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15 「今と過去の堺」※レ
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※***a***~***b***まで再びレイプ表現あります。苦手な方はご注意ください。
さくらと寝てろって言われたけどさっき起きたばかりだし眠くなくて横になってもしんどいのは変わらない。
2人とも出社してしまったし半田は予定があったらしく出かけた。
屋敷が静かで少し寂しく感じる。
もし昨日の災害がなければきっと幼馴染み2人は巽に付きっきりでいたに違いない。
なんて考えてしまうのを雨のせいにする。
沖縄の晴れ晴れとした天気を懐かしむには早いが、梅雨が早く開けばいいのにと祈った。
隣で寝るさくらにちょっかいを出しても起きず肉球をぷにぷにと触ってみる。
成猫よりもだいぶ柔らかくて心地がいい。
触り心地の良さと解熱剤の副作用も相まっていつの間にか寝ていた巽はまたしても魘される事となった。
「──っっはぁっはぁっはぁっ」
息苦しさに目を覚ますとさくらが僕の顔を慰める様に舐めていた。
自覚できるほどに息が上がり嗚咽も漏れていていつも「落ち着いて」「深呼吸しろ」と言ってくれる2人を思い出しながら呼吸を整える。
雨のせいで少し薄暗い室内を見回すがまだ誰も帰ってきていないようだった。
さくらにもう大丈夫だよと声をかけるがまだ舐め続ける彼女を抱えようと手を伸ばすと自身の手が震えていた。
震えていることにびっくりして布団にまた潜り込むと半田の「ただいま戻りました」と声が聞こえる。
ノックとともに失礼しますと声を掛けて入室してくる半田を布団の中から覗き見た。
「寝れましたか?吐き気や頭痛などあったら言ってください 今日はおふたりが帰ってくるまでここに居させてもらいますから」
「ぁ…」
ありがとう、と言いたかったのだが声が掠れてしまって言葉にならなかった。
「つらいのなら無理して声出さなくてもいいですからね、ありがとうの言葉はちゃんと届きましたよ」
汲み取ってくれたことに感謝する。
半田さんのこういうところがすごく素敵だといつも思う。
相手に負担をかけない程度の距離でさりげなくフォローもする。
奥さんはとても幸せだろうな、なんて羨ましがっても仕方がないが、家庭のある人間をいつまでも住み込みで働かせていいのだろうかとふと思った。
本人はここに居たいと言ってくれているが日中と週末くらいにしか帰らない旦那の事を奥さんはなんて思っているんだろう。
恨まれたりしていないだろうか。
「眠れないようならなにか持ってきますか?あまり頭を使わないものの方が…巽くん?」
寝転がりながらぐるぐると色んなことを考えていたら半田が近づいて「顔色が悪い」と僕の顔に触れた。
「どこか痛いんですか?吐く?」
半田の手が触れても肌がざわつくことも無くほっとする。
幼馴染み二人にしてしまった事を半田にもしてしまったら申し訳ないって引きずったかもしれない。
「だ…丈夫…ただ…漫画、取ってきて欲しいな…」
「ふふ、では2巻程で完結の作品いくつか用意しますね」
心配する顔からにっこり笑顔に変わったのを確認して今度こそさくらを抱えてベッドの上に座り込む。
自身の手を見るともう手は震えていなくて一安心する。
しばらくされるがままのさくらの顔をムニムニとしていると半田が総一郎と愁弥を連れて戻ってきた。
なんとなく幼馴染み二人には先程魘されていた事を言いたくなくて黙ってしまった。なんとなく、と言ったものの本当のところは心配かけたくなくて黙っていた。
昨日も魘されて今日も魘されて。連続して悪夢を見ることは今までになかったからきっと2人は心配するだろう。
あまり甘えすぎて呆れられたくない。
もう20年以上も続いている関係だがいつその縁が切れるかなんて分からない。
トラウマ持ちとなんて付き合うの大変だろうな。他人事のように考えてしまう巽は話しかけられていることに気づかなくて余計心配されてしまった。
「本当に大丈夫?もう1回医者呼ぼうか」
声が上手く出せないから代わりに首を横に振る。
