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願いと幸せ
愛される者(3)
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目が覚めると、いつもの日常だった。
今日もウィル様は女の香りを纏っていた。
いつからか私に気遣うように、帰ると一番に身を清めてくれる。
優しさが嬉しく、気遣わせているのに嬉しい自分が嫌だった。
でも、今日からは少しだけ変われる。
きっと、変わるはずだ。
ウィル様が身を清めている浴室に入り、身を寄せる。
「セレン」
「ウィル様」
ウィル様の胸に飛び込んで、腕を背に回してしっかりと抱きしめる。
押し当てて密着する体に感じる視線が嬉しい。
「セレン、冷えてはいけないから、まずは着替えてから「嫌です」
「セレン」
体の向きを変えたウィル様は私を表面から包み込んだ。
温かな温度と、優しい気遣いが嬉しく、愛しい。
「私は玩具ではなく、ウィル様がほしいのです」
顔を上げた瞬間、ウィル様に近づいて唇を合わせた。
離そうとするがしがみついたまま、さらに続きを求めて舌先を唇に這わせる。
ウィル様の証が大きくなるのは感じ、さらに密着する。
すると、ウィル様の指先が背中から疼く蜜口につたい、ゆっくりと玩具がぬかれ始める。
ぬかれている刺激すら快楽に変わる体は、玩具にある魔力を惜しむように腰を揺らす。
「…素直にねだってもらえるのも、嬉しいですね。
今日も、たくさん、注ぎますから。
よく潤むここで受け入れてくださいね」
「ぁ…んんっ、は、ぃ…っっ、んぁああっ!」
玩具が抜けた瞬間に感じた刺激で意識が遠のく。
しかし、すぐに入ってきた指を深くに誘うように腰を振る。
違う、ほしいのは指ではないのに。
ウィル様の体の一部に触れられていると思うとたまらなくなる。
もっと触れて、私を感じてほしい。
「指だけでイキそうですね。
いいですよ。
僕の指で、何度でも」
塞がれた唇と絡まる舌から伝わる微量の魔力と、蜜口の中を暴く快楽は私から思考を奪う。
立つのが辛くなった頃、そっと抱えられて降ろされたのはベッド。
そして、私の願いは叶えられた。
捧げた純潔の先に与えられたのは溺れるような快楽。
何度も魔力を注がれ意識が途切れ、目が覚めるとウィル様が身を清めてくださっている最中だった。
胎に放たれた子種と魔力をこぼさないようにしようとするが、こぼれていく。
互いに一糸まとわないで触れ合っていることで思い出した行為に身体が疼き広がっていく。
ウィル様の証から新しくこぼれている魔力をねだると、
体力が尽きるまで注がれ続けた。
愛し合う場所は選ばなくなったが、
ウィル様が私を気に入っていること広まり、
勇者候補の選定も始まったことで他の女の香りをまとう暇もなくなった。
魔力を求めて高め合う性交は、熱く甘く、溶けてしまうそうなほど気持ちいい。
リーシャ様がくれた知恵と経験が役に立っている。
細い月がのぼればベッドから動けなくなる。
薄暗く照らされる部屋には、吐息と水音だけが響く。
「セレン…まだ、足りない」
「私も…っ」
今宵も夜は長い。
今日もウィル様は女の香りを纏っていた。
いつからか私に気遣うように、帰ると一番に身を清めてくれる。
優しさが嬉しく、気遣わせているのに嬉しい自分が嫌だった。
でも、今日からは少しだけ変われる。
きっと、変わるはずだ。
ウィル様が身を清めている浴室に入り、身を寄せる。
「セレン」
「ウィル様」
ウィル様の胸に飛び込んで、腕を背に回してしっかりと抱きしめる。
押し当てて密着する体に感じる視線が嬉しい。
「セレン、冷えてはいけないから、まずは着替えてから「嫌です」
「セレン」
体の向きを変えたウィル様は私を表面から包み込んだ。
温かな温度と、優しい気遣いが嬉しく、愛しい。
「私は玩具ではなく、ウィル様がほしいのです」
顔を上げた瞬間、ウィル様に近づいて唇を合わせた。
離そうとするがしがみついたまま、さらに続きを求めて舌先を唇に這わせる。
ウィル様の証が大きくなるのは感じ、さらに密着する。
すると、ウィル様の指先が背中から疼く蜜口につたい、ゆっくりと玩具がぬかれ始める。
ぬかれている刺激すら快楽に変わる体は、玩具にある魔力を惜しむように腰を揺らす。
「…素直にねだってもらえるのも、嬉しいですね。
今日も、たくさん、注ぎますから。
よく潤むここで受け入れてくださいね」
「ぁ…んんっ、は、ぃ…っっ、んぁああっ!」
玩具が抜けた瞬間に感じた刺激で意識が遠のく。
しかし、すぐに入ってきた指を深くに誘うように腰を振る。
違う、ほしいのは指ではないのに。
ウィル様の体の一部に触れられていると思うとたまらなくなる。
もっと触れて、私を感じてほしい。
「指だけでイキそうですね。
いいですよ。
僕の指で、何度でも」
塞がれた唇と絡まる舌から伝わる微量の魔力と、蜜口の中を暴く快楽は私から思考を奪う。
立つのが辛くなった頃、そっと抱えられて降ろされたのはベッド。
そして、私の願いは叶えられた。
捧げた純潔の先に与えられたのは溺れるような快楽。
何度も魔力を注がれ意識が途切れ、目が覚めるとウィル様が身を清めてくださっている最中だった。
胎に放たれた子種と魔力をこぼさないようにしようとするが、こぼれていく。
互いに一糸まとわないで触れ合っていることで思い出した行為に身体が疼き広がっていく。
ウィル様の証から新しくこぼれている魔力をねだると、
体力が尽きるまで注がれ続けた。
愛し合う場所は選ばなくなったが、
ウィル様が私を気に入っていること広まり、
勇者候補の選定も始まったことで他の女の香りをまとう暇もなくなった。
魔力を求めて高め合う性交は、熱く甘く、溶けてしまうそうなほど気持ちいい。
リーシャ様がくれた知恵と経験が役に立っている。
細い月がのぼればベッドから動けなくなる。
薄暗く照らされる部屋には、吐息と水音だけが響く。
「セレン…まだ、足りない」
「私も…っ」
今宵も夜は長い。
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