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第1章
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本来、学院内で授業とは関係のない魔法の使用は禁止されている。
敷地内の至る所に魔力探知の魔道具が置かれ、許可なく発動すれば罰則が与えられる。
それなら、探知に引っかからないように魔法を使えば良い。
魔道具が発している微かな魔力を逆探知し、魔道具を見つける。そして、魔道具の効果に干渉し自分の魔法はスルーするように書き換えた。
これでブラッドは、人目さえ気を付ければ学院内で魔法が使いたい放題。
準備が出来た所で、早速行動開始。
「おはよう、ブラッド君!」
「やった、私らが一番乗り⁉︎」
「ブラッド君を独占しちゃおー♡」
いつも通り、男子用学生寮を出た途端、待ち伏せていたかのように数人の女生徒に捕まった。
実際、朝方探知魔法を使ってみたら男子寮の前に居たので、さすがのブラッドも引いた。
何故、その時間を自習に回せないのだろうか。
相変わらず許可なく人の腕を取ってくる女生徒に、思わず溜め息をついた。
それに、何故か色めき立つ女生徒たち。
「え⁉︎ なになに、ブラッド君お悩みなの⁉︎」
「まさか、恋⁉︎ 恋の悩みとか!」
「えー! 緊張しちゃうー!」
何をどう解釈したら、そんな答えになるのか甚だ理解できない。
答えるのも面倒なので、そのまま無言で歩き続ける。そんなブラッドの態度にも、女生徒たちの反応は「クールで素敵!」であった。
敷地内の至る所に魔力探知の魔道具が置かれ、許可なく発動すれば罰則が与えられる。
それなら、探知に引っかからないように魔法を使えば良い。
魔道具が発している微かな魔力を逆探知し、魔道具を見つける。そして、魔道具の効果に干渉し自分の魔法はスルーするように書き換えた。
これでブラッドは、人目さえ気を付ければ学院内で魔法が使いたい放題。
準備が出来た所で、早速行動開始。
「おはよう、ブラッド君!」
「やった、私らが一番乗り⁉︎」
「ブラッド君を独占しちゃおー♡」
いつも通り、男子用学生寮を出た途端、待ち伏せていたかのように数人の女生徒に捕まった。
実際、朝方探知魔法を使ってみたら男子寮の前に居たので、さすがのブラッドも引いた。
何故、その時間を自習に回せないのだろうか。
相変わらず許可なく人の腕を取ってくる女生徒に、思わず溜め息をついた。
それに、何故か色めき立つ女生徒たち。
「え⁉︎ なになに、ブラッド君お悩みなの⁉︎」
「まさか、恋⁉︎ 恋の悩みとか!」
「えー! 緊張しちゃうー!」
何をどう解釈したら、そんな答えになるのか甚だ理解できない。
答えるのも面倒なので、そのまま無言で歩き続ける。そんなブラッドの態度にも、女生徒たちの反応は「クールで素敵!」であった。
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