3 / 20
貴族になった
しおりを挟む
あれからさらに5年の月日が流れた。
その日、僕は特にやることがなかったので魔物がいる近く森に行った。
「ここら辺なら魔物もいそうだな『探索』」
探索とは半径百から二百メートルの範囲で魔力を探すことのできる魔法なのだが、加護のせいか僕は半径約三キロの範囲を探すことができた。
(おっかなり近くに六匹くらい固まっているな。この反応はウルフか。よし『挑発』)
魔法を発動すると魔物がこちらに向かってきた。
「よし成功したみたいだな」
僕は創造で剣をつくりだし近づいてきた魔物に斬撃を放った。
その瞬間、斬撃が飛び十メートル正面にあった木をなぎ倒してしまった。
「あっ」
しばらくの間僕は固まった。
「…直すか」
このままにしとくと後でめんどくさくなりそうだと思った僕は魔法を使い一分たらずで倒れた木を直した。
「よし気をと取り直して『探索《サーチ》』」
(うん?なんか二キロぐらい先に多くの魔力反応があるな。
えっと数は…百⁉︎それとは別に人の魔力が多数あるぞ)
「急ぐか」
僕は風魔法を使い猛スピードで空を飛んだ。
空を飛び始めてから一分たたずに戦場についた。
そこには豪華な飾りの馬車がありその周りを十数人の騎士がギリギリ魔物の群勢から守っていた。
僕はそこに着地した。
「加勢します」
「どっから来た!?いやそれよりも子供が手を出すな」
「大丈夫です」
そう言い僕は光魔法を起動した。
『神の裁き《ジャッチメント》』
その瞬間、空から光の柱が魔物がいるところに降りてきた。その光をまともにくらったやつは跡形もなく消え去り、当たらなくとも光が発する熱で半分くらいの魔物が絶命した。
それに驚いたのか見ていた騎士が少しの間固まっていた。
「あいにく加減するのはめんどくさいから本気でいくぞ」
僕は剣を手に取り魔物の群れに突っ込んだ。
「は!?おい!俺達もあの子供に続くぞ!」
「「「おー!」」」
そこからは魔物を斬ったり魔法で焼いたりなどして倒していった。
「ふぅ終わった」
魔物を倒し終わった後、僕は近くにあった戦闘の時に巻き込んで倒れた木に座って少し休んでいた。
すると馬車に乗っていたと思われる同い年ぐらいの豪華な衣装を着た男の子が二人の騎士を連れてこちらに向かって来た。
「この度は危ないところを助けていただいたな。私はこの国の王子のハレク・エルハンドだ。お前は?」
「私はハルト・エルザードと言います」
「なるほど。エルザード家の者か。だがどうしてこんな場所にいる?」
「私は三男なんで特にやることがないので散歩がてらに歩き回ってたのですよ」
「ほう。とりあえずこれから私は王都に戻るのだが一緒に来てくれないか?」
「分かりました」
これは後から来なきゃ行けなくなりそうだからな。だってどう考えても褒美を与える気だろうし。
「じゃあ乗ってくれ」
「わかりました。あっでも少し待ってください」
そう言い僕は魔法を起動した。
『範囲回復《エリアハイヒール》』
魔法をつかうと騎士達の傷が治っていった。
「…お前凄いな。宮廷魔道士にならないか?」
「ありがとうございます。でも遠慮しときます」
「そうか。まあ他に聞きたい事もあるからそれは馬車の中で聞くとするか。じゃあ行くぞ」
「あはは…お手やわらかに」
僕達は殿下の馬車に乗り王都に向かった。
それから三十分間質問攻めにあっていると王都のなかに入りそのまま王城の中に入った。
「ハレク様ご無事でしたか」
「あた、この者のおかげでな。父上に報告してくれ」
「分かりました。そちらの方も着いてきてください」
僕は馬車から降りるとすぐに1人の騎士に案内され謁見の間まで連れてこられた。
「ここからは陛下との謁見ですので粗相の内容にしてください」
「分かりました」
そういうと僕は謁見の間の真ん中までいきそこでひざずいた。
「顔を上げよ」
そう言われ顔を上げるとそこには王様がいて周りには騎士と貴族がいた。
「この度はよく100以上もの魔物の群勢を倒し我が息子を救ってくれた。その功績をたたえにそなたに男爵の地位を授け、また白金貨10枚と領地を与える」
周りの人が騒ぎ出した。そりゃそうだ。当事者の僕ですらおかしいと思う。
そう思っていいると騒ぎの中から騎士から一人出てきた。
「いけません陛下。まだそやつは子供でわないですか。それに100以上の魔物を倒したというのも信じらません」
「では、どうすれば信じる騎士団長よ」
すると騎士団長は僕を指差し
「その子と戦わせてください」
「よい許可する」
「えっ!?」
「どうした。ハルトよ」
「いえ、何でもありません(そんな簡単に良いというとは思わなかった)」
「場所はここで良いな」
「はい」
(話がどんどん進んで行くし、もう諦めよう)
僕と騎士団長が準備を終え位置についた。
「準備はいいな? では、始め」
王様の合図とともに僕は一瞬で間合いを詰め騎士団長に切りかかった。
「っ!?」
騎士団長はそれを当たる直前で躱すと今度は反撃をしてきた。
(でも遅いんだよなぁ)
そう思いながら騎士団長の攻撃を余裕で避けがら空きの背中に剣を向けた。
「「「なっ!?」」」
騎士団長や周りの貴族がその一瞬の出来事に驚いていた。
「勝者、ハルト」
その中で驚かなかった王様が宣言をした事によって固まっていた貴族などが動きだした。
「ハレクから聞いた通りであったな。して騎士団長よ、納得出来たか?」
「はい…」
「ならばいい。それでは二人に男爵を与える。受け取ってくれるか?」
もうここまでやって嫌だと言うのは無理だろう。
「はい、謹んでお受けしたします」
この日僕は貴族になった。
その日、僕は特にやることがなかったので魔物がいる近く森に行った。
「ここら辺なら魔物もいそうだな『探索』」
探索とは半径百から二百メートルの範囲で魔力を探すことのできる魔法なのだが、加護のせいか僕は半径約三キロの範囲を探すことができた。
(おっかなり近くに六匹くらい固まっているな。この反応はウルフか。よし『挑発』)
魔法を発動すると魔物がこちらに向かってきた。
「よし成功したみたいだな」
僕は創造で剣をつくりだし近づいてきた魔物に斬撃を放った。
その瞬間、斬撃が飛び十メートル正面にあった木をなぎ倒してしまった。
「あっ」
しばらくの間僕は固まった。
「…直すか」
このままにしとくと後でめんどくさくなりそうだと思った僕は魔法を使い一分たらずで倒れた木を直した。
「よし気をと取り直して『探索《サーチ》』」
(うん?なんか二キロぐらい先に多くの魔力反応があるな。
えっと数は…百⁉︎それとは別に人の魔力が多数あるぞ)
「急ぐか」
僕は風魔法を使い猛スピードで空を飛んだ。
空を飛び始めてから一分たたずに戦場についた。
そこには豪華な飾りの馬車がありその周りを十数人の騎士がギリギリ魔物の群勢から守っていた。
僕はそこに着地した。
「加勢します」
「どっから来た!?いやそれよりも子供が手を出すな」
「大丈夫です」
そう言い僕は光魔法を起動した。
『神の裁き《ジャッチメント》』
その瞬間、空から光の柱が魔物がいるところに降りてきた。その光をまともにくらったやつは跡形もなく消え去り、当たらなくとも光が発する熱で半分くらいの魔物が絶命した。
それに驚いたのか見ていた騎士が少しの間固まっていた。
「あいにく加減するのはめんどくさいから本気でいくぞ」
僕は剣を手に取り魔物の群れに突っ込んだ。
「は!?おい!俺達もあの子供に続くぞ!」
「「「おー!」」」
そこからは魔物を斬ったり魔法で焼いたりなどして倒していった。
「ふぅ終わった」
魔物を倒し終わった後、僕は近くにあった戦闘の時に巻き込んで倒れた木に座って少し休んでいた。
すると馬車に乗っていたと思われる同い年ぐらいの豪華な衣装を着た男の子が二人の騎士を連れてこちらに向かって来た。
「この度は危ないところを助けていただいたな。私はこの国の王子のハレク・エルハンドだ。お前は?」
「私はハルト・エルザードと言います」
「なるほど。エルザード家の者か。だがどうしてこんな場所にいる?」
「私は三男なんで特にやることがないので散歩がてらに歩き回ってたのですよ」
「ほう。とりあえずこれから私は王都に戻るのだが一緒に来てくれないか?」
「分かりました」
これは後から来なきゃ行けなくなりそうだからな。だってどう考えても褒美を与える気だろうし。
「じゃあ乗ってくれ」
「わかりました。あっでも少し待ってください」
そう言い僕は魔法を起動した。
『範囲回復《エリアハイヒール》』
魔法をつかうと騎士達の傷が治っていった。
「…お前凄いな。宮廷魔道士にならないか?」
「ありがとうございます。でも遠慮しときます」
「そうか。まあ他に聞きたい事もあるからそれは馬車の中で聞くとするか。じゃあ行くぞ」
「あはは…お手やわらかに」
僕達は殿下の馬車に乗り王都に向かった。
それから三十分間質問攻めにあっていると王都のなかに入りそのまま王城の中に入った。
「ハレク様ご無事でしたか」
「あた、この者のおかげでな。父上に報告してくれ」
「分かりました。そちらの方も着いてきてください」
僕は馬車から降りるとすぐに1人の騎士に案内され謁見の間まで連れてこられた。
「ここからは陛下との謁見ですので粗相の内容にしてください」
「分かりました」
そういうと僕は謁見の間の真ん中までいきそこでひざずいた。
「顔を上げよ」
そう言われ顔を上げるとそこには王様がいて周りには騎士と貴族がいた。
「この度はよく100以上もの魔物の群勢を倒し我が息子を救ってくれた。その功績をたたえにそなたに男爵の地位を授け、また白金貨10枚と領地を与える」
周りの人が騒ぎ出した。そりゃそうだ。当事者の僕ですらおかしいと思う。
そう思っていいると騒ぎの中から騎士から一人出てきた。
「いけません陛下。まだそやつは子供でわないですか。それに100以上の魔物を倒したというのも信じらません」
「では、どうすれば信じる騎士団長よ」
すると騎士団長は僕を指差し
「その子と戦わせてください」
「よい許可する」
「えっ!?」
「どうした。ハルトよ」
「いえ、何でもありません(そんな簡単に良いというとは思わなかった)」
「場所はここで良いな」
「はい」
(話がどんどん進んで行くし、もう諦めよう)
僕と騎士団長が準備を終え位置についた。
「準備はいいな? では、始め」
王様の合図とともに僕は一瞬で間合いを詰め騎士団長に切りかかった。
「っ!?」
騎士団長はそれを当たる直前で躱すと今度は反撃をしてきた。
(でも遅いんだよなぁ)
そう思いながら騎士団長の攻撃を余裕で避けがら空きの背中に剣を向けた。
「「「なっ!?」」」
騎士団長や周りの貴族がその一瞬の出来事に驚いていた。
「勝者、ハルト」
その中で驚かなかった王様が宣言をした事によって固まっていた貴族などが動きだした。
「ハレクから聞いた通りであったな。して騎士団長よ、納得出来たか?」
「はい…」
「ならばいい。それでは二人に男爵を与える。受け取ってくれるか?」
もうここまでやって嫌だと言うのは無理だろう。
「はい、謹んでお受けしたします」
この日僕は貴族になった。
1
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる