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悠久の約束と空の夢
会い
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民を諦めた王を足掛かりにオウマたちの計画は進んだ。
予定通りに教会と神殿を繋ぎ、偽りの記憶が人間に組み込まれた。
『真実を混ぜた嘘はよく馴染み、祈りを続ける民たちは疑うことをしない』
シンの近況報告を伝えた花は消える。
そして、獣の血縁を人柱として聖域へ迎え入れる。
魔術の安定を確実にすると民は歓迎している、と最後に届いた花が知らせる。
証拠を消すためにかけられていた魔術が、過去に届いた花も共に消した
空になった花瓶は、来るべき日を終えるまで置いておくことにする。
私の元へ『勇者』と名乗った者たちを連れたシンは、
予定通りに身を犠牲にして聖域へ神殿を創り、
勇者は自らを武装品に変えて聖遺物として装置の一部となった。
聖域の力と完全に交わり、
死まで過ぎる時間を真人間とは遠い存在にしてしまった瞬間だった。
一方的な都合で、残した家族や友人とは同じでなくしたのだ。
彼らは伴侶だと言っていた。
セイラとシルドは『互いを信じ合い、攻めや守りに専念していた』と懐かしんでいた。
ランとアヤも『互いを信頼し、背を預けて近くと遠くを守り合った』と笑っていた。
再び会える日を誓い、用意されている場所に立っていた。
あとは、あえて残した者を二度に分けて『人柱』として迎えるだけ。
オウマが新たな王になると、獣の血縁探しは加速した。
忌む存在として認識されているため、
獣の色を継ぐ者がいれば教会に連れられた。
容姿に白や赤、青と緑を持つ者を保護し、
魔力の補填要員として迎え入れる。
雲ひとつない晴天の日。
一度目の『人柱』を迎えた。
私の血を継ぐ大地と名乗った子供は幼少期の記憶が無かった。
聖域にきてからは聖遺物の弓に魔力を注ぎ守っている。
そして、彼の寂しさを慰める海菜に懐いていた。
彼が大人の人間から受けていた扱いは、呆れる程に大人の都合のいい解釈だった。
『人柱にされた人間同士から生まれ、
獣として大人になると人に化けさせ、獣が人間の世界に落とした』
嘘の記憶により、忌む神のために人柱は繰り返されていると思っている人間らしい見解だった。
全てが間違ってはいない。
密やかに聖域へ帰郷した子孫はいた。
生まれた子供を親へ会わせて憩い、聖域を守るために記憶を消した。
記憶がないのは、聖域で過ごした時間が多かったのかもしれない。
過ごすうちに思い出した記憶で私を始祖だと、親のように思ってくれた。
聞けば彼には妹がいると言う。
『いつか会いたい』と寂しそうにつぶやいていた。
時は経ち、二度目の『人柱』を迎える。
聖域の神殿で事を見守り、儀式を終えると現れた勇者とシン。
再会する兄妹を嬉しそうに見つめる海菜。
戸惑う彼らに用意していた家を与え、シンと過ごす時間を得た。
瀬菜がいる教会の役目も終えた。
聖域へハヤトを連れる瀬菜を、詩紅と海菜は待っている。
もう少しで計画の役目を終える。
月の灯りが窓からさすシンに与えた私室。
シンが儀式の正装を脱いでいる間に風呂の用意をする。
呼びに戻ろうとすると、背を優しく包まれた。
「シン?」
「大空。探しました」
「近くにいるのは、わかっていますね?」
「そう、ですが…姿を見るのは久しぶりなので」
耳元の囁きから逃げようと振り向けば、柔く微笑むシンがいた。
水に濡れた鴉の羽根のような瞳には切ない熱が燻っている。
お方様と慕ってくれているのは知っている。
しかし、これ、は知らない。
戸惑いを隠しながら、お方様として話をするしかできない。
「これからは、いつでも、会え…、…っ……シン?」
不意打ちの口づけに思考が途絶え、
サラサラと揺れた銀のような鈍灰の髪に、項で束ねていた飾りを解いているのだと、ぼんやりと思う。
「綺麗だと、思っただけです。
出会った時も、出会った時よりも綺麗だと思って。
私が神殿にいる間に磨いた者がいたら…と思うと」
「妬いたのですか?」
「…!…は、い。情けない、ですよね」
顔を隠すように私を抱きしめたシンは、小さく呟く。
伴侶でなくても親しい者に近寄る気配に妬く、と人間の行動の一つにある。
獣には分からない感覚だ。
しかし、見つけた宝を一人で囲いたい気持ちなら、少し分かる。
「そんなことはない。
心配しなくても、あれ以来私が人間の前に現れたことはないし、
この色が場に馴染むのは聖域だけです」
「黒が馴染むのは人間界も同じです。
当たり前で気づいていないだけで、
毎日毎夜、遠い天の一面に、星の瞬く美しい空の色です。
友人がいない陽の天は辛く、漆黒の時間は私の安らぎでした」
やっと顔を見せたシンは苦く笑みを浮かべている。
ふと、黒を認めてくれる白を待つ友人を思い出した。
『夜空だから輝く灯りもある』と言っていた。
シンの努力の証でもある髪の一束を指先ですくい、口づける。
「今の人間は、白も黒も忌む存在として見ています。
だから、異性に限れば、ですが。
黒を愛でるのは、私が知る中ではシンだけです。
この銀を愛でる異性も私だけでいいですね?」
「大空…当然です。
この色を愛してくださるのは、異性に限ればお方様だけです。
永遠に、この身が朽ちても、大空を愛しています」
ゆっくりと手をとられ、甲が形の良い唇へ寄せられ触れた。
指先が絡まり、静かに笑みを浮かべるシンに抱き寄せられる。
これでは、まるで求愛のようだ。
突然のことに隠しきれなくなった動揺は、なぜかシンの頬を緩ませる。
逃げようとするが、いつの間にか腰に回っているシンの腕が許さない。
今さらだが、風呂の用意をしていたことを思い出す。
「シン、わかりましたから、離れてください。
風呂の用意が、できています、ので、ですね」
「はい。ありがとうございます」
ニッコリと無邪気な笑みで離れたシンは部屋へ戻っていった。
正装のシャツの釦が掛け違っていることに気づき、
おそらく慌てて留めたのだろうと想像する。
シンの背を追うと、風呂へ向かう途中のシンが私に気づいて笑みを浮かべる。
何が楽しいのかは分からないが、シンが笑っているならいい。
つられて緩む頬に落とされた口づけに止まっていると、
私の前に現れた花が差し出される。
シンが目の前で白魔術で創った黒い花を受け取ると、
シンは嬉しそうに横を通りすぎた。
『お方様の、大空の傍にいることができて、幸せです』
込められた意思を伝えても消えない花。
隠したはずの一時でも大切な友人との時間を断つ悔いが、
喉からせりあがってくる。
私が何かを言える立場ではない。
彼らは自ら決めたのだから。
立ちつくしていると、背が温かさに包まれる。
冷えていたのだと、自覚する。
「寒くないんですか?」
「寒いですね」
「一緒に寝ますか?」
心配そうな笑みを私に向けるシンの提案に揺れる。
おそらくこれが人間が言う『惚れた弱み』だと、知った。
予定通りに教会と神殿を繋ぎ、偽りの記憶が人間に組み込まれた。
『真実を混ぜた嘘はよく馴染み、祈りを続ける民たちは疑うことをしない』
シンの近況報告を伝えた花は消える。
そして、獣の血縁を人柱として聖域へ迎え入れる。
魔術の安定を確実にすると民は歓迎している、と最後に届いた花が知らせる。
証拠を消すためにかけられていた魔術が、過去に届いた花も共に消した
空になった花瓶は、来るべき日を終えるまで置いておくことにする。
私の元へ『勇者』と名乗った者たちを連れたシンは、
予定通りに身を犠牲にして聖域へ神殿を創り、
勇者は自らを武装品に変えて聖遺物として装置の一部となった。
聖域の力と完全に交わり、
死まで過ぎる時間を真人間とは遠い存在にしてしまった瞬間だった。
一方的な都合で、残した家族や友人とは同じでなくしたのだ。
彼らは伴侶だと言っていた。
セイラとシルドは『互いを信じ合い、攻めや守りに専念していた』と懐かしんでいた。
ランとアヤも『互いを信頼し、背を預けて近くと遠くを守り合った』と笑っていた。
再び会える日を誓い、用意されている場所に立っていた。
あとは、あえて残した者を二度に分けて『人柱』として迎えるだけ。
オウマが新たな王になると、獣の血縁探しは加速した。
忌む存在として認識されているため、
獣の色を継ぐ者がいれば教会に連れられた。
容姿に白や赤、青と緑を持つ者を保護し、
魔力の補填要員として迎え入れる。
雲ひとつない晴天の日。
一度目の『人柱』を迎えた。
私の血を継ぐ大地と名乗った子供は幼少期の記憶が無かった。
聖域にきてからは聖遺物の弓に魔力を注ぎ守っている。
そして、彼の寂しさを慰める海菜に懐いていた。
彼が大人の人間から受けていた扱いは、呆れる程に大人の都合のいい解釈だった。
『人柱にされた人間同士から生まれ、
獣として大人になると人に化けさせ、獣が人間の世界に落とした』
嘘の記憶により、忌む神のために人柱は繰り返されていると思っている人間らしい見解だった。
全てが間違ってはいない。
密やかに聖域へ帰郷した子孫はいた。
生まれた子供を親へ会わせて憩い、聖域を守るために記憶を消した。
記憶がないのは、聖域で過ごした時間が多かったのかもしれない。
過ごすうちに思い出した記憶で私を始祖だと、親のように思ってくれた。
聞けば彼には妹がいると言う。
『いつか会いたい』と寂しそうにつぶやいていた。
時は経ち、二度目の『人柱』を迎える。
聖域の神殿で事を見守り、儀式を終えると現れた勇者とシン。
再会する兄妹を嬉しそうに見つめる海菜。
戸惑う彼らに用意していた家を与え、シンと過ごす時間を得た。
瀬菜がいる教会の役目も終えた。
聖域へハヤトを連れる瀬菜を、詩紅と海菜は待っている。
もう少しで計画の役目を終える。
月の灯りが窓からさすシンに与えた私室。
シンが儀式の正装を脱いでいる間に風呂の用意をする。
呼びに戻ろうとすると、背を優しく包まれた。
「シン?」
「大空。探しました」
「近くにいるのは、わかっていますね?」
「そう、ですが…姿を見るのは久しぶりなので」
耳元の囁きから逃げようと振り向けば、柔く微笑むシンがいた。
水に濡れた鴉の羽根のような瞳には切ない熱が燻っている。
お方様と慕ってくれているのは知っている。
しかし、これ、は知らない。
戸惑いを隠しながら、お方様として話をするしかできない。
「これからは、いつでも、会え…、…っ……シン?」
不意打ちの口づけに思考が途絶え、
サラサラと揺れた銀のような鈍灰の髪に、項で束ねていた飾りを解いているのだと、ぼんやりと思う。
「綺麗だと、思っただけです。
出会った時も、出会った時よりも綺麗だと思って。
私が神殿にいる間に磨いた者がいたら…と思うと」
「妬いたのですか?」
「…!…は、い。情けない、ですよね」
顔を隠すように私を抱きしめたシンは、小さく呟く。
伴侶でなくても親しい者に近寄る気配に妬く、と人間の行動の一つにある。
獣には分からない感覚だ。
しかし、見つけた宝を一人で囲いたい気持ちなら、少し分かる。
「そんなことはない。
心配しなくても、あれ以来私が人間の前に現れたことはないし、
この色が場に馴染むのは聖域だけです」
「黒が馴染むのは人間界も同じです。
当たり前で気づいていないだけで、
毎日毎夜、遠い天の一面に、星の瞬く美しい空の色です。
友人がいない陽の天は辛く、漆黒の時間は私の安らぎでした」
やっと顔を見せたシンは苦く笑みを浮かべている。
ふと、黒を認めてくれる白を待つ友人を思い出した。
『夜空だから輝く灯りもある』と言っていた。
シンの努力の証でもある髪の一束を指先ですくい、口づける。
「今の人間は、白も黒も忌む存在として見ています。
だから、異性に限れば、ですが。
黒を愛でるのは、私が知る中ではシンだけです。
この銀を愛でる異性も私だけでいいですね?」
「大空…当然です。
この色を愛してくださるのは、異性に限ればお方様だけです。
永遠に、この身が朽ちても、大空を愛しています」
ゆっくりと手をとられ、甲が形の良い唇へ寄せられ触れた。
指先が絡まり、静かに笑みを浮かべるシンに抱き寄せられる。
これでは、まるで求愛のようだ。
突然のことに隠しきれなくなった動揺は、なぜかシンの頬を緩ませる。
逃げようとするが、いつの間にか腰に回っているシンの腕が許さない。
今さらだが、風呂の用意をしていたことを思い出す。
「シン、わかりましたから、離れてください。
風呂の用意が、できています、ので、ですね」
「はい。ありがとうございます」
ニッコリと無邪気な笑みで離れたシンは部屋へ戻っていった。
正装のシャツの釦が掛け違っていることに気づき、
おそらく慌てて留めたのだろうと想像する。
シンの背を追うと、風呂へ向かう途中のシンが私に気づいて笑みを浮かべる。
何が楽しいのかは分からないが、シンが笑っているならいい。
つられて緩む頬に落とされた口づけに止まっていると、
私の前に現れた花が差し出される。
シンが目の前で白魔術で創った黒い花を受け取ると、
シンは嬉しそうに横を通りすぎた。
『お方様の、大空の傍にいることができて、幸せです』
込められた意思を伝えても消えない花。
隠したはずの一時でも大切な友人との時間を断つ悔いが、
喉からせりあがってくる。
私が何かを言える立場ではない。
彼らは自ら決めたのだから。
立ちつくしていると、背が温かさに包まれる。
冷えていたのだと、自覚する。
「寒くないんですか?」
「寒いですね」
「一緒に寝ますか?」
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