大丈夫だからそばにいて欲しい。
でも声が出ないから伝わらない。
「漫画は読んでもいいけど無理しちゃダメだよ」
「俺達も寝不足だから少し寝てくる。何かあったらそのベル鳴らしな」
そういえば朝2人も顔色が悪かった。
心配してくれてそれのせいで寝れなかったのならやることが無い今、寝てもらいたい。
部屋から出ていく2人をさくらと再び見送ると途端に寂しさが増す。
朝は人の気配がなくて心細かった。
でも今は3人とも家にいるのに距離があって…手が届く範囲に居ないのが不安だ。
***** a *****
熱が今朝より少し上がっただけで頭痛も吐き気も治まっていたはずなのに、ココ最近幾度となく繰り返す自己嫌悪に拍車がかかりまた不調がぶり返す。
思い出したくない事も思い出してしまう自身の頭を叩くがソレは解消されない。
熱のせいで幻覚を見ているだけに過ぎないなんて分かってはいてもアイツが目の前に見えるのだ。
怖くて仕方がない。
もう体格差もないのだから殴って逃げることもできるしましてや隣の部屋には総一郎も愁弥もいる。大声を出せば助けに来てくれる。
こんな幻覚にも恐怖で動けないし喉を痛めてて声も出ない。
ニヤつき僕の名前を呼ぶ口元といやらしく身体を弄る手、仰向けにされた僕の足の間にアイツの片足が差し込まれ、少し抵抗すればパンツの中に手を忍ばしおしりの穴を弄る。
声をあげなければ皮膚を撫でるくらいしかしてこないのだからグッと静かに耐えるしかなかった。
『気持ちのいいことしかしないからね』
目の前にいるアイツがそういうと声を出していないのにアイツの手が下半身へ移動する。
それを見てひと月は触られるだけだったのに誕生日にはアイツのチンコを尻の穴に突っ込まれた事を思い出して更に身体が強ばる。
『これが男同士のセックスだよ。いつか必要になるかもしれないからやり方を覚えておきなさい』
気持ち悪い!触るな!家に返して…
『そのうちクセになるよ』
なるわけが無い。気色の悪いことを言うな。
『今日は友達をつれてきたんだよ仲良くしてね』
ガチャンッ
『巽くんって今ニュースで話題の可愛い子だよね。やっぱり子供の肌は綺麗だよね~──さん本当にいいの?』
「巽!?しっかりしろ!おい!」
「!!!っ──うぅっ──…──!!!ぁだ…」
嫌だ来るなよどっか行け触るな
声にならない抵抗は無視され腕を強く掴まれたが振り払うと今度はアイツの手が顔を包む感触がして大きく首を振る。
『私の名前口にするんじゃないよ、全く。この子の処女は昨日貰ったし後は好きにどうぞ。ただ壊さないでくれよ』
「巽!?巽っ」
『あぁ処女捨ててすぐに2人目だなんて…ずいぶん欲張りだよねぇ?巽くん』
「ぅうっグズッ…ハッハッ…っう…ひぅっ…グズッ」
「どうしたんですか!?…巽くん?」
『早く終わらせ給えよ。子供とやれるって聞いて大金出しているんだから。…まぁ誘拐してきた子供なんて危ない橋渡る価値はあるが』
目の前にいる男2人より少し年増な男が僕の方を見て舌なめずりをする。
助けて…怖くて動けない…嫌だ…やだ…
「にゃんっ」
「!?…っは……ぁ…ぇ?……さく…さくら?」
耳元で聴こえた可愛らしい鳴き声に浮上するとさくらが居た。
心配を含む声音で名を呼ぶ方へ顔を向けるとあの時の男たちではなく幼馴染み二人と半田がいた。
***** b *****
ガチャンッ
隣の部屋で寝ていた幼馴染み2人はなんの音かと巽の部屋へ行くと何かあれば呼べるようにとサイドテーブルに置いておいた呼び鈴がさくらと共に転がっていた。
「さくら、巽が起きるだろ?」
ベッドに横になっている巽を扉付近で確認して寝ているのだと思ったが、呼び鈴を拾い上げるために近づくと様子がおかしかった。
空虚を見て涙を流す巽に駆け寄りどうしたのかと聞くが目を開いているにもかかわらずこちらを見ない。
不審に思って愁弥が肩を掴んで揺すろうとするが払いのけられ、次いで総一郎が包み込むように顔に手を添えるがそれも首を振って嫌がる。
物音と大声に気づいた半田も部屋に入ってくるが巽がちらりとそちらに視線を向けると顔がひきつったのを3人が見逃さなかった。
触ると嫌がってしまう巽を起こすに起こせないでいると床にいたさくらがベッドにあがり巽に近づいたと思ったら耳元で「にゃんっ」と鳴いた。
