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パーティーの準備!

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屋敷に戻った僕は皆を集めて指示を出していた。

「料理班はさっそくパーティーに出す料理を瞬達の方は領民全員を招待して」

「「「わかった!(かしこまりました)」」」

「ハレクここの領民って何人いるの?」

「確か、1000人程度だったはず」

「少なくない?」

「前の公爵がやらかしたんだ」

「何したんだよ…いやでも全員は少しキツいか?まあいいや。残りの人達は宮川と阪本の指示に従ってくれ。さあ、残り5時間だ!急げ!」

「「「了解!!!」」」

「じゃあとりあえず僕は食料を渡して会場のセッティングをしてから父さん達を招待するよ」

「では俺は神様達を呼んでこようか」

「え?行けるの龍清?」

「行けるぞ?」

「じゃあ頼むよ」

「おう、任せろ『次元転移』」

「じゃあとりあえず食材を出しに行こうかな」

僕は厨房へと向かった。

厨房

「食料はここに出して」

そう言って料理長になった明莉さんは厨房のテーブルを指さした。

「わかった『創造』!」

野菜、果物、肉、魚、調味料などなど…

「ありがと。皆やるよ!」

「「「おーー!!」」」

「じゃあ次は会場だな」


会場班

「ほい『創造』!」

一気に飾り付けからテーブルなどのセッティングを終わらす。
ちなみに場所は屋敷前の広い土地だ。ここなら問題はない。

「チートだな」

「じゃあ勇夜は地道にやるか?」

「それは勘弁だ」

「だろ?じゃあ僕は父さん達を招待して来るよ」

「はいよ」

「『転移』」

「では私も父上を誘ってこよう『転移』」

ハレクは転移でその場を去った。

「…なあ、ハレク王子っていつの間に転移できるようになったか誰か知ってるか?」

宮川の疑問にその場の全員が首を横に振った。


招待班

「全員準備はできたか?」

「できてるよ~」

黒田日菜くろだひなが答えた。

「よし、真月は晴翔を頼む」

「わかった」

「では行くぞ」

そしてその場にいたはずの9人はいなくなった。


ハルトside

「ただいま~」

「ん?おお、おかえり」

僕が転移すると出迎えてくれたのはアルガ兄さんだ。

「父さん達はいる?」

「いるぞ。呼んでこようか?」

「うん。お願いするよ」

「わかった。少し待ってろ」

アルガ兄さんは屋敷の奥へと消えていった。

それから7分後

「おお!ハルト帰ってきたのか!」

「ただいま父さん」

「おかえりなさいハルト」

「ただいま母さん。あれ?ギオン兄さんは?」

「ただいま戻った」

ギオン兄さんの居場所を聞こうとした瞬間に玄関が開き兄さんが帰ってきた。

「おお、ハルト帰ってたのか」

「ただいま」

「それで、なんでわざわざ帰ってきたんだ?なんかあるんだろ?」

「相変わらず察しがいいねギオン兄さんは。今日うちの屋敷でパーティーするからそれの招待だよ」

「なるほどな。どうする父さん?」

「そりゃあ、行くしかないだろう」

「わかった。じゃあ今から行く?」

「いや、準備をするから後から馬車で行く」

「じゃあまた後でね『転移』」

僕は要件を伝え終わるとすぐに屋敷に戻った。

「忙しそうだな。ハルトは」

「でも、楽しそうでしたよ」

「そうだな。よし、アルガ、ギオンさっさと準備していくぞ!」

「「わかった」」


屋敷・エントランスホール

「ただいま~」

「おかえり」

「うお?!真月さんどうしてここに?」

「瞬くんから頼まれたの」

「なるほど。そういえばハレクは?」

「王子様なら陛下を連れて来るって言ってたよ」

「陛下って来るのかな?まあいいや。暇だし他の人は?」

「宮川くんなら戻ってきたと同時に外に行ったよ」

「ただいま」

真月さんがそう言ったとほぼ同時に玄関から宮川と五大魔導師のメンバーが入ってきた。

「何していたんだ?」

「ん?今年の花火をまだ見ていないからそれ専用の設置型魔法を作って仕掛けてた」

「なるほど。そういえば僕が見るのは10年振りだな…つか、サラッと凄いことするよな」

「まあな」

「それで神様達の方は?」

「あとから来るってさ」

「了解。じゃあ暇だし厨房でも見に行こうか」

「そうだな」

僕達は厨房に行くことにした。

「そういえばハレク王子が転移を使っていたがお前教えたのか?」

