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番外編 美之の黒歴史 4
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「あ・・、その・・、これは、そのー・・」
京司朗の登場にしどろもどろになるみふゆだが、ビデオカメラの位置はそのまま三つ子達にしっかりと向けられている。
「えーとつまりそのー・・・」
みふゆはカメラをしっかり持ちながら言い訳を探しているようだが、入ってはいけない部屋に侵入し、父親のパソコンを勝手にさわってるのを注意もせず撮影してるのは母親としてよくないことだと自覚はあるらしい。
三つ子達がパソコンをさわっているのを目にした京司朗は部屋のドアを開けようとした。
「待て!待て京司朗!おもしれぇから!今いいとこなんだよ!」
貴之が小声で、部屋に入ろうとした京司朗を止めた。
室内ではボビーが至極真面目な顔で画面から美之と朗に呼びかけている。
「Miyuchan, Akkun, Stop fighting!You got it ?」
(みゆちゃん、あっくん、ケンカはやめなさい。わかったかい?)
美之も朗も英語はわからない。しかし、注意を受けているのはなんとなくわかった。
「だって!あっくんがうるしゃくしたから!」
「だって!みゆちゃんがたたこうとしたから!」
喋った声がきれいにハーモニーになった。
「今英語で喋ってるのは誰だ?」
「ボビーだな。ナイジェリアのバートンの助手で、今回代理で報告を行うことになっている」
「若ぇのか?」
「二十六くらいのはずだが」
「そうか・・」
どうやら貴之はボビーに目をつけたらしい。人を育てるのが好きな貴之だ。もしかしたらボビーは惣領貴之という大きなスポンサーを得るかもしれない。
京司朗と貴之が話している間、みふゆがちゃっかりビデオカメラをのぞいて再び撮影をしていた。京司朗は呆れた顔をしつつ貴之らと状況を伺うことにした。
ボビーはゆっくりと丁寧に、ケンカをしてはいけないと美之と朗に言い聞かせた。全て英語だ。
美之と朗はじっと聞いていた。
ボビーの抑揚のある声は説得力があった。
真剣な声色は厳しさではなく、むしろ感じるのは優しさだけだ。
美之と朗は徐々にしゅんとなっていった。
ボビーは最後に美之と朗に、司に謝るようにと言った。
司は美之と朗に叩かれたのだから。
ボビーの口から司の名前が出て、美之と朗は司に謝るようにと言われているのをなんとなく理解した。
「ちゅかさ、ごめんね」
と、美之が司の頭を撫でた。
「つかさ、ごめんね」
朗も謝りながら司の頭を撫でた。
司が「うん、いいよ」と答えた。
ボビーはきちんと謝った美之と朗を見て二人を褒めた。
感動的な場面だ━━━八人は胸を打たれた。
言語は通じなくても、心は通じたのだ。
ボビーは素晴らしい。
三つ子達も素晴らしい。
なんと感動的な瞬間だったのだ・・!
しかしここで八人はハタと気づいた。
ボス、遅くね?と。
「あ・・、その・・、これは、そのー・・」
京司朗の登場にしどろもどろになるみふゆだが、ビデオカメラの位置はそのまま三つ子達にしっかりと向けられている。
「えーとつまりそのー・・・」
みふゆはカメラをしっかり持ちながら言い訳を探しているようだが、入ってはいけない部屋に侵入し、父親のパソコンを勝手にさわってるのを注意もせず撮影してるのは母親としてよくないことだと自覚はあるらしい。
三つ子達がパソコンをさわっているのを目にした京司朗は部屋のドアを開けようとした。
「待て!待て京司朗!おもしれぇから!今いいとこなんだよ!」
貴之が小声で、部屋に入ろうとした京司朗を止めた。
室内ではボビーが至極真面目な顔で画面から美之と朗に呼びかけている。
「Miyuchan, Akkun, Stop fighting!You got it ?」
(みゆちゃん、あっくん、ケンカはやめなさい。わかったかい?)
美之も朗も英語はわからない。しかし、注意を受けているのはなんとなくわかった。
「だって!あっくんがうるしゃくしたから!」
「だって!みゆちゃんがたたこうとしたから!」
喋った声がきれいにハーモニーになった。
「今英語で喋ってるのは誰だ?」
「ボビーだな。ナイジェリアのバートンの助手で、今回代理で報告を行うことになっている」
「若ぇのか?」
「二十六くらいのはずだが」
「そうか・・」
どうやら貴之はボビーに目をつけたらしい。人を育てるのが好きな貴之だ。もしかしたらボビーは惣領貴之という大きなスポンサーを得るかもしれない。
京司朗と貴之が話している間、みふゆがちゃっかりビデオカメラをのぞいて再び撮影をしていた。京司朗は呆れた顔をしつつ貴之らと状況を伺うことにした。
ボビーはゆっくりと丁寧に、ケンカをしてはいけないと美之と朗に言い聞かせた。全て英語だ。
美之と朗はじっと聞いていた。
ボビーの抑揚のある声は説得力があった。
真剣な声色は厳しさではなく、むしろ感じるのは優しさだけだ。
美之と朗は徐々にしゅんとなっていった。
ボビーは最後に美之と朗に、司に謝るようにと言った。
司は美之と朗に叩かれたのだから。
ボビーの口から司の名前が出て、美之と朗は司に謝るようにと言われているのをなんとなく理解した。
「ちゅかさ、ごめんね」
と、美之が司の頭を撫でた。
「つかさ、ごめんね」
朗も謝りながら司の頭を撫でた。
司が「うん、いいよ」と答えた。
ボビーはきちんと謝った美之と朗を見て二人を褒めた。
感動的な場面だ━━━八人は胸を打たれた。
言語は通じなくても、心は通じたのだ。
ボビーは素晴らしい。
三つ子達も素晴らしい。
なんと感動的な瞬間だったのだ・・!
しかしここで八人はハタと気づいた。
ボス、遅くね?と。
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