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03.群れる兎-流れる葉のように
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保波 流花は、血縁の両親を知らない。
唯一の家族である夜駆 間灯 は、唯一の話し相手であり、勉強を教えてくれる先生でもあった。
何度も鏡をみて似ているところを探した。
でも、あるとすれば銀色の髪が灰がかっていることだけ。
青い瞳は、おそらく母親似だろう。写真もないから確かではない。
夜駆 間灯__やがけ まとう__# と時間を過ごし、無事に15歳。
眠る時間に試作品の自動学習装置を使われて、特別に栄養を与えたから成長が他の人より早い。
でも、言ってはいけない。
お父様と私だけの秘密。
大人になった私は、男性に恋をした。
名前は、一兎様という。
育ての親の息子だと知った今でも、初めて会ったときの衝撃は忘れられない。
いつ思い出しても心地良い思い出だ。
誰もいない裏庭で遊んでいると、まだ名前を知らなかった女装をしている一兎様が走ってきた。
「あなたは…?名前…教えてっ」
「保波 流花です。保つ波、流れる花と書いて流花です」
「保波、流花ちゃん?」
戸惑う表情の女の子は私を抱きしめた。
そして、あたった。女の子にはないはずのモノが。
「…っ、胸が、苦しい…なんで?がまん…できない…っ!」
返事をする前に口を塞がれ、舌が入ってきて圧迫感と熱量に力が抜けた。
逃げる前に抱えられて走られた。
甘い香りがする知らない部屋のベッドに投げ出されて、遠慮なく服を破られた。
痛いくらい胸を掴まれ、乱暴な愛撫。
でも、知っている気がする。
なんで?
「ぁあ…っ!落ち着く…っ」
痛いはずなのに、お腹の奥がジクジク熱い。
ふと、脳裏で思い出す。
でも、私は知らない。
『…さま、いち…っ、……とさまっ!』
胸の先が痛いのに疼く。
今と同じ状況だが、私は初めて。記憶は違う。
とても慣れている。
『いちと、って…呼んでくれないの…?ながれ』
「ぁああっ!なんで、なんで…ぁあっ!」
初めて会ったのに、知っていて、気持ち悪いのに気持ちよくて。
知らない記憶の身を任せるのが正しい方へすでに体が従っている。
触られると熱いのが身体中に広がっていく。
「…っ、なに、知らない…私…あぁあんっ!」
「きもち、いいんだね?嬉しい…もっと、しようね」
全身を余すことなく愛撫され、当たり前のように処女は奪われた。
なぜか嫌ではない。
見た目は女の子なのに、実は男の子。
私しか知らないかもしれないことは、胸を熱くする。
彼は孤児の中から私を選んでくれた。
十分だった。
今何時だろうか?いつの間に私も彼も服を脱いでいて、隙間がないくらい強く肌を重ねて。
背中から抱きしめられて、繋がったまま彼は何かに気づいた。
「僕、名前…一兎。一に兎って書く」
「いち、と…さま?ぁんっ!また、お…きく…ぅんぁああっ!」
「名前、嬉しい…もっと、呼んで?流花、るか、るか?」
ナカが抉られているのに気持ちいい。
もう、彼でしか満たされないだろう。
胸と陰部にある硬い先も同時に指先で挟まれて、全部が熱い。ずっと繋がっていたい。
「いちと、さまぁっ…いちとさまっ、いちとさまぁ…っ!ぁ…んふぁああああっっ!せいし、いっぱい…っ…は、ふ…ぅ…っ」
「今度は、ここでしてね?」
下腹部から圧迫がなくなり、胸に移った。
膨らみを両脇から強く押しつけられても痛いのに気持ちいい。
皮膚を撫で抉られているが気持ちいい。
脳裏で再生される『ながれさん』の気持ちいいと重なって、体も心も気持ちいいでいっぱい。
ナカに射精されてもよかった。
目さえ閉じたら体のどこにかかってもいい。
だって、それが普通。
勉強のためだもの。
勉強?
勉強。
私はなぜ子作りの勉強をしているの?
この人に何度も抱かれているの?