「は?マジで?」

「戻ったぞ。父上は後で行くから迎えに来てくれとの事だ…がどうした?」

俺達が話をしているとハレクがどこからともなく現れた。

「ハレクいつの間に転移できるようになったの?」

「ん?ああ、これか?そんなもの何度も見たらさすがに覚えるぞ。元々魔力の最大値は高い方だからな」

「そういうものなのか?」

「そういうものだ」

僕は渋々納得し、帰ってきたハレクを連れ厨房に向かった。


厨房

「「「なにこれ?」」」

厨房に入った瞬間の僕らの第一声がこれ。
何故かって?そりゃあ、皿や食材、道具が空中を飛び交ってるんだぜ?なんなら浮いてるのもあるし

「どうしてこうなってるの友夜?」

とりあえず近くで棚にある皿を整理していた友夜に聞くことにした。

「ああこれ?これは料理長明莉が効率を上げなければってなってじゃあ行動を最小限に抑えればいいんじゃないか?ってなった結果だよ。ちなみに今のところ僕らはその場からあまり動いてないよ」

「井上盛り付け皿出して!」

「分かった!」

そう言って友夜は棚から1枚の盛り付け用の皿を出したかと思うと、松本さんに向けて投げた。え?投げた?

「ナイスパス!」

「「「……。」」」

「まあこんな感じだよ」

「なんというかお前の料理人は凄いな…うちもこんな感じだったら早いだろうに…」

「ハレク他の人に求めちゃダメだ。これは常識がぶっ飛んでいるだけだから」

「その通りだ。ハレク王子。うちと比べたら比較対象にならないぜ」

ハレクの言葉に僕と龍清が意見する。

「そういえば晴翔達は何しに来たの?」

盛り付けをしながら松本さんが問いかけてきた。

「なにか手伝えることは無いかなって思ったんだけど…」

「なるほどね。じゃあ食材追加しといて。さっきのじゃ足りないの」

「わかった『創造』!」

「助かるよ!」

「じゃあ僕はそろそろ王様を迎えに行ってくるよ」

「じゃあ私もついていくよ」

「わかった『転移』」

僕は真月さんを連れ転移した。

王城

「おお、来たかハルトよ。それでそちらは?」

「真月零と言います。執事の代理人をしております」

「なるほどな。堅くしなくていいぞ。楽にしてくれ」

「わ、わかりました」

さすがに王様に向けて楽にするのは無理な相談だったらしい。

「…では、行きましょう陛下」

「うむ。頼む」

「『転移』」


屋敷エントランスホール

「ただいま~。連れてきたよ」

「お帰り~ハルト~」

「セル様。ということは」

僕は周りを見渡してみたするともう1人の中学生くらいの人がいた。

「お邪魔してるよー!」

「ようこそアヴァン様」

「アヴァンでいいよー」

「じゃあそうするよ。それで他の神様は?」

「もう少しで来るよーって言ったら来たね」

アヴァンが言い終わったと同時にわざわざ玄関から神様たちが入ってきた。普通に入ってくるんだね

「お前速過ぎないかアヴァン?」

「そんなことないよギルク」

「そうですよ脳筋」

「な?!お前より俺の方がチェスとか強いじゃねぇか!」

「なんですって!たかが1000戦中561勝しただけじゃない!」

いや、普通に勝ってるじゃん。

「2人ともそこら辺にしておきなさい」

「あ、創造神様も来たのですね」

「大抵は暇じゃからな」

「な、なるほど」

「ところで後ろの人が止まっておるが大丈夫かの?」

ん?なんかデジャヴ

そんなことを思いつつ振り返ってみると

「え?!陛下?!」

ハレクは前ので耐性が着いたのか平然としているが王様はそんなこともなく止まっていた。

「はっ!ハルトよ…その方たちは?」

「ん~神様です」

「そうか…もう、ハルトが何をしても驚かんぞ。というかハレクから話は聞いてはいたからの」

「なるほど」

「ハルト来たぞ!」

ちょうど父さん達も到着した。

「いらっしゃい父さん。じゃあそろそろ始めようかな」

「それはいいんだがあの方々はどなただハルト?」

「神様たちだよアルガ兄さん」

「お、おう…そんな簡単に答えるのか…」

「それにしてもあまり驚かないんだね兄さんたちは」

「「そりゃハルトだからな」」

「それで納得する普通?」

そんなことを喋って10分後

「晴翔、領民全員集まりました」

「私達も料理できたよ!」

「わかった!じゃあちょうどいいし始めようか!」

そして僕らは外へ出た。
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