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第50話 魔法の特訓
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人気もなくモンスターもいない、王都から一時間ほど走った先にある周囲を草木に囲まれた広場で、俺は魔法の特訓を行っていた。
魔力を全身から捻り出し各属性へと変化させる。
「くっ! うぬぬぬぬー!」
体内の魔力が動くのだが、出るまでに抵抗を受けているような感覚があり苦労している。
アリサ曰く「ミナトは変換効率が悪すぎる。風属性への変化に成功しているとはいっても、これじゃまだ実用できないわ」とのこと。
実際、俺がアリサに教わって衝撃波を発生させる魔法を使ったところ、一発で魔力が枯渇してしまった。
現時点でどうやら俺には魔導師20人分の魔力が備わっているらしく、魔力を測る魔導装置で数値化したところ2023という数字が出ていた。
衝撃波を起こす風魔法は初級レベルの魔法で、アリサが使えば消費する魔力は2程度だという。
つまり、俺は自分の魔力量にあかして魔法を成立させているだけで、魔導師としては落第ということになる。
そんなわけで、少しでも魔力の変換効率を良くするため、数をこなすことにした。
そうなると、街中で魔法を連発するわけにもいかない。
衝撃波を起こす魔法は威力が低いとはいえ、大人くらいなら吹き飛ばすことができる。
たとえ直撃せずともホコリが舞い上がったり、スカートを跳ね上げたりしてしまうので、アリサから影響のない場所でやるように言われたのだ。
今のところ、魔法の師匠であるアリサがいないのは、これまで王都で仲良くしてくれた知人・友人にあいさつ回りをしているからだったりする。
余談だが、俺もついて行こうか? と確認をしたところ「あんたは来ないでほしい」と照れ隠しをしてみせた。
心の底から嫌がっているように見えたが、アリサはベッドの上ではとても素直で可愛いのだ。きっと、照れているだけに違いない……よな?
そんなわけで、今日のところは一人で特訓をしている。
「風よ! 吹き飛ばせ!」
――ゴオオオオオオオオオオオオオオ――
強風が飛び、草木を揺らす。
生えている雑草は俺の胸元程の高さがあるので先に何があるかはわからない。なので、魔法は空へと放つようにしていた。
「ぜぇはぁ……少しだけ……ほんの少しだけ疲れがマシになったか?」
息を切らせながらエリクサーを飲む。魔導師20人分の魔力すべてを注ぎこんで魔法を成立させるので、使った直後は本気で疲労がたまって辛い。
錬金術ギルドのギルドマスターの婚活話を10時間聞かされたくらい、精神が疲弊している。
エリクサーを飲めば魔力も精神力と思われるものも回復するのだが、頭のどこかには疲労の記憶というか、疲れていた時の感触が残っている。
何度も繰り返すのは中々に辛い。
「はぁ、少し休憩……」
レジャーシートを広げ腰掛ける。収納魔法を使ってバスケットと水筒を取り出した。
出掛ける前にアリサが用意してくれた手作り弁当なのだ。
訓練も兼ねて、魔力を練り上げ水を生み出し手を洗う。このくらいなら魔力も持つので問題ない。
ワクワク蓋を開ける。中にはサンドイッチと唐揚げが入っていた。
「忙しいだろうに……」
早朝の、俺が起きる前から料理をしたのだろう、サンドイッチの形が歪だったり、唐揚げが焦げているが、アリサが俺のためを思って作ってくれているのだから感謝しかない。
俺は彼女のことを思い出しながらサンドイッチに手を伸ばした。
口の中一杯にハムの旨味が広がる。
アリサが作ってくれたというだけで本来の百倍は美味しく感じた。
「今頃、どうしているのかな?」
彼女がいる王都へと視線を向けるのだが、草木に遮られてみることができない。
食事を終え、しばらく横になって休憩する。
風を感じ、もしかすると自然に逆らわず強引に魔力を通すのではなく流れに身を任せるのでは?と、何となく極意のようなものが思い浮かんだ。
「多分だが、強引に魔力を引っ張るんじゃなくて……」
魔力をゆっくりと動かす。すると、流れてきて途中からつかえるような感覚が現れ始めたのが解る。
おそらく、ここから強引に流す魔力は風属性に変換されず消えて行っているのだろう。
俺は意識的に流す魔力を少なくするようにコントロールをすると……。
「風よ! 吹き飛ばせ!」
先程と同じ、強風が飛び草木を揺らした。
「さっきまでより全然疲れてない!」
魔法を放った両手を見て、息切れしていないことに気付く。
「コツを掴んだぞ!」
エリクサーを飲みながら何度も魔法を連発する。周囲で見ていたらさながら台風の目の中心といったところだろうか?
魔法を使い続けるうちに、段々とエリクサーを飲む頻度が減ってくる。
一度使うたびに魔力の変換効率が良くなっているに違いない。
「……今なら、もうワンランク上の風魔法も使えるんじゃないだろうか?」
アリサに習っている風魔法は中級まで。初級の風魔法はアリサの魔力を2消費するのに対し、中級は6消費するらしい。
これまでの俺なら、初級がやっとだったが、多少魔力の変換効率が良くなっているので、ギリギリ足りるかもしれない。
アリサから「思い付きで行動すると、ろくなことにならないから、私がいる前でなきゃ駄目だからね? 振りじゃないんだから! 絶対よ?」と言われているのだが、突然進化して中級まで使えるようになり、恋人に良いところを見せたいと考えてしまう。
「一回だけ……やってみるか?」
アリサがあれだけ前振りをしてくれているのだ。ここでやらなければ逆に失礼というもの。
「暴風よ! すべてを巻き上げろ!」
――ヒュゴオオオオオオオオオオオオオオオ『キャアアアア』オオオオオオ――
先程までとは比べ物にならない、まさに自然災害と言った竜巻が発生し、前に進んでいく。
竜巻は草木を押し倒し、通った場所は草が潰れ木が引き抜かれ視界が通っていた。
「中級になっただけでこれか……。街中で使うのは確かに危険すぎるな……」
竜巻は既に遠く離れた場所まで進んでおり、徐々に威力が弱まっている。巻き上げた木が草原にぼとぼとと落ち始めていた。
「とりあえず、他の属性の初級魔法も使えるようにするか……」
風属性はどうにか中級まで使えるようになったが、他の属性への変換は甘いので、初級すら怪しい。
俺はそう考えると、少し他の属性の練習をしてから特訓を切り上げるのだった。
魔力を全身から捻り出し各属性へと変化させる。
「くっ! うぬぬぬぬー!」
体内の魔力が動くのだが、出るまでに抵抗を受けているような感覚があり苦労している。
アリサ曰く「ミナトは変換効率が悪すぎる。風属性への変化に成功しているとはいっても、これじゃまだ実用できないわ」とのこと。
実際、俺がアリサに教わって衝撃波を発生させる魔法を使ったところ、一発で魔力が枯渇してしまった。
現時点でどうやら俺には魔導師20人分の魔力が備わっているらしく、魔力を測る魔導装置で数値化したところ2023という数字が出ていた。
衝撃波を起こす風魔法は初級レベルの魔法で、アリサが使えば消費する魔力は2程度だという。
つまり、俺は自分の魔力量にあかして魔法を成立させているだけで、魔導師としては落第ということになる。
そんなわけで、少しでも魔力の変換効率を良くするため、数をこなすことにした。
そうなると、街中で魔法を連発するわけにもいかない。
衝撃波を起こす魔法は威力が低いとはいえ、大人くらいなら吹き飛ばすことができる。
たとえ直撃せずともホコリが舞い上がったり、スカートを跳ね上げたりしてしまうので、アリサから影響のない場所でやるように言われたのだ。
今のところ、魔法の師匠であるアリサがいないのは、これまで王都で仲良くしてくれた知人・友人にあいさつ回りをしているからだったりする。
余談だが、俺もついて行こうか? と確認をしたところ「あんたは来ないでほしい」と照れ隠しをしてみせた。
心の底から嫌がっているように見えたが、アリサはベッドの上ではとても素直で可愛いのだ。きっと、照れているだけに違いない……よな?
そんなわけで、今日のところは一人で特訓をしている。
「風よ! 吹き飛ばせ!」
――ゴオオオオオオオオオオオオオオ――
強風が飛び、草木を揺らす。
生えている雑草は俺の胸元程の高さがあるので先に何があるかはわからない。なので、魔法は空へと放つようにしていた。
「ぜぇはぁ……少しだけ……ほんの少しだけ疲れがマシになったか?」
息を切らせながらエリクサーを飲む。魔導師20人分の魔力すべてを注ぎこんで魔法を成立させるので、使った直後は本気で疲労がたまって辛い。
錬金術ギルドのギルドマスターの婚活話を10時間聞かされたくらい、精神が疲弊している。
エリクサーを飲めば魔力も精神力と思われるものも回復するのだが、頭のどこかには疲労の記憶というか、疲れていた時の感触が残っている。
何度も繰り返すのは中々に辛い。
「はぁ、少し休憩……」
レジャーシートを広げ腰掛ける。収納魔法を使ってバスケットと水筒を取り出した。
出掛ける前にアリサが用意してくれた手作り弁当なのだ。
訓練も兼ねて、魔力を練り上げ水を生み出し手を洗う。このくらいなら魔力も持つので問題ない。
ワクワク蓋を開ける。中にはサンドイッチと唐揚げが入っていた。
「忙しいだろうに……」
早朝の、俺が起きる前から料理をしたのだろう、サンドイッチの形が歪だったり、唐揚げが焦げているが、アリサが俺のためを思って作ってくれているのだから感謝しかない。
俺は彼女のことを思い出しながらサンドイッチに手を伸ばした。
口の中一杯にハムの旨味が広がる。
アリサが作ってくれたというだけで本来の百倍は美味しく感じた。
「今頃、どうしているのかな?」
彼女がいる王都へと視線を向けるのだが、草木に遮られてみることができない。
食事を終え、しばらく横になって休憩する。
風を感じ、もしかすると自然に逆らわず強引に魔力を通すのではなく流れに身を任せるのでは?と、何となく極意のようなものが思い浮かんだ。
「多分だが、強引に魔力を引っ張るんじゃなくて……」
魔力をゆっくりと動かす。すると、流れてきて途中からつかえるような感覚が現れ始めたのが解る。
おそらく、ここから強引に流す魔力は風属性に変換されず消えて行っているのだろう。
俺は意識的に流す魔力を少なくするようにコントロールをすると……。
「風よ! 吹き飛ばせ!」
先程と同じ、強風が飛び草木を揺らした。
「さっきまでより全然疲れてない!」
魔法を放った両手を見て、息切れしていないことに気付く。
「コツを掴んだぞ!」
エリクサーを飲みながら何度も魔法を連発する。周囲で見ていたらさながら台風の目の中心といったところだろうか?
魔法を使い続けるうちに、段々とエリクサーを飲む頻度が減ってくる。
一度使うたびに魔力の変換効率が良くなっているに違いない。
「……今なら、もうワンランク上の風魔法も使えるんじゃないだろうか?」
アリサに習っている風魔法は中級まで。初級の風魔法はアリサの魔力を2消費するのに対し、中級は6消費するらしい。
これまでの俺なら、初級がやっとだったが、多少魔力の変換効率が良くなっているので、ギリギリ足りるかもしれない。
アリサから「思い付きで行動すると、ろくなことにならないから、私がいる前でなきゃ駄目だからね? 振りじゃないんだから! 絶対よ?」と言われているのだが、突然進化して中級まで使えるようになり、恋人に良いところを見せたいと考えてしまう。
「一回だけ……やってみるか?」
アリサがあれだけ前振りをしてくれているのだ。ここでやらなければ逆に失礼というもの。
「暴風よ! すべてを巻き上げろ!」
――ヒュゴオオオオオオオオオオオオオオオ『キャアアアア』オオオオオオ――
先程までとは比べ物にならない、まさに自然災害と言った竜巻が発生し、前に進んでいく。
竜巻は草木を押し倒し、通った場所は草が潰れ木が引き抜かれ視界が通っていた。
「中級になっただけでこれか……。街中で使うのは確かに危険すぎるな……」
竜巻は既に遠く離れた場所まで進んでおり、徐々に威力が弱まっている。巻き上げた木が草原にぼとぼとと落ち始めていた。
「とりあえず、他の属性の初級魔法も使えるようにするか……」
風属性はどうにか中級まで使えるようになったが、他の属性への変換は甘いので、初級すら怪しい。
俺はそう考えると、少し他の属性の練習をしてから特訓を切り上げるのだった。
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