瞬く間に住む魔

秋赤音

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愛は番の運命に溺れる

10.見ないで

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「わかった」

研究のため、なら断ることはできない。
用意された部屋に入ると、二つのベッドがある。
一つは先にきていたルシアが俺の蔦に囚われ犯され、見慣れた姿で乗っている。
もう一つには、初めて会う女性がナイトドレスを着て座っていた。
女性は俺に気づくと薄紫の長い髪を揺らし、薄黄の目は甘く微笑む。

「ウォル・ガディ様。私、ルナと申します。
よろしく、お願いします」

「ああ」

隣に座ると、ルナは体を寄せてくる。
動くだけでたゆんと揺れる豊かな胸の先端は、すでに硬く尖っている。

「待っているだけで、こう…か?」

遠慮なく胸を包むように触れるが、手に余りこぼれる柔らかさに驚いた。

「はい…ぁっ、ん…あっ、番様に向けられる情を、この身に受けられると思うと、胸が、熱く…ぅうっ、なりますっ」

「では、番としたことがない行為をしたくはないか?」

硬い先端を避けて愛撫すると、もどかしいらしく胸を手に押しつけてくる。

「ぁああっ…したい、ですっ…はぁあんっ、あっ、ぁんっ」

「いいだろう。胸を使う」

「はぃいいっ、自由に、使って、ください…っ」

ドレスを脱がせると、ベッドの下に跪かせる。
そして、未知への期待で熱くなる自身をルナの目の前に晒す。
ルシアは蔦に犯されながら、俺を見て物欲しそうに喘いでいる。
すでに滴る精をルナの胸に擦りつけ肌を濡らし、避妊具をつける。

「私は、どうすればいいですか?」

「ルナは、胸を包むようにもっていればいい」

「はい…こう、ですか?」

「ああ。そのまま、保っていればいい」

寄せられた胸のふくらみの間へ自身を埋め込むと、初めて感じる柔らかな圧迫に迎えられた。
滑りの良い肌とルナの艶やかな声に煽られ、何度も避妊具の中に射精した。
ルシアは放たれた精をじっと見つめながら喘ぎ続けている。
だが、今はルシアではなくルナの相手をしなければいけない。

「あぁぁ…っ!胸が、あつい…っ、もっと、犯してください…っ、ルナに精を、ください」

「ルナは、この精がほしいか?」

「はい、ほしいです、ぅ…あっ、考えただけで、お腹が熱くなって…イ、くぅうううっ!!」

目の前でイったばかりのルナは、完全に熱で蕩けた目で俺を見つめる。
体すべてで精をねだるように、胸をおしつけ上下に揺さぶる。

「あとで遺伝子を回収することになるが」

「回収、して、いいですからぁああっ、精を、精をナカに、んぁっ!胸、もう…終わり、ですか…っ?」

「胸で精を受けるか?」

避妊具を外した自身を胸の間にもう一度いれる。
射精が近い自身を抑え、ルナの答えを待つ。

「はい、あぁんん…胸にも、ください…っ、精を注いで、くださぁぃいいいいい…っ!!」

ルナも同時にイったようだ。
白濁を受けた胸をうっとりと見つめるルナは、ぬけていく自身を目で追っている。

「どう、したい?自分でいれるか?」

「いれます…ぅっ、ぁ…いれます、ね?」

膝に乗るよう示すと、迷うことなくルナの秘部が自身にあてがわれた。
繋がれば、あとは夢中で求めあうだけだった。

「ぃゃあぁああっ、私も、ほしいのに…ぃひいいいいいっ!!あっ、あんん…っ、ウォルさまぁああっ!!」

ルシアの悲鳴を聞きながら、何度もルナのナカに射精して奥まで犯した。
最後に遺伝子を回収する。
ルナが部屋を出ると、ルシアと二人きりになる。
部屋を出ようとすると、背後から人が地を這う音がした。

「ウォルしゃまっ、わたじも…っぁひ…イかせて、くだしゃいっ…おかしくなりますぅうぁあああっ!」

見下ろすと、ルシアは秘部の蜜を吸って花が咲いた蔦に犯されていた。
だが、イけそうでイけないようだ。
発情を抑えるはずの蔦は、ルシアに影響されたように催淫香で発情を手助けしている。
ルシアの甘い香りは、部屋にきたときから濃度を増すばかり。
射精して事を終えるのが習慣になっている体には、焦れるばかりの愛撫だけでは辛いだろう。

「恋人の方が、いいんだろう。
だが、公に会うことは認められない。
俺は、それを与えるだけで二度と精を注がない。
実験は彼女と続けるから、飾りの妻でいればいい。
研究所ではあるが、暮らしは保証する」

襲いたくなる衝動を抑える限界が近い。

「ひゃあああっ…犯して…っ、ナカ、に射精、して、子種、をくださ…ひぃいいいっっ」

悲鳴を聞きながら扉をあけ、一歩、廊下に出た。
扉がしまる直前、切ない声で俺の名を呼ぶルシアは泣いていた、気がした。


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