それをきっかけに覚醒した巽はやっと俺達を認識した。
さくらと寝てろって言われたけどさっき起きたばかりだし眠くなくて横になってもしんどいのは変わらない。
2人とも出社してしまったし半田は予定があったらしく出かけた。
屋敷が静かで少し寂しく感じる。
もし昨日の災害がなければきっと幼馴染み2人は巽に付きっきりでいたに違いない。
なんて考えてしまうのを雨のせいにする。
沖縄の晴れ晴れとした天気を懐かしむには早いが、梅雨が早く開けばいいのにと祈った。
隣で寝るさくらにちょっかいを出しても起きず肉球をぷにぷにと触ってみる。
成猫よりもだいぶ柔らかくて心地がいい。
触り心地の良さと解熱剤の副作用も相まっていつの間にか寝ていた巽はまたしても魘される事となった。
「──っっはぁっはぁっはぁっ」
息苦しさに目を覚ますとさくらが僕の顔を慰める様に舐めていた。
自覚できるほどに息が上がり嗚咽も漏れていていつも「落ち着いて」「深呼吸しろ」と言ってくれる2人を思い出しながら呼吸を整える。
雨のせいで少し薄暗い室内を見回すがまだ誰も帰ってきていないようだった。
さくらにもう大丈夫だよと声をかけるがまだ舐め続ける彼女を抱えようと手を伸ばすと自身の手が震えていた。
震えていることにびっくりして布団にまた潜り込むと半田の「ただいま戻りました」と声が聞こえる。
ノックとともに失礼しますと声を掛けて入室してくる半田を布団の中から覗き見た。
「寝れましたか?吐き気や頭痛などあったら言ってください 今日はおふたりが帰ってくるまでここに居させてもらいますから」
「ぁ…」
ありがとう、と言いたかったのだが声が掠れてしまって言葉にならなかった。
「つらいのなら無理して声出さなくてもいいですからね、ありがとうの言葉はちゃんと届きましたよ」
汲み取ってくれたことに感謝する。
半田さんのこういうところがすごく素敵だといつも思う。
相手に負担をかけない程度の距離でさりげなくフォローもする。
奥さんはとても幸せだろうな、なんて羨ましがっても仕方がないが、家庭のある人間をいつまでも住み込みで働かせていいのだろうかとふと思った。
本人はここに居たいと言ってくれているが日中と週末くらいにしか帰らない旦那の事を奥さんはなんて思っているんだろう。
恨まれたりしていないだろうか。
「眠れないようならなにか持ってきますか?あまり頭を使わないものの方が…巽くん?」
寝転がりながらぐるぐると色んなことを考えていたら半田が近づいて「顔色が悪い」と僕の顔に触れた。
「どこか痛いんですか?吐く?」
半田の手が触れても肌がざわつくことも無くほっとする。
幼馴染み二人にしてしまった事を半田にもしてしまったら申し訳ないって引きずったかもしれない。
「だ…丈夫…ただ…漫画、取ってきて欲しいな…」
「ふふ、では2巻程で完結の作品いくつか用意しますね」
心配する顔からにっこり笑顔に変わったのを確認して今度こそさくらを抱えてベッドの上に座り込む。
自身の手を見るともう手は震えていなくて一安心する。
しばらくされるがままのさくらの顔をムニムニとしていると半田が総一郎と愁弥を連れて戻ってきた。
なんとなく幼馴染み二人には先程魘されていた事を言いたくなくて黙ってしまった。なんとなく、と言ったものの本当のところは心配かけたくなくて黙っていた。
昨日も魘されて今日も魘されて。連続して悪夢を見ることは今までになかったからきっと2人は心配するだろう。
あまり甘えすぎて呆れられたくない。
もう20年以上も続いている関係だがいつその縁が切れるかなんて分からない。
トラウマ持ちとなんて付き合うの大変だろうな。他人事のように考えてしまう巽は話しかけられていることに気づかなくて余計心配されてしまった。
「本当に大丈夫?もう1回医者呼ぼうか」
声が上手く出せないから代わりに首を横に振る。
大丈夫だからそばにいて欲しい。
でも声が出ないから伝わらない。
「漫画は読んでもいいけど無理しちゃダメだよ」
「俺達も寝不足だから少し寝てくる。何かあったらそのベル鳴らしな」
そういえば朝2人も顔色が悪かった。
