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第八章『ゴールドVSヤンデレ・メンヘラNPCのレスバ』編

第3話『ヤンデレメンヘラ吸血姫は、主人公に論破されてしまったので、主人公の娘・輝夜を頼る』

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 「そして敵は少数だ」

 『な!?』

 今度こそカーミラは何も言えなかった。
 「何故そう思うのか。そう問いたいだろう。答えよう。ジェネシス・トッププレイヤーとしての【カン】だ」

 『『——————』』 
 自信満々に発言したゴールドに又しても圧倒されたのか、カーミラを始めとしたNPC達は一言も返すことが出来なかった。

 カン等という曖昧な根拠である筈なのに。しかしそれを全く感じさせない王者の圧力にNPC達は、正しく屈服してしまったのだ。

 「それでは、私は失礼する。指示通りに動け」

 『――は!? ゴールド様! お待ちに――』 
 カーミラの静止の言葉は届かずに『ブツリ』と断線したような音を残してゴールドとの念話は解除された。 

 『――ゴールド様!? ゴールド様!? 通じない! ゴールド様が念話を拒否なさっているの!? っう! ……仕方ないですわ。輝夜! お姉さま! 聞こえますか!』

 ゴールドに念話を拒絶されている為に、一緒にいる輝夜とエリザベートに念話を繋げた。

 「うふふ。何か用かしら?」
 そして念話が繋がり輝夜が応答したが、その声は余りにも緊張感を欠いていた。その事に強い苛立ちをカーミラが感じ、応答も棘があるものになった。

 『何ですの!? 輝夜! 貴方事態の深刻さが分かっていないのですか!? ゴールド様の危機ですのよ!?』

 「うふふ。危機? 御免なさいね。全く感じないわね。お父様の危機なんて」

 『何を言っているんですの!? この事態が危機でなくて何だというのです!? ゴールド様はああ仰いましたが、未だに敵の正体は判然せず状況の推移はどうなるか判らないのですよ!?』

 「うふふ。あら貴方、お父様の判断が間違っているって言いたいわけ? ……それは頂けないわね」
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