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軌跡
もう一つの実験
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力がぬけた女をうつ伏せに机へ押し倒した男は、指先で女の足を撫で這い上げる。
「レナ、気持ちいいですよね。
もう、濡れています」
「んっ、言わないで…ぁっ、あっ、ん、ぅ…っ」
染みができている下着をなぞる男の指。
女は自ら足を開いていることに気づかない。
硬くなっている小さな突起を擦りながら、蜜口にトントンと触れる。
触手はすでに体を這い、布だけを溶かしながら胸まで届いている。
「一回、自慰の手伝いをしただけで…一人ではイけなくなったのに。
まだ番にこだわります?
そろそろ胸も辛いですよね。
性格もまあ合わないことないですし…既成事実、作っていいですか?」
男がむき出しになった蜜口に指を入れると、女は身もだえ高い声で達した。
「ラウ…っ、も、だめ、です…っ」
「だったら、これ、レナが慰めてください。
避妊具、つけますから」
男が用意を終えて椅子に座ると、女は迷うことなく男に跨った。
「ぁ…ラウの…っ…んぁっ」
音をたてながら女の濡れた秘部で上下に擦られる男根。
胸を揺らしながら腰を振る女を眺める男は、笑みを浮かべる。
「このまま、いれてもいいですか?」
男が腰を強く寄せ、再現するように腰を揺さぶると女はさらに腰を振る。
「ぁ…っ、あぅっ、だ、め…っ!ん、ぁああ…イ、く…イくぅうううっ!!」
同時に男も射精し、果てて脱力した女の肩を腕に抱いた。
さらに、背中から腰に回して達したばかりの秘部のナカを指でかき回す。
「んぅ…っ、ぁ…ラウ、またぁ…あっ、イく、からぁ…っ」
男は「あ」と声をこぼし、そっと指を抜くと、女を抱き上げた。
「処女の体液にも受精する能力、あるんですかね?」
「ぇ…?なにを、ぁ…ベッド?ど、ぅして?」
歩き始めた男の首にすがる女の腕。
虚ろな眼で男を見つめる女に、男は微笑む。
「実験です。改良された遺伝子で生まれた者の。
処女の体液と遺伝子と精子を使って、命が作れるのか」
ベッドにおろされた女は、男と共に、さらなる快楽を身に刻んだ。
繰り返す秘め事は、半年後に終わった。
番を見つけた女は男に切った髪を一束渡し、実験体としても仕事を続けている。
ただの同僚として、ただの友人として。
良好な関係を続ける男と女は、穏やかに笑っている。
数年後。
女が帰宅するため建物をでる姿を見送った男は、専用の仮眠室に向かった。
「おやすみ」
「おやすみなさい。お父様」
赤い髪の少女は、培養器越しに白銀の目を細めて微笑むと、瞼を閉じた。
青紫の髪の少年は、名残惜しむように金の目へ男を写しながら小さな手を伸ばす。
男に指先で頭を撫でられ瞼を閉じる。
「おやすみなさい。お父様」
眠り始めた子。
男は一人、二つの培養器を見つめて微笑む。
「大切に、育てますから…」
「レナ、気持ちいいですよね。
もう、濡れています」
「んっ、言わないで…ぁっ、あっ、ん、ぅ…っ」
染みができている下着をなぞる男の指。
女は自ら足を開いていることに気づかない。
硬くなっている小さな突起を擦りながら、蜜口にトントンと触れる。
触手はすでに体を這い、布だけを溶かしながら胸まで届いている。
「一回、自慰の手伝いをしただけで…一人ではイけなくなったのに。
まだ番にこだわります?
そろそろ胸も辛いですよね。
性格もまあ合わないことないですし…既成事実、作っていいですか?」
男がむき出しになった蜜口に指を入れると、女は身もだえ高い声で達した。
「ラウ…っ、も、だめ、です…っ」
「だったら、これ、レナが慰めてください。
避妊具、つけますから」
男が用意を終えて椅子に座ると、女は迷うことなく男に跨った。
「ぁ…ラウの…っ…んぁっ」
音をたてながら女の濡れた秘部で上下に擦られる男根。
胸を揺らしながら腰を振る女を眺める男は、笑みを浮かべる。
「このまま、いれてもいいですか?」
男が腰を強く寄せ、再現するように腰を揺さぶると女はさらに腰を振る。
「ぁ…っ、あぅっ、だ、め…っ!ん、ぁああ…イ、く…イくぅうううっ!!」
同時に男も射精し、果てて脱力した女の肩を腕に抱いた。
さらに、背中から腰に回して達したばかりの秘部のナカを指でかき回す。
「んぅ…っ、ぁ…ラウ、またぁ…あっ、イく、からぁ…っ」
男は「あ」と声をこぼし、そっと指を抜くと、女を抱き上げた。
「処女の体液にも受精する能力、あるんですかね?」
「ぇ…?なにを、ぁ…ベッド?ど、ぅして?」
歩き始めた男の首にすがる女の腕。
虚ろな眼で男を見つめる女に、男は微笑む。
「実験です。改良された遺伝子で生まれた者の。
処女の体液と遺伝子と精子を使って、命が作れるのか」
ベッドにおろされた女は、男と共に、さらなる快楽を身に刻んだ。
繰り返す秘め事は、半年後に終わった。
番を見つけた女は男に切った髪を一束渡し、実験体としても仕事を続けている。
ただの同僚として、ただの友人として。
良好な関係を続ける男と女は、穏やかに笑っている。
数年後。
女が帰宅するため建物をでる姿を見送った男は、専用の仮眠室に向かった。
「おやすみ」
「おやすみなさい。お父様」
赤い髪の少女は、培養器越しに白銀の目を細めて微笑むと、瞼を閉じた。
青紫の髪の少年は、名残惜しむように金の目へ男を写しながら小さな手を伸ばす。
男に指先で頭を撫でられ瞼を閉じる。
「おやすみなさい。お父様」
眠り始めた子。
男は一人、二つの培養器を見つめて微笑む。
「大切に、育てますから…」
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