心配してくれてそれのせいで寝れなかったのならやることが無い今、寝てもらいたい。
部屋から出ていく2人をさくらと再び見送ると途端に寂しさが増す。
朝は人の気配がなくて心細かった。
でも今は3人とも家にいるのに距離があって…手が届く範囲に居ないのが不安だ。
***** a *****
熱が今朝より少し上がっただけで頭痛も吐き気も治まっていたはずなのに、ココ最近幾度となく繰り返す自己嫌悪に拍車がかかりまた不調がぶり返す。
思い出したくない事も思い出してしまう自身の頭を叩くがソレは解消されない。
熱のせいで幻覚を見ているだけに過ぎないなんて分かってはいてもアイツが目の前に見えるのだ。
怖くて仕方がない。
もう体格差もないのだから殴って逃げることもできるしましてや隣の部屋には総一郎も愁弥もいる。大声を出せば助けに来てくれる。
こんな幻覚にも恐怖で動けないし喉を痛めてて声も出ない。
ニヤつき僕の名前を呼ぶ口元といやらしく身体を弄る手、仰向けにされた僕の足の間にアイツの片足が差し込まれ、少し抵抗すればパンツの中に手を忍ばしおしりの穴を弄る。
声をあげなければ皮膚を撫でるくらいしかしてこないのだからグッと静かに耐えるしかなかった。
『気持ちのいいことしかしないからね』
目の前にいるアイツがそういうと声を出していないのにアイツの手が下半身へ移動する。
それを見てひと月は触られるだけだったのに誕生日にはアイツのチンコを尻の穴に突っ込まれた事を思い出して更に身体が強ばる。
『これが男同士のセックスだよ。いつか必要になるかもしれないからやり方を覚えておきなさい』
気持ち悪い!触るな!家に返して…
『そのうちクセになるよ』
なるわけが無い。気色の悪いことを言うな。
『今日は友達をつれてきたんだよ仲良くしてね』
ガチャンッ
『巽くんって今ニュースで話題の可愛い子だよね。やっぱり子供の肌は綺麗だよね~──さん本当にいいの?』
「巽!?しっかりしろ!おい!」
「!!!っ──うぅっ──…──!!!ぁだ…」
嫌だ来るなよどっか行け触るな
声にならない抵抗は無視され腕を強く掴まれたが振り払うと今度はアイツの手が顔を包む感触がして大きく首を振る。
『私の名前口にするんじゃないよ、全く。この子の処女は昨日貰ったし後は好きにどうぞ。ただ壊さないでくれよ』
「巽!?巽っ」
『あぁ処女捨ててすぐに2人目だなんて…ずいぶん欲張りだよねぇ?巽くん』
「ぅうっグズッ…ハッハッ…っう…ひぅっ…グズッ」
「どうしたんですか!?…巽くん?」
『早く終わらせ給えよ。子供とやれるって聞いて大金出しているんだから。…まぁ誘拐してきた子供なんて危ない橋渡る価値はあるが』
目の前にいる男2人より少し年増な男が僕の方を見て舌なめずりをする。
助けて…怖くて動けない…嫌だ…やだ…
「にゃんっ」
「!?…っは……ぁ…ぇ?……さく…さくら?」
耳元で聴こえた可愛らしい鳴き声に浮上するとさくらが居た。
心配を含む声音で名を呼ぶ方へ顔を向けるとあの時の男たちではなく幼馴染み二人と半田がいた。
***** b *****
ガチャンッ
隣の部屋で寝ていた幼馴染み2人はなんの音かと巽の部屋へ行くと何かあれば呼べるようにとサイドテーブルに置いておいた呼び鈴がさくらと共に転がっていた。
「さくら、巽が起きるだろ?」
ベッドに横になっている巽を扉付近で確認して寝ているのだと思ったが、呼び鈴を拾い上げるために近づくと様子がおかしかった。
空虚を見て涙を流す巽に駆け寄りどうしたのかと聞くが目を開いているにもかかわらずこちらを見ない。
不審に思って愁弥が肩を掴んで揺すろうとするが払いのけられ、次いで総一郎が包み込むように顔に手を添えるがそれも首を振って嫌がる。
物音と大声に気づいた半田も部屋に入ってくるが巽がちらりとそちらに視線を向けると顔がひきつったのを3人が見逃さなかった。
触ると嫌がってしまう巽を起こすに起こせないでいると床にいたさくらがベッドにあがり巽に近づいたと思ったら耳元で「にゃんっ」と鳴いた。
それをきっかけに覚醒した巽はやっと俺達を認識した。
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