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23 こっち※
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「やりたい放題、がこっちの方だとは思いませんでした…」
「まだまだだねタジオ。あっちはジョニーに任せると言ったんだからこっちに決まっているだろう?」
ベッドに仰向けで横たわるタジオの衣服の上から乳首を探し当てると柔らかく捏ねるハイドラは「タジオが優先なのは当然」と宣った。
嬉しい半面、宰相から退いたとはいえ不安もあった。
だがそんなことを考える余地を与える暇もくれない程にハイドラは前戯を激しくしていく。
「服の上からもわかるくらい乳首が勃っているね、それに息も上がってきた…ふふ可愛いな」
顔を覗き込むハイドラの美しい顔に耐えられなくて目を逸らしていたのが仇となり、タジオの身体の状態を実況する。
「ほら…ペニスにも熱が集まってきたのは自覚しているだろう?まだ触ってやらないがね」
ハイドラはタジオに跨って左手で乳首を摘み、右手で足の付け根を揉みほぐす。
ペニスには触れようとせず周りだけに刺激を与える。
直接触っていないにもかかわらずタジオのペニスは完全に勃起し強い刺激を求め始める。
「ん…ハイドラさま…そろそろ」
「我慢を覚えろと言ったはずだよ」
かれこれ20分も放置だ。ペニスからはダラダラと精液が流れては居るが達することを許可されていないのでタジオはハイドラからの指示を待つ。
けれどそれももう持たなかった。
「ですがっもう限界ですっ…」
「仕方ないな…触ってあげるから顔はこっちにね」
乳首を弄っていた手を滑らせそのまま顎に手を添えると口付けをする。
「んんっんっ…はっあっあぁ!───────っ」
下穿きに手を忍ばせ少し上下するだけでタジオのペニスは震えた。
ハイドラの手によってやっと解放されたペニスから勢いよく精液が飛び出して向かい合ったふたりの服を汚すが口付けは止まず口内を蹂躙し続ける。
ペニスからの刺激と口内への刺激が同時にやってきて脳が処理しきれずタジオは快感による痙攣に気づかない。
少し舌を動かすだけで身体が跳ねるタジオから唇を離すと物足りなさそうな目をしてハイドラを見つめた。
「ちゃんと私のペニスを挿れてあげるから待ちなさい」
意識が飛んでいてちゃんと理解してなさそうだが伝えると仰向けからうつ伏せになるように身体を半回転させ腰を突き出すように指示をする。
今度はタジオの下穿きを完全に脱がし先走りで濡れた後孔に指を入れてほぐし始めた。
ある程度解されたところでベッドサイドに準備しておいた箱に手を伸ばし中身を取り出しそれを後孔へと押し当てる。
「ぅあっ…ハイドラ様っ待ってくださいっっ」
さっきまで言われるがままにしていたタジオが覚醒してハイドラの手を止めさせる。
ソレが待ち望んだペニスではなかったからだ。
「待ってください、まだ子作りはしないはずですよね…?」
「そうだね」
箱から取り出したものは同性同士の妊娠には必須なアイテムだった。
ただそれは通常子作りに励むふた月前に使用するもので、自分たちの子作りは1年後からの予定だったはずだ。
後ろ向きでも何のためのものかわかったタジオは何故だと言うようにハイドラへと向き直る。
さっきまでの激しい前戯の存在が吹っ飛ぶほどの戸惑いだった。
「まだまだだねタジオ。あっちはジョニーに任せると言ったんだからこっちに決まっているだろう?」
ベッドに仰向けで横たわるタジオの衣服の上から乳首を探し当てると柔らかく捏ねるハイドラは「タジオが優先なのは当然」と宣った。
嬉しい半面、宰相から退いたとはいえ不安もあった。
だがそんなことを考える余地を与える暇もくれない程にハイドラは前戯を激しくしていく。
「服の上からもわかるくらい乳首が勃っているね、それに息も上がってきた…ふふ可愛いな」
顔を覗き込むハイドラの美しい顔に耐えられなくて目を逸らしていたのが仇となり、タジオの身体の状態を実況する。
「ほら…ペニスにも熱が集まってきたのは自覚しているだろう?まだ触ってやらないがね」
ハイドラはタジオに跨って左手で乳首を摘み、右手で足の付け根を揉みほぐす。
ペニスには触れようとせず周りだけに刺激を与える。
直接触っていないにもかかわらずタジオのペニスは完全に勃起し強い刺激を求め始める。
「ん…ハイドラさま…そろそろ」
「我慢を覚えろと言ったはずだよ」
かれこれ20分も放置だ。ペニスからはダラダラと精液が流れては居るが達することを許可されていないのでタジオはハイドラからの指示を待つ。
けれどそれももう持たなかった。
「ですがっもう限界ですっ…」
「仕方ないな…触ってあげるから顔はこっちにね」
乳首を弄っていた手を滑らせそのまま顎に手を添えると口付けをする。
「んんっんっ…はっあっあぁ!───────っ」
下穿きに手を忍ばせ少し上下するだけでタジオのペニスは震えた。
ハイドラの手によってやっと解放されたペニスから勢いよく精液が飛び出して向かい合ったふたりの服を汚すが口付けは止まず口内を蹂躙し続ける。
ペニスからの刺激と口内への刺激が同時にやってきて脳が処理しきれずタジオは快感による痙攣に気づかない。
少し舌を動かすだけで身体が跳ねるタジオから唇を離すと物足りなさそうな目をしてハイドラを見つめた。
「ちゃんと私のペニスを挿れてあげるから待ちなさい」
意識が飛んでいてちゃんと理解してなさそうだが伝えると仰向けからうつ伏せになるように身体を半回転させ腰を突き出すように指示をする。
今度はタジオの下穿きを完全に脱がし先走りで濡れた後孔に指を入れてほぐし始めた。
ある程度解されたところでベッドサイドに準備しておいた箱に手を伸ばし中身を取り出しそれを後孔へと押し当てる。
「ぅあっ…ハイドラ様っ待ってくださいっっ」
さっきまで言われるがままにしていたタジオが覚醒してハイドラの手を止めさせる。
ソレが待ち望んだペニスではなかったからだ。
「待ってください、まだ子作りはしないはずですよね…?」
「そうだね」
箱から取り出したものは同性同士の妊娠には必須なアイテムだった。
ただそれは通常子作りに励むふた月前に使用するもので、自分たちの子作りは1年後からの予定だったはずだ。
後ろ向きでも何のためのものかわかったタジオは何故だと言うようにハイドラへと向き直る。
さっきまでの激しい前戯の存在が吹っ飛ぶほどの戸惑いだった。
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