご飯食べてなかったよね?」鶴川さんは思い出したように言った。
あぁ、そうだ。何だかんだ忘れていた。食欲を忘れるとはどういうことだ?生理的欲求に勝るものがあったというのか?僕は不思議でならなかったが、何となくその謎の原因を分かっていた。
「そうだね。食いに行こうか。」そう言って二人、駅の方へ向かった。駅の方にはファミレスがあると思ったからだ。
午後4時の昼食とはどんなものだろう。こんなことは初めてだ。
食事処に選んだのはうどん屋さん。ツルッとパパッと食べ終えれそうだったからだ。
僕はざるうどん、鶴川さんはきつねうどんを注文した。お互いに好きなものを選んだ。
先に届いたのはきつねうどんだった。
「篠栗くんのが来るまで待つよ。」鶴川さんはそう言って机の端に置いてある割り箸も取らずただ待っていた。
「なんかごめん。」僕はその行動を甘んじて受け入れていた。
すぐにざるうどんも届いた。
「じゃあ、食べよっか。」鶴川さんは割り箸を取り、湯気立つ麺に息を吹きかけた。きつねうどんの甘い臭いが僕の鼻に入ってきた。
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