「るか?」
「いちと…っ、わたし…こわい」
「うん。初めは誰でも怖い。ゆっくり、慣れていこうね。僕も流花だけを愛するから」
一兎様がくれる温かな気持ちいいが、冷たくて怖い気持ちを消してくれる。
離れたくない。
「うんっ!ずっと、一緒に、いて…っ」
「約束する。流花。今度は、一緒に散歩しよう。
とっておきのお菓子も、食べさせてあげる」
優しい声を聞きながら、口元に押し当てられた彼の一部を胸と舌で味わった。
唯一の家族である夜駆 間灯 は、唯一の話し相手であり、勉強を教えてくれる先生でもあった。
何度も鏡をみて似ているところを探した。
でも、あるとすれば銀色の髪が灰がかっていることだけ。
青い瞳は、おそらく母親似だろう。写真もないから確かではない。
夜駆 間灯__やがけ まとう__# と時間を過ごし、無事に15歳。
眠る時間に試作品の自動学習装置を使われて、特別に栄養を与えたから成長が他の人より早い。
でも、言ってはいけない。
お父様と私だけの秘密。
大人になった私は、男性に恋をした。
名前は、一兎様という。
育ての親の息子だと知った今でも、初めて会ったときの衝撃は忘れられない。
いつ思い出しても心地良い思い出だ。
誰もいない裏庭で遊んでいると、まだ名前を知らなかった女装をしている一兎様が走ってきた。
「あなたは…?名前…教えてっ」
「保波 流花です。保つ波、流れる花と書いて流花です」
「保波、流花ちゃん?」
戸惑う表情の女の子は私を抱きしめた。
そして、あたった。女の子にはないはずのモノが。
「…っ、胸が、苦しい…なんで?がまん…できない…っ!」
返事をする前に口を塞がれ、舌が入ってきて圧迫感と熱量に力が抜けた。
逃げる前に抱えられて走られた。
甘い香りがする知らない部屋のベッドに投げ出されて、遠慮なく服を破られた。
痛いくらい胸を掴まれ、乱暴な愛撫。
でも、知っている気がする。
なんで?
「ぁあ…っ!落ち着く…っ」
痛いはずなのに、お腹の奥がジクジク熱い。
ふと、脳裏で思い出す。
でも、私は知らない。
『…さま、いち…っ、……とさまっ!』
胸の先が痛いのに疼く。
今と同じ状況だが、私は初めて。記憶は違う。
とても慣れている。
『いちと、って…呼んでくれないの…?ながれ』
「ぁああっ!なんで、なんで…ぁあっ!」
初めて会ったのに、知っていて、気持ち悪いのに気持ちよくて。
知らない記憶の身を任せるのが正しい方へすでに体が従っている。
触られると熱いのが身体中に広がっていく。
「…っ、なに、知らない…私…あぁあんっ!」
「きもち、いいんだね?嬉しい…もっと、しようね」
全身を余すことなく愛撫され、当たり前のように処女は奪われた。
なぜか嫌ではない。
見た目は女の子なのに、実は男の子。
私しか知らないかもしれないことは、胸を熱くする。
彼は孤児の中から私を選んでくれた。
十分だった。
今何時だろうか?いつの間に私も彼も服を脱いでいて、隙間がないくらい強く肌を重ねて。
背中から抱きしめられて、繋がったまま彼は何かに気づいた。
「僕、名前…一兎。一に兎って書く」
「いち、と…さま?ぁんっ!また、お…きく…ぅんぁああっ!」
「名前、嬉しい…もっと、呼んで?流花、るか、るか?」
ナカが抉られているのに気持ちいい。
もう、彼でしか満たされないだろう。
胸と陰部にある硬い先も同時に指先で挟まれて、全部が熱い。ずっと繋がっていたい。
「いちと、さまぁっ…いちとさまっ、いちとさまぁ…っ!ぁ…んふぁああああっっ!せいし、いっぱい…っ…は、ふ…ぅ…っ」
「今度は、ここでしてね?」
下腹部から圧迫がなくなり、胸に移った。
膨らみを両脇から強く押しつけられても痛いのに気持ちいい。
皮膚を撫で抉られているが気持ちいい。
脳裏で再生される『ながれさん』の気持ちいいと重なって、体も心も気持ちいいでいっぱい。
ナカに射精されてもよかった。
目さえ閉じたら体のどこにかかってもいい。
だって、それが普通。
勉強のためだもの。
勉強?
勉強。
私はなぜ子作りの勉強をしているの?
この人に何度も抱かれているの?
「るか?」
「いちと…っ、わたし…こわい」
「うん。初めは誰でも怖い。ゆっくり、慣れていこうね。僕も流花だけを愛するから」
一兎様がくれる温かな気持ちいいが、冷たくて怖い気持ちを消してくれる。
離れたくない。
「うんっ!ずっと、一緒に、いて…っ」
「約束する。流花。今度は、一緒に散歩しよう。
とっておきのお菓子も、食べさせてあげる」
優しい声を聞きながら、口元に押し当てられた彼の一部を胸と舌で味わった。
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