9 / 20
試験当日
しおりを挟む「皆さん試験当日だ!準備はいいか!!」
「「「「おーー!!」」」
「何なのこれ…」
おっと、1人だけ違う奴がいるぞ。瞬が違うテンションのやつに近づいていき
「姉さんそういうことは気にしないで乗るのが1番です」
「いやそれは違うと思うわ…というか瞬キャラ変わりすぎじゃない?」
僕もそう思う。
「じゃあ行くぞ!『転移』!」
学園正門前
試験の説明をすると、会場は第1から第3まであり僕らの会場は第三でそこで筆記試験をする。時間は180分の休憩無し。
(え?休憩無し?やばくね?まあいいや)
科目は歴史と魔法学で1番時間がかかるのは魔法学の方らしい。戦術などの内容も出るらしい。魔法学関係あるのこれ?ちなみに受験者人数は10000人程度とハレクが言っていた。
筆記試験の後は実技だ。これはまあ試験監督と戦うだけらしいから別にいいな。
「よし、行くぞ!」
筆記試験
「試験時間は180分です。では始めてください」
(やるか。…簡単だな)
やり始めた直後に僕はそう感じた。多分龍清達も同じこと思っているんだろうな~
そして何事も起こることなく180分が過ぎていった。
「終了です」
試験監督が用紙を回収した。
「では、次は実技試験なので会場の裏手にある広場に移動してください」
試験監督が去っていくと、龍清が近づいてきた。
「よ、お前あれ何分で終わった?」
「15分だよ。そっちは?」
「20分程度だな。簡単すぎないか?」
「神様に仕込まれたらそりゃそうだよ」
「確かにな」
周りも同じ感じのことを話していた。
「豪!お前は何分で終わった?」
「俺は30分だ!阪本はどうだ?」
「40分。途中から引っ掛けかと思って慎重にやってたからな」
「確かにな。あれは簡単すぎる」
「そうだな」
「「はははははは」」
「勇夜、広場に行くよ!」
「わかったから引っ張らないで明莉」
(ん?なんだ?もしかして松本さんと阪本って付き合っているのか?)
「ああ、そうだ。言い忘れてたが阪本と松本は付き合ってるぞ」
そんなことを考えてると龍清がそう言ってきた
「ま?」
「本気と書いてマジ」
「…祝うか終わったら。他の料理人達に気づかれないように伝えといてくれ瞬」
「分かりました」
「うお?!いたのか」
「呼ばれたので今来たのです」
「そ、そうか」
「じゃあ僕らも行こうか」
実技試験
「では、実技試験は50メートル先にある的に魔法を当ててください。尚、本会場にいるハルト様御一行は試験を合格にしますのでパスしてください。お願いします!」
「「「「なんで?!」」」
「そりゃそうだろう。父上が先に話をつけているからな」
「なんで陛下が?」
「父上いわく、「そなたらが魔法を放つと学院が消滅するのだ!」って言うことらしい」
「ちゃんと加減できるっての」
「万が一だ。いいな?間違っても放つなよ?」
「「「わかった(分かりました)」」」
「ただ、最後の実技試験はやっていいらしい。ただし結界を張ってくれるならと言っていた」
「「「よしゃーー!!」」」
「うお?!」
そして最後の試験になった。
「この試験は実戦です。この場にいる受験生全員舞台に上がってください」
(なるほど、バトルロワイヤルみたいな感じか)
「ルールを説明します。魔法や剣などの攻撃手段は慣れているもので構いません。場外に落とした場合と戦闘不能状態になったものはそこで試験終了です」
試験監督の説明が終わり受験生の全員が舞台に上がった。
「よし、頼むよ」
「「「分かった(りました)『神級結界』」」」
僕は五大魔導師の役職を与えた5人に結界を頼んだ。ちなみにその5名の名前は龍清、神崎龍斗、北条琉生の姉の北条夏紀さん、森玲音さん、燈花楓さんの妹の燈花椿さんだ。
「では始めてください」
その合図と共に受験生が僕を襲ってきた。
「マジか!?」
僕が1番弱いように見えたのだろう。見た目は10歳だからね
「でもね!『剣の理・飛光斬』」
阪本が前に使っていた技を真似して抜刀時に光の斬撃を前方にうち放つ。
「「「うわーーーー?!!!」」」
「まだまだ!『剣の追憶・断界』!」
ありえない速度で剣を振ると世界が切れたような錯覚を引き起こした。
「な、なんだアイツ」
「やばい。皆協力するぞ!」
(ふむふむ。それが一番だろうね。僕一人なら)
「よろしく龍清!」
「わかったよ『終焉を招く星』」
龍清が魔法を唱えると空からデカい星が落ちてきた。
「ねえ、龍清」
「ん?なんだ?」
「加減は?」
「え?知らね」
は?
「瞬!」
「わかりました。『黒刃絶断』」
執事の服を着た瞬が星に向かって跳ぶとどこから出したか分からない剣で星を目にも止まらぬ速さで粉々になるまで斬った。
「さすがだな。自信を無くすが…」
「あははは…」
「そう言えばいつの間に執事服なんて作ったんだ?」
「筆記試験が始まる前に頼まれたんだよ。別に何も付与してないけどね」
「なるまどな」
「さて、とりあえず皆場外に落とそうか『暴風の領域』」
僕が魔法を使って瞬間嵐のような暴風が舞台上に吹き荒れた。
「「「ぎゃーーあー!!!」」」
(絶叫のバリエーション結構あるな)
「それで今たっているのは…僕らだけか」
「そうみたいだな」
他の受験生は全員飛ばされたみたいだ。
「じゃあ、本気で相手するから。全員で来て」
「俺達30名を相手するのか?」
「そうだよ」
「…ならやってやろうぜ皆!行くぞ!」
「「「おーーー!!!!」」」
「『剣の追憶・顕現武器召喚』来い真滅剣!」
そうして顕れたのは過去の剣聖が使っていたらしい黒い剣
「やばそうだな」
「私がいきましょう『黒刃絶死線』」
「いや、さすがに掠っただけでも明らかに死にそうな剣なんですけど?!『真滅剣解放』」
一気に近づいてくる瞬に少し焦りながらも剣の制限を解除すると黒い刃に赤い脈が浮かび上がってきた。
「『剣の理・一閃』」
キンッ!
僕はその剣で何とか瞬の斬撃を防いだ。
「凄いですね」
「「「『獄炎爆裂』」
「『真滅剣吸収』」
「「「…?!」」」
僕の剣が魔法を行使するための魔力を吸収し、五大魔導師の魔法がキャンセルされた。
「さて、終わらそうかな『剣の追憶・断か』」
「ストープ!!!!終わってください!」
僕が最後に剣を振ろうとした瞬間に試験監督が静止してきた。
「ありゃ、まあ仕方ないね」
僕達は武器を納めた。
「今回の試験は終了しました。結果は後日発表しますので気を付けて帰ってください」
学園正門前
「よし、皆帰ろうか!今夜はパーティーだ!料理班忙しくなるよ!」
「「「はい!」」」
「あと、領民も招待するから。瞬達もよろしく」
「「「分かりました」」」
「じゃあ『転移』!」
僕らは学園を後にした。
1
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
鬼神転生記~勇者として異世界転移したのに、呆気なく死にました。~
月見酒
ファンタジー
高校に入ってから距離を置いていた幼馴染4人と3年ぶりに下校することになった主人公、朝霧和也たち5人は、突然異世界へと転移してしまった。
目が覚め、目の前に立つ王女が泣きながら頼み込んできた。
「どうか、この世界を救ってください、勇者様!」
突然のことに混乱するなか、正義感の強い和也の幼馴染4人は勇者として魔王を倒すことに。
和也も言い返せないまま、勇者として頑張ることに。
訓練でゴブリン討伐していた勇者たちだったがアクシデントが起き幼馴染をかばった和也は命を落としてしまう。
「俺の人生も……これで終わり……か。せめて……エルフとダークエルフに会ってみたかったな……」
だが気がつけば、和也は転生していた。元いた世界で大人気だったゲームのアバターの姿で!?
================================================
一巻発売中です。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる