瞬く間に住む魔

秋赤音

文字の大きさ
上 下
15 / 86
愛は番の運命に溺れる

0.命令と感情と本能と

しおりを挟む
実験の知らせがあった日の夜。
薄暗い部屋には、ベッドの上で女のナイトドレスを脱がせて組み敷く男がいた。
女の紫眼は与えられる快楽を待ち望むように潤む。

「ルシア。今日から、ここに…たっぷりと注いでやるからな」

「はい。ウォル様の子種、ここに、ください」

女は自ら足を開き、蜜で滴る秘部を晒す。
男の赤い瞳は、濡れている秘部を見つめて笑む。

「ああ。しばらく仕事は休みになったからな。
嫌がっても離さない」

「ウォル、さま…ぁんっ、っ…はいって、ひぁあっ!」

「ルシアは、俺だけを、感じていればいい」

「あっ、んっ、んぁあああっ、や!ぁあっ…こわれ、んぅ…は、ぁああっ」

男と女は激しい交尾の末、気を失った女の背を胸に抱いて男は目を閉じた。

「あ、ると…」

女は涙を流しながらつぶやいた。
その声に男は苦い顔をする。
男は目を開け、繋がりを解いたばかりの秘部に指をいれた。

「ぁ…んっ…うぉる、さま…ぃや…ぁっ」

ゆっくりと動く女の腰つきに、男は静かに笑う。

「ルシア。受け入れてくれ」

男は指をぬき、再び欲望を女の秘部へ沈めた。
すると、女はため息をこぼすように喘ぎ剛直を全て受け入れた。

「褒美は、起きてからにしよう。おやすみ。俺の番」

緩やかに動く眠っているとは思えない女の様に動揺することなく、男は今度こそ目を閉じる。
口元に綺麗な半月を描きながら。


翌朝。
目覚めた女は、繋がったままの秘部に驚くが、本能が勝ったように腰を振り始めた。
女が起きたことを知りながら、男は寝たふりをしたまま女を快楽の果てへと導いた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

モブ令嬢へのジョブチェンジは失敗しました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:134pt お気に入り:718

迷惑ですから追いかけてこないでください!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:36,772pt お気に入り:1,309

貴方の子どもじゃありません

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:22,401pt お気に入り:3,765

鳴花

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:653pt お気に入り:5

誘拐された令嬢は英雄公爵に盲愛される【完結】

恋愛 / 完結 24h.ポイント:347pt お気に入り:1,036

【R18】鎖に繋がれたまま、婚約解消を目指します

恋愛 / 完結 24h.ポイント:120pt お気に入り:567

オーロラの輝く空の下

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:8

"Tacki" for prudish Meg

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,044pt お気に入り:5

処